松井証券 口座開設 はじめての方
ネットストックログイン FXログイン 海外先物ログイン
ネット証券/株・先物・FXなら松井証券 ホーム 商品・サービス 投資を学ぶ サポート
現在地:ホーム松井証券の会社案内 > 2009年 年頭のご挨拶

松井証券会社案内

会社案内トップ
会社情報
社長 松井道夫のメッセージ
採用
ディスクローズ
松井証券の方針

松井証券のIR情報

IR情報トップ
プレスリリース
決算・財務情報
業務情報
株主の皆様へ
電子公告

2009年 年頭のご挨拶

明けましておめでとうございます。
昨年は、百年に一度といわれるほどの経済危機に見舞われる年となりました。今年はそれが序幕に過ぎないということを思い知らされる年になるでしょう。『新年早々おめでたい時にそんな暗い話から始めるな』とお叱りを受けるかもしれませんが、考えようによっては百年に一度の希望に充ちた年になるかもしれません。
戦後西独首相として復興に尽力したアデナウアーは、
『金が無くとも失うものはあまりない。希望を無くすと多くを失う。プライドを無くすと全てを失う』
とよく呟いていたそうです。私事で恐縮ですが、私が生まれた年は昭和28年(1953年)です。戦争直後の混乱期は知りませんが、まだまだ日本が貧乏だった頃です。でも「三丁目の夕日」という映画にもある通り、日本国民全体が明日への希望に充ち溢れ、国民一人一人が「人生はまず自身で切り拓いていく」というプライドを持っていたように思います。日独両国民は、国家に裏切られ、プライドを奪われた共通経験があります。英国首相チャーチルが同じような言葉を残していますが、プライドの代わりに勇気という言葉を使っています。おそらくチャーチルがオリジナルなのでしょうが、私にはチャーチルの言葉よりはアデナウアーの言葉に共感を覚えます。
以前、英国在住が長い私のある知人が、英国の同僚に尋ねたそうです。
『どうして英国の政治リーダーは母国日本と比べてこうも優れているのか?』
彼はこう答えたそうです。
『英国人は日本人のように勤勉ではなく怠惰だからだ。英国民は面倒なことは国家に押し付けて安楽な暮らしを望んでいる。タダ乗りが好きなんだ。その乗り先である国家の運営責任者、つまり首相の人選を間違えるとエライ事になってしまう。だから選挙は数年間のタダ乗りが上手くいくかどうかの最重要事だと分かっている。間違えると、日本のように国民が国家に奉仕し、いわば国家にタダ乗りされてしまうからね』
英国民と日本国民は国家に対する考え方が正反対なんでしょう。それは国家から裏切られたことがあるかないかの違いのように私には思えます。
米国共和党のレーガン大統領が就任演説で述べた
『現下の危機は、政府が問題解決の主体ではなく、政府そのものが解決すべき問題の対象であることだ』
というようなことを、次の日本の首相に述べてもらい、且つ解決策を実行してもらいたいと思うのですが、残念ながらそう多くは期待できないでしょう。そこで本題の「百年に一度の希望」に還ります。
そもそも、希望というのは絶望を味わってこそ湧いてくるものです。それをサポートするのはプライドでしょう。「百年に一度あるかないかの不況」は、場合によれば、世界の中で日本を最も深刻な事態に陥れるのかもしれません。『世界最大の債権国がそんなことになるはずがない』というのが通説ですが、国家でも企業でも、どんなに国民や社員が優秀でも、また、どんなに富があっても、そのリーダーがボンクラで、尚且つ、色々と的外れなことに積極的だと、アッという間にどん底まで落ちていくのは古今東西の歴史が証明しています。国や企業に頼れば何とかなるという幻想は「希望」や「プライド」を萎えさせる特効薬です。だから、まず「頼るな」ということが全てのスタートだと思います。そこで、この一年プライド・希望をもって事にあたる為にも、まず最初に、今後起きるであろう絶望とはどういうものに起因するのかを冷静になって考えてみることです。そして自身のプライドを堅持した上で、その壁は必ず乗り越えられるという希望を持って、他者に頼らず、自身の頭で解決策を考え実行することだと思います。
今年、日本の株式市場はミゼラブルな状況になると思っています。株価水準を言っているのではありません。市場が機能不全に陥ることを危惧しているのです。そうした市場では極めて薄い流動性が原因で株価が乱高下するでしょう。飛行機のダッチロールに似ていますが、その原因の一つが昨年からの政府による「空売り規制」でないことを祈るのみです。仮に日本の専売特許であるPKO(Price Keeping Operation:株価対策)が目的なら何をか謂わんやです。売りが引っ込めば買いも引っ込むことは市場においては常識です。市場の生命線である流動性に制限を設けることが、市場参加者の心理を冷やし、さらなる流動性の低下をもたらすことは過去においても幾度となく経験していることです。それ故、今回の措置がそういう目的ではないことを信じたいのですが、そうであるかどうかは冷酷に数字が証明するでしょう。そうならないことを祈りつつ、そうなった時に備えることが大事だと思っています。流動性を失った市場ほど危険な場所はありません。投資家なら誰でも知っている原理です。「もうはまだなり」か「まだはもうなり」かは個々人が判断することではありますが、判断がつきかねたら「休むも相場」だと私は思っています。昨年は鼠でしたが今年は牛です。「チョコマカ」から「ドッシリ」です。決して熊の対での牛ではありませんし、「モウ」と鳴くから「もう」ではありません。
昨年から市場の流動性が枯渇していることははっきりと表れています。これまでずっと委託売買の大宗を占めていたのは外国人投資家ですが、彼らにこれからも流動性を期待するのは現実的ではないでしょう。そうなると頼みの綱は個人投資家になりますが、弊社においても、昨年8月あたりから、売買代金および信用残高が減少し、それに伴い、委託手数料収入や金利収入も大きく減少しています。売買代金はピーク時(平成17年)の四分の一か五分の一にまで激減しています。信用取引買残高に至っては七分の一です。個人投資家は昨年の相場の下落で大いに傷みました。そのような中、単純に売りと買いの足し算引き算をしただけで「個人が買い越し」などという報道もありますが、個人は様々な要因で買い出動はしていません。個人投資家の売買がデイトレーダー主体であるという実態を知っていれば、このような報道にはならないはずです。実際は、個人投資家がどんどん市場から遠ざかっており、その勢いは想像以上です。
そうした環境下でも弊社は黒字を維持してはいますが、東証売買代金が昨年末のように一日5,000億円まで恒常的に落ち込めば、さすがに採算点を下回り赤字となるでしょう。こうしたいわば市場の開店休業状態が
『ずっと続くのはあり得ない…とは思うなよ』
と社員には昨年から言い聞かせています。もっといえば冗談半分本気半分で
『収入がゼロで、費用は人件費などの固定費をそのままとして、会社が何年持つか今から計算しておけ』
とも言っています。幸い、90年前の創業時からの社訓である「蓄えるに一生、費やすに一晩」の教えから、選択と集中で本業以外の事業には一切手を出さず、採算ラインを引き下げることに全力を尽くすという方針を堅持してきました。90年間に積み上げてきた純資産は厚く、収入ゼロでも数年間は持ち堪えられますが、戦争で全ての財産をゼロにしたときに次ぐ創業以来の危機だと身を引き締めています。経営とは好況期に何をするかではなく、常に不況期を想定して行うものだということを、20年近くの経営経験を通じて学ばせてもらったつもりです。
こうした絶望的状況の中で希望が芽生えてきます。そして希望の素はプライドです。「泣いてたまるか」(※)のテーマはプライドでしょう。今は亡き俳優の渥美清さんが天国からあの角張った顔で笑いかけているようです。古い例えをしてすみません。このTVドラマ、私以上の歳の方しか分からないでしょうから。
『天(ソラ)が泣いたら雨になる 山が泣くときゃ水が出る 俺が泣いても何にも出ない…』
というような歌詞でしたが、三番に
『上を向いたらキリがない 下を向いたらアトがない 匙を投げるはまだまだ早い…泣いて 泣いてたまるかヨ 夢がある』
というフレーズがあり小学生の頃、銭湯で唄っていたら、怖い顔をしたオジサンから
『坊主…そうだ。夢が無けりゃ生きてはいけねぇ』
と言われたのを思い出しました。
弊社の当面の希望の芽はRTGS(株の即時決済取引)と、夜間先物取引です。『何だ…ショボイな…』などといわないでください。株の決済をリアルタイムで行えることは画期的だと自負していますが、流動性の面で大きな問題を抱えています。だから現物だけではなく流動性の大半を生んでいる信用取引も加えることに全力投球するつもりです。また、夜間先物取引(CME日経225先物取引)はサービス開始直後からうなぎ昇りに売買が増えていました。それだけニーズがあったのでしょうが、残念ながら取次先の米リーマン・ブラザーズが潰れてしまったため、一時中止を余儀なくされました。サービス再開に向けて準備を進めていますので、早晩お客様に使っていただけるようになります。ご期待ください。
弊社は大正7年の創業以来何度か脱皮した経験を有しています。創業者松井房吉の個人商店時代は、終戦で全ての財産を無にして30年間で終了しました。戦後跡を継いだ松井武は、個人商店を証券会社に変える為に40年間尽力しました。所謂中小証券の域は脱せませんでしたが、合従連衡の証券界にあって完全独立を堅持し堅実経営に徹しました。創業70周年の時に娘婿として私が跡を継ぐべく日本郵船を辞めて松井にまいりましたが、それから20年経ちました。外交営業を廃止し、インターネット取引を開始し、東証一部への直接上場も果しました。株式委託売買金額も年間1,500億円から35兆円(平成17年度ピーク時)まで200倍以上に増やし、利益も数十倍の370億円(平成17年度経常利益)までに増やしました。この間に払った税金は500億円を超えます。
これらの実績は私の経営者としてのプライドの源泉です。ノスタルジーに耽っているのではありません。なぜなら、大した努力もせずに達成できたことを私自身がよく認識しているからです。私の改革は道半ばであり、夢や希望もこの程度で手仕舞いしようなどとは思っておりません。「百年に一度の大不況」が来るならそれは「百年に一度の大変革」の絶好のチャンスだと考えます。「百年に一度の希望」の所以です。松井には90年の歴史の中で生成されてきた変革の遺伝子があります。それぞれのリーダーのプリンシプルは違っていても「フレクシブルに時代適応し、変革こそ経営そのもの」という松井の遺伝子は不変です。今年を大変革の年にしたいと念願しております。
【百年に一度の逆境は、百年に一度の希望を育む巣箱】
最後になりましたが、皆様のご健康とご多幸を祈念して、年頭の挨拶とさせていただきます。
平成21年 元旦
代表取締役社長 松井道夫
(※) 曲名:「泣いてたまるか」、作詞者:良池まもる、作曲者:木下忠司
商品・サービスごとの投資に係るリスクおよび手数料等の説明は、こちらをご覧ください。
!
リスクや商品について
  • 当社WEBサイトに記載の商品等に投資いただく際には、各商品等に所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。また、全ての商品等には価格の変動等による損失を生じるおそれがあります。商品によっては、投資元本を超える損失が発生することがあります。WEBサイトに掲載された各商品等へのご投資にかかる手数料等およびリスクについては、当社WEBサイトの当該商品等の取引ルール、契約締結前交付書面、目論見書またはお客様向け資料などに記載されていますので、当該WEBサイトをご確認ください。
前のページに戻る このページの先頭へ
Copyright © 1998-2013 Matsui Securities Co.,Ltd.