デリバティブ投資ストラテジーレポート

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本日の相場動向

今月の投資ストラテジー

07/31

【デリバティブ投資ストラテジー・月次】内閣改造後の海外投資家の動向に注目

日経平均は年初来高値圏で推移している一方、目立った売買材料に欠けることから動意薄となっている。日経ボラティリティ・インデックスは算出以来の低い水準を更新。先物、オプション、現物ともに参加者限定の相場展開となっている。

足元企業業績の発表が相次いでいることから、個別物色の相場展開が続いており、指数を積極的に手掛ける投資家は不在な様子。7月28日、日経平均が下に振れたこともあり、プットサイドの売買が9万枚まで増加したが、日経平均のレンジは狭いままである。

ただ、「凪」の相場展開から動意付く相場展開に転換する可能性はある。背景には北朝鮮による地政学リスクの高まりがあるほか、安倍政権の支持率低下も挙げられよう。8月の内閣改造が伝わっていることから、支持率の動向次第では海外投資家が日本株の売買を活発化させるかもしれない。アベノミクス相場は海外投資家の影響力が非常に大きいことから、安定政権に関心を示す海外投資家の動向には要注目となろう。

8月の内閣改造を想定し、オプションのポジションを組むとすれば【ロングストラドル】【ロングストラングル】がベストだろう。これらは、どちらに動くかはわからないが、上下に動くことを前提としたポジションである。「上がるか下がるかわからないが、ボラティリティは今よりも高まる」という相場展開を想定したパターンといえよう。プットとコールをともに買うことから、最大の利益は大きく上がった場合もしくは下がった場合となる。一方、損失は最初に支払ったプレミアム分だけとなる。

【ロングストラドル】と【ロングストラングル】の違いだが、【ロングストラドル】は、行使価格と満期日が同じプットとコールを買う事である。一方、【ロングストラングル】は、満期日は同じだが、プットの行使価格はコールより低いものを買う。つまり、【ロングストラングル】の方がポジションを組むために支払う金額は減るが、利益を出すためにはより大きな日経平均の値動きが必要となる。

そこまで大きく動くことは想定していないことから、今回は【ロングストラドル】で対応したい。9月限をターゲットとしたポジションを組みたい。

【ロングストラドル】
(組合せ):同一限月のオプションで、権利行使価格が同じコールとプットの買い

(具体例、日経平均及びオプションの価格は7月31日14時00分時点)
(ATMは20000円)
2017年9月 20000円のコールを245円で1単位買い
2017年9月 20000円のプットを295円で1単位買い

【買いの金額】
245円(プレミアム)×1,000倍(日経225オプションの取引単位)×1枚=245,000円
295円(プレミアム)×1,000倍(日経225オプションの取引単位)×1枚=295,000円

○最大損失は540,000円
○最大利益は無限大

【損切りポイント】
8月内の安倍内閣の改造を想定しているが、内閣改造が8月以降にずれ込んだ際、世論調査の結果も遅くなる可能性がある。内閣改造の機運が低下したときは損切りとする。

【利益確定ポイント】
内閣改造が伝わったことから指数が上下に振れ、想定したポジションで10万円ほど利益が乗ったタイミング。

過去のレポート

オプション取引の種類と戦略

オプション取引の新規注文には4種類ある

原資産を買付ける権利のことを「コール(Call)」、売付ける権利のことを「プット(Put)」といいます。

オプション取引ではコールとプットそれぞれが取引されます。 したがって新規注文の種類は、

  • コールの買い(ロングコール)
  • コールの売り(ショートコール)
  • プットの買い(ロングプット)
  • プットの売り(ショートプット)

の4種類になります。

オプションの買い手は損失の限定が可能

オプションの買い手は、自分に不利な場合は権利を放棄できるので、買い手が被る損失額は支払ったプレミアムに限定されます。 コールオプションの買い手が見込める利益は、理論上、無限大となり、プットオプションの買い手が見込める利益は、理論上、原資産の価値がゼロになるまで増大することになります。

一方、オプションの売り手にとっては、この関係が逆になり、利益はプレミアムに限定されますが、コールオプションの売り手の損失は、理論上、無限大となり、プットオプションの売り手の損失は、理論上、原資産の価値がゼロになるまで増大することになります。

コールオプション

今後、原資産が上昇すると予測する場合は「コールの買い」を行い、原資産が一定の価格以上には上昇しないと予測する場合には「コールの売り」を行います。

  損失 利益
コールオプションの買い手 プレミアムに限定 無限大
コールオプションの売り手 無限大 プレミアムに限定
  • 手数料等は考慮していません。

1.コールの買い(ロングコール)

1.コールの買い(損失限定・利益無限大)

2.コールの売り(ショートコール)

2.コールの売(損失無限大、利益限定)

プットオプション

今後、原資産が下落すると予測する場合は「プットの買い」を行い、原資産が一定価格以下には下落しないと予測する場合には「プットの売り」を行います。

  損失 利益
プットオプションの買い手 プレミアムに限定 原資産の価値がゼロになるまで増大
プットオプションの売り手 原資産の価値がゼロになるまで増大 プレミアムに限定
  • 手数料等は考慮していません。

3.プットの買い(ロングプット)

3.プットの買い

4.プットの売り(ショートプット)

4.プットの売り

プットとコールを組み合わせたオプションのストラテジー

異なる行使価格のプットとコールを組み合わせることで、相場の予想に基づいて利益を狙うことができます。
下の表は横軸に相場の方向の予測、縦軸に振れ幅の予測をもってきた場合に、それぞれの予測の組み合わせに適したストラテジーの例です。

表:ストラテジーの選択 ストラドルの売り ストラングルの売り ストラドルの買い ストラングルの買い レシオ・プット・スプレッド バーティカル・ベア・プット・スプレッド レシオ・コール・スプレッド バーティカル・ブル・コール・スプレッド
  • リンクをクリックすると、ストラテジーの詳細を見ることができます。
    上の表で紹介したストラテジーは一例です。このほかにも様々なストラテジーがあります。

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