デリバティブ投資ストラテジーレポート

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今月の投資ストラテジー

09/26

【デリバティブ投資ストラテジー・月次】政策期待でコール優勢の地合いを想定

日経平均やTOPIXは年初来高値をともに更新している。為替市場で、ドル・円がやや円安に振れていることも材料視されているが、市場では、突然吹いた「解散風」が株高の背景にあると見られている。安倍首相は、28日に衆議院を解散することを発表。この発表内容を受けて、政府・与党は「10月10日公示-10月22日投開票実施」のスケジュールで衆院選を実施する方針を固めた。

安倍政権は、衆議院や参議院選挙で4連勝するなど国政選挙に強い。また、2000年以降に実施された総選挙6回中、解散から投開票の期間上昇した回数が5回(平均上昇率4.0%)もあることが意識されて、日本株には思惑買いが向かいやすい。海外投資家が日本株買いに動いているとの声も聞かれることから堅調な地合いは継続。アベノミクス相場の取引時間ベースの高値20952円(15/6/24)水準を意識すると想定する。一方、リスクとして北朝鮮問題は引き続き残るだろう。

こうした相場展開を想定し、オプションのポジションを組むのであれば、シンプルに【コールの買い】で積極的に取りに行くのもおもしろい。ただ、北朝鮮リスクを考慮したシナリオであれば【バーティカル・ブル・スプレッド】がベストだろう。

【バーティカル・ブル・スプレッド】は、先行き指数が上昇すると予想するものの、大きく上昇するという確信が持てない場合に有効な戦略である。予想の範囲を超えて指数が上昇しても利益は限定される一方、下落時の損失を限定することができる。

つまり日経平均が21000円を大きく超えるような地合いを想定するのであれば、【コールの買い】となるが、そこまで上がらないと想定および損失を限定したい場合は、【バーティカル・ブル・スプレッド】となる。今回は、北朝鮮問題を抱えていることから上値は限定的(足元売買が活発化している21000円)と想定。そして損失を限定したいことから、【バーティカル・ブル・スプレッド】を選択する。

【バーティカル・ブル・スプレッド】
組合せ:同一限月のオプションのうち、権利行使価格が安いコールを買い、権利行使価格が高いコールを売る。

(具体例、日経平均及びオプションの価格は9月26日13時30分時点)
(ATMは20375円)
2017年10月 20500円のコールを円で1単位買い
2017年10月 21000円のコールを円で1単位売り

【買いの金額】
75円(プレミアム)×1,000倍(日経225オプションの取引単位)×1枚=75,000円
11円(プレミアム)×1,000倍(日経225オプションの取引単位)×1枚=11,000円

○最大損失は 64,000円
○最大利益は436,000円

【損切りポイント】
北朝鮮問題が深刻化し、米朝間の緊張感が増した際、リスク回避の円買いが加速し相場のマイナス要因となる可能性がある。また、10月13日のSQ日が近づくと時間的価値が剥落することから、公示日予定の10月10日までには手仕舞いしたい。

【利益確定ポイント】
利益が10万円取れた際か、損切りポイントでもある公示日予定の10月10日までに利益が取れればポジション解消。

過去のレポート

オプション取引の種類と戦略

オプション取引の新規注文には4種類ある

原資産を買付ける権利のことを「コール(Call)」、売付ける権利のことを「プット(Put)」といいます。

オプション取引ではコールとプットそれぞれが取引されます。 したがって新規注文の種類は、

  • コールの買い(ロングコール)
  • コールの売り(ショートコール)
  • プットの買い(ロングプット)
  • プットの売り(ショートプット)

の4種類になります。

オプションの買い手は損失の限定が可能

オプションの買い手は、自分に不利な場合は権利を放棄できるので、買い手が被る損失額は支払ったプレミアムに限定されます。 コールオプションの買い手が見込める利益は、理論上、無限大となり、プットオプションの買い手が見込める利益は、理論上、原資産の価値がゼロになるまで増大することになります。

一方、オプションの売り手にとっては、この関係が逆になり、利益はプレミアムに限定されますが、コールオプションの売り手の損失は、理論上、無限大となり、プットオプションの売り手の損失は、理論上、原資産の価値がゼロになるまで増大することになります。

コールオプション

今後、原資産が上昇すると予測する場合は「コールの買い」を行い、原資産が一定の価格以上には上昇しないと予測する場合には「コールの売り」を行います。

  損失 利益
コールオプションの買い手 プレミアムに限定 無限大
コールオプションの売り手 無限大 プレミアムに限定
  • 手数料等は考慮していません。

1.コールの買い(ロングコール)

1.コールの買い(損失限定・利益無限大)

2.コールの売り(ショートコール)

2.コールの売(損失無限大、利益限定)

プットオプション

今後、原資産が下落すると予測する場合は「プットの買い」を行い、原資産が一定価格以下には下落しないと予測する場合には「プットの売り」を行います。

  損失 利益
プットオプションの買い手 プレミアムに限定 原資産の価値がゼロになるまで増大
プットオプションの売り手 原資産の価値がゼロになるまで増大 プレミアムに限定
  • 手数料等は考慮していません。

3.プットの買い(ロングプット)

3.プットの買い

4.プットの売り(ショートプット)

4.プットの売り

プットとコールを組み合わせたオプションのストラテジー

異なる行使価格のプットとコールを組み合わせることで、相場の予想に基づいて利益を狙うことができます。
下の表は横軸に相場の方向の予測、縦軸に振れ幅の予測をもってきた場合に、それぞれの予測の組み合わせに適したストラテジーの例です。

表:ストラテジーの選択 ストラドルの売り ストラングルの売り ストラドルの買い ストラングルの買い レシオ・プット・スプレッド バーティカル・ベア・プット・スプレッド レシオ・コール・スプレッド バーティカル・ブル・コール・スプレッド
  • リンクをクリックすると、ストラテジーの詳細を見ることができます。
    上の表で紹介したストラテジーは一例です。このほかにも様々なストラテジーがあります。

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