デリバティブ投資ストラテジーレポート

デリバティブ投資
ストラテジーレポート

本日の相場動向

今月の投資ストラテジー

12/4

【デリバティブ投資ストラテジー・月次】こう着ながらも先高観が根強い相場展開

日経平均は、11月9日につけた23382.15円をピークに足元で調整が続いている。需給面では11月第3週(13-17日)の海外投資家による日本の現物株と先物合計の売買が、3463億円の売り越し(前週は909億円の売り越し)となった。この週の日経平均は週間で10週ぶりに下落していたこともあり、想定内の動きではある。しかし、これまで上昇をけん引していた海外投資家の需給状況に変化がみられていることから、物色対象にも当然、変化がみられている。

この動きが顕著に現れているのが、これまで相場のリード役であった半導体などハイテクセクターに対する利益確定の流れである。米国ではフェイスブック 、アマゾン、ネットフリックス、アルファベット傘下のグーグルの頭文字をとったハイテク4社「FANG」株への売りが強まってきている。韓国ではサムスン電子が急落した。半導体ブームがピークとの見方がされる中、日本では東京エレクトロン<8035>など、半導体関連への利益確定の流れが強まっている。半導体などはIoTの進展や企業の省力化投資、自動車向け需要から成長期待は大きい。しかし、世界的なハイテクに集中していた資金の流れに変化がみられてきており、しばらくは神経質になりやすい。一方で、金融セクターなど出遅れていたセクターや銘柄への資金シフトがみられている。

短期的にはハイテク株へのリバウンドが十分意識されるものの、グローバルマネーの動きに変化が見られていることから、金融セクターや出遅れているセクターへの資金シフトによるリバランスを意識しておきたいところと考えられる。そのため、指数インパクトの大きいハイテク株が上値の重しとなるものの、TOPIX型が買われる格好から、日経平均のじり高基調は継続。また、米連邦準備制度理事会(FRB)が12月12、13日に開く連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ決定を確実視しており、また、次期議長に指名されたパウエルFRB理事は緩やかな利上げ継続を示唆している。織り込み済みながらも金融セクターに向かわせやすい。

日経平均は上昇する25日線を支持線として5日線を挟んでのトレンドをみせている。下値を切り上げる中で22600円処が上値抵抗として意識されており、煮詰まり感が台頭している。ハイテクが利益確定に押される中でこれまでのような強いトレンドは出難いが、こう着ながらも先高観が根強い相場展開が想定される。北朝鮮情勢による地政学リスク等も上値追いを慎重にさせやすいところでもあろう。

こうした相場展開を想定し、オプションのポジションを組むとすれば【ブルコールスプレッド】を想定したい。相場の見通しが横ばいではあるが、やや強気のスタンスである。行使価格の高いコールオプションの売りと、行使価格の低いコールオプションの買いを1単位(同数量)ずつ行うものとなる。

【ブルコールスプレッド】
(具体例、日経平均及びオプションの価格は11月30日14時00分時点)

2018年1月 23250円のコールを240円で1単位売り
2018年1月 22500円のコールを570円で1単位買い

【プレミアム】
240円×1,000倍(日経225オプションの取引単位)×1枚=+240,000円
570円×1,000倍(日経225オプションの取引単位)×1枚= ▲570,000円

【損切りポイント】
米税制改革への失望やハイテク売りによるレンジ切り下がりによる大きな変動。

【利益確定ポイント】
日経平均の23000円接近では権利行使価格の高いコールの買い戻し、若しくは両ポジションのクローズ。

過去のレポート

オプション取引の種類と戦略

オプション取引の新規注文には4種類ある

原資産を買付ける権利のことを「コール(Call)」、売付ける権利のことを「プット(Put)」といいます。

オプション取引ではコールとプットそれぞれが取引されます。 したがって新規注文の種類は、

  • コールの買い(ロングコール)
  • コールの売り(ショートコール)
  • プットの買い(ロングプット)
  • プットの売り(ショートプット)

の4種類になります。

オプションの買い手は損失の限定が可能

オプションの買い手は、自分に不利な場合は権利を放棄できるので、買い手が被る損失額は支払ったプレミアムに限定されます。 コールオプションの買い手が見込める利益は、理論上、無限大となり、プットオプションの買い手が見込める利益は、理論上、原資産の価値がゼロになるまで増大することになります。

一方、オプションの売り手にとっては、この関係が逆になり、利益はプレミアムに限定されますが、コールオプションの売り手の損失は、理論上、無限大となり、プットオプションの売り手の損失は、理論上、原資産の価値がゼロになるまで増大することになります。

コールオプション

今後、原資産が上昇すると予測する場合は「コールの買い」を行い、原資産が一定の価格以上には上昇しないと予測する場合には「コールの売り」を行います。

  損失 利益
コールオプションの買い手 プレミアムに限定 無限大
コールオプションの売り手 無限大 プレミアムに限定
  • 手数料等は考慮していません。

1.コールの買い(ロングコール)

1.コールの買い(損失限定・利益無限大)

2.コールの売り(ショートコール)

2.コールの売(損失無限大、利益限定)

プットオプション

今後、原資産が下落すると予測する場合は「プットの買い」を行い、原資産が一定価格以下には下落しないと予測する場合には「プットの売り」を行います。

  損失 利益
プットオプションの買い手 プレミアムに限定 原資産の価値がゼロになるまで増大
プットオプションの売り手 原資産の価値がゼロになるまで増大 プレミアムに限定
  • 手数料等は考慮していません。

3.プットの買い(ロングプット)

3.プットの買い

4.プットの売り(ショートプット)

4.プットの売り

プットとコールを組み合わせたオプションのストラテジー

異なる行使価格のプットとコールを組み合わせることで、相場の予想に基づいて利益を狙うことができます。
下の表は横軸に相場の方向の予測、縦軸に振れ幅の予測をもってきた場合に、それぞれの予測の組み合わせに適したストラテジーの例です。

表:ストラテジーの選択 ストラドルの売り ストラングルの売り ストラドルの買い ストラングルの買い レシオ・プット・スプレッド バーティカル・ベア・プット・スプレッド レシオ・コール・スプレッド バーティカル・ブル・コール・スプレッド
  • リンクをクリックすると、ストラテジーの詳細を見ることができます。
    上の表で紹介したストラテジーは一例です。このほかにも様々なストラテジーがあります。

動画で学ぶ 先物・オプション取引

先物取引やオプション取引の特徴やメリット、実際に取引する際の留意点などについて動画を見ながら学ぶことができます。

視聴はこちら

  • 日本取引所グループによる、先物・オプション取引の解説動画です。

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