デリバティブ投資ストラテジーレポート

デリバティブ投資
ストラテジーレポート

本日の相場動向

今月の投資ストラテジー

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【デリバティブ投資ストラテジー・月次】決算シーズンでこう着を想定

日経平均は、連騰最長記録は「16」に更新してストップしたが、週末には1996年7月以来となる22000円を回復した。世界的な景気拡大を背景に、海外投資家を中心とした相対的に出遅れている日本株を見直す流れが継続している。10月3週の投資部門別株式売買動向によると、海外投資家は現物を4週連続で買い越している。10月4週についても買い越しは間違いないだろう。また、先物との合算では6連続買い越しであり、4兆円を超えている。この間(9月11日-10月10日)までの日経平均は6週連続で上昇し、上げ幅は2182円となる。6週連続上昇は、昨年11月7日-12月22日にかけての7週連続以来となる。その前が2015年10月19日-11月27日までの6週連続となる。時期的にも買い越しが目立つところではあるが、世界的な景気拡大を背景とした株高のなか、日本株の相対的な出遅れ感が意識されており、年末に向けて海外勢による買い越し基調が続く可能性が高い。

歴史的な連騰記録から過熱感を警戒する向きは少なくないが、ボリュームは膨らんでいない。10月に入って売買代金が3兆円を超えたのは、SQを加えて3日間のみである。出来高については先週末の19億9000万株が最多である。2016年の時には連日で30億株を超える出来高だったことからみれば、それ程過熱感を警戒する必要はなさそうである。個人は売り越し基調を続けているが、2016年の下落局面で塩漬けになっており、これがプラス圏に浮上してきているところであるため、しばらくは利益確定の売りが出やすい。キャッシュポジションが積み上がるなか、年末高に向けて出遅れているセクターや銘柄等へ資金を向けてくることになりそうだ。

日経平均は上昇する5日線に沿ったトレンドが継続。ボリンジャーバンドでは切り上がりをみせる+2σに沿った上昇である。こちらは買われ過ぎシグナルが出そうで出ない。一方で、週間形状では+3σの切り上がりに沿った上昇が続いている。記録的な連騰記録だったとはいえ、+3σに沿った上昇のなか、いったん調整を挟みたいところではある。また、決算発表が本格化するなかで決算内容を見極めたいとする模様眺めムードも次第に強まる可能性がありそうだ。日経平均は節目の22000円回復で心理的な達成感もあるなか、こう着感の強い相場が意識される。

こうした相場展開を想定し、オプションのポジションを組むとすれば【ストラドルの売り】を想定したい。22000円を挟んでのこう着感の強い相場から、相場があまり動かない場合に利益が得られ、オプションの売却額の合計が最大利益になる。相場が大きく変動した場合には、損失が発生し、その損失は無限大になる。組み合わせは同限月のオプションのうち、権利行使価格が同じ「コールの売り」と「プットの売り」を同枚数保有する。

なお、オプションのプットとコールの両方の裸売のため、予想外の方向に急激に動いた場合は極めて高いリスクを背負う。そのため、急激に動く局面おいては、対処法として先物でのヘッジのほか、アウトオブザマネー(OTM)のコール・プット買いなども組み合わせてのリスクヘッジが必要となる。

【ストラドルの売り】
(具体例、日経平均及びオプションの価格は10月30日13時25分時点)

2017年12月 22000円のコールを185円で1単位売り
2017年12月 22000円のプットを190円で1単位売り

【金額】
185円(プレミアム)×1,000倍(日経225オプションの取引単位)×1枚=185,000円
190円(プレミアム)×1,000倍(日経225オプションの取引単位)×1枚=190,000円

○最大損失は無限大
○最大利益は375,000円

【損切りポイント】
米税制改革への失望や北朝鮮情勢の高まり等による大きな変動。

【利益確定ポイント】
相場変動が見込まれるときは早めに確定。

過去のレポート

オプション取引の種類と戦略

オプション取引の新規注文には4種類ある

原資産を買付ける権利のことを「コール(Call)」、売付ける権利のことを「プット(Put)」といいます。

オプション取引ではコールとプットそれぞれが取引されます。 したがって新規注文の種類は、

  • コールの買い(ロングコール)
  • コールの売り(ショートコール)
  • プットの買い(ロングプット)
  • プットの売り(ショートプット)

の4種類になります。

オプションの買い手は損失の限定が可能

オプションの買い手は、自分に不利な場合は権利を放棄できるので、買い手が被る損失額は支払ったプレミアムに限定されます。 コールオプションの買い手が見込める利益は、理論上、無限大となり、プットオプションの買い手が見込める利益は、理論上、原資産の価値がゼロになるまで増大することになります。

一方、オプションの売り手にとっては、この関係が逆になり、利益はプレミアムに限定されますが、コールオプションの売り手の損失は、理論上、無限大となり、プットオプションの売り手の損失は、理論上、原資産の価値がゼロになるまで増大することになります。

コールオプション

今後、原資産が上昇すると予測する場合は「コールの買い」を行い、原資産が一定の価格以上には上昇しないと予測する場合には「コールの売り」を行います。

  損失 利益
コールオプションの買い手 プレミアムに限定 無限大
コールオプションの売り手 無限大 プレミアムに限定
  • 手数料等は考慮していません。

1.コールの買い(ロングコール)

1.コールの買い(損失限定・利益無限大)

2.コールの売り(ショートコール)

2.コールの売(損失無限大、利益限定)

プットオプション

今後、原資産が下落すると予測する場合は「プットの買い」を行い、原資産が一定価格以下には下落しないと予測する場合には「プットの売り」を行います。

  損失 利益
プットオプションの買い手 プレミアムに限定 原資産の価値がゼロになるまで増大
プットオプションの売り手 原資産の価値がゼロになるまで増大 プレミアムに限定
  • 手数料等は考慮していません。

3.プットの買い(ロングプット)

3.プットの買い

4.プットの売り(ショートプット)

4.プットの売り

プットとコールを組み合わせたオプションのストラテジー

異なる行使価格のプットとコールを組み合わせることで、相場の予想に基づいて利益を狙うことができます。
下の表は横軸に相場の方向の予測、縦軸に振れ幅の予測をもってきた場合に、それぞれの予測の組み合わせに適したストラテジーの例です。

表:ストラテジーの選択 ストラドルの売り ストラングルの売り ストラドルの買い ストラングルの買い レシオ・プット・スプレッド バーティカル・ベア・プット・スプレッド レシオ・コール・スプレッド バーティカル・ブル・コール・スプレッド
  • リンクをクリックすると、ストラテジーの詳細を見ることができます。
    上の表で紹介したストラテジーは一例です。このほかにも様々なストラテジーがあります。

動画で学ぶ 先物・オプション取引

先物取引やオプション取引の特徴やメリット、実際に取引する際の留意点などについて動画を見ながら学ぶことができます。

視聴はこちら

  • 日本取引所グループによる、先物・オプション取引の解説動画です。

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