【FXの勉強方法】初心者でも効率的に学べる6つの手順

2022/12/27

FXで継続的に利益を出すためには、トレードに関する勉強が欠かせません。取引経験が少ない人ほど、勉強してスキルアップする必要性は高いといえます。しかし、FXに関してさまざまな情報があふれているため、何をどのような手順で勉強すればよいのか、戸惑う方もいるでしょう。

そこで本記事では、初心者が効率的にFXを学ぶためにはどうすればよいのか、おすすめの勉強方法やポイントを解説しているので参考にしてください。

FXを勉強する方法 6つのステップ

FXの勉強をするときは、簡単な内容から順序立てて学んでいくことが大切です。ここで示す6つのステップを進めていけば、必要な知識の習得につながります。

Step1. 基礎知識を勉強する

まずはFXの取引を行ううえで最低限必要な基礎知識を押さえておくことが大切です。基礎を疎かにすると、利益を出すのは難しくなってしまうでしょう。

初めに、FXの利益を出す仕組みについての理解を深めましょう。それにはまず、専門用語について勉強する必要があります。FXの取引に関しては専門用語が多いため、たとえばレバレッジやポジション、スワップポイントやスプレッド、ロスカットなどの基本的な用語の意味は理解できるようにしておきましょう。

FXの基礎知識については、以下のページにまとまっているため、学習する際の参考にしてください。

Step2. トレードスタイルを勉強する

FXでは数分単位で行う短期の取引から、年単位で行う長期の取引まで、さまざまなトレードスタイルがあります。どのようなトレードスタイルがあるのかを知ったうえで、自分に合ったものを選べるようになるとよいでしょう。

トレードスタイルは新規の注文から決済までの期間の長さに応じて、ごく短期のスキャルピング、デイトレード、スイングトレード、ポジショントレードのおよそ4つに大きく分けられます。まずは、比較的リスクを抑えられるデイトレードを中心に勉強しておくとよいかもしれません。

Step3. 注文の種類を勉強する

FXでは1回の取引で新規注文と決済注文の2回の注文を行います。買い注文の後は売り注文を、売り注文の後は買い注文を出すのが一般的です。こうしておけば、張り付いて値動きを見ていなくても、約定タイミングを得やすくなります。約定すれば、決済注文を終えた時点で、初めて損益が確定する仕組みになっています。

継続的に利益を得られるようにまずは、基本的な注文方法を押さえておきましょう。成行注文や指値注文、逆指値注文への理解を深めましょう。成行注文は、価格を指定せずに出す注文です。そのときの為替レートで注文が成立するので、すぐに売り買いしたいタイミングで利用します。

一方、指値注文と逆指値注文は予約注文となるため、指定した条件を満たすまでは注文が成立しません。指値注文では、現在の為替レートよりも有利なレートを指定して発注します。逆指値注文は、為替水準が前回高値を上回り、このまま上昇しそうだというときや反対に下落相場が続きそうな局面で役立つ注文機能です。

ロスカット(損切り)の考え方も逆指値です。「100円で購入した外貨が110円などに値上がりすることを期待しているが、95円に値下がりしたら、さらに値下がりして損失が拡大する可能性を避けるために95円で売る」という注文を出しておくような注文方法になります。

こうした注文方法の基本を押さえたうえで、新規注文と決済注文を同時に出すIFD(イフダン)注文や、指値注文と逆指値注文など、同時に2つの注文ができるOCO(オーシーオー)注文、IFD注文とOCO注文を組み合わせて注文するIFO(イフダンオーシーオー)注文などの方法があるため、覚えて使いこなせるようにしていきましょう。

FXを勉強する男性

Step4. 分析方法を勉強する

FXで長期的に利益をあげるためには、どのようなタイミングで為替水準が大きく動くかを経験で知ることが大切です。そして、為替変動を分析するための方法も知っておくと強みになります。相場分析の方法は、過去のチャート(ローソク足)をもとに価格を予測するテクニカル分析と、政治や経済の状況から価格を予測するファンダメンタルズ分析に大きく分けられます。それぞれ数多くの分析手法があるため、最初はいくつかに絞って集中的に学んでみるのがよいでしょう。

移動平均線やMACD(マックディー)、ボリンジャーバンドなどの代表的なテクニカル指標や、FOMC(連邦公開市場委員会)の声明、米国雇用統計、消費者物価指数(CPI)、生産者物価指数(PPI)など為替相場に影響を与える重要な経済指標はスケジュールなどであらかじめ発表日時などを押さえておくとよいでしょう。

そして、どのような要素が為替相場を変動させたのか、解説などを読んで知識を深めましょう。そのうえでテクニカル分析を併用すれば、大きく読み間違えることが少なくなるはずです。思った通りに展開しないときでも軌道修正ができるようになります。

相場分析の方法を学ぶことで、トレンドやエントリーのタイミングを判断できるようになることを目指しましょう。

Step5. デモトレードで取引を体験する

一通り知識を身につけた後は、FX会社が提供しているデモトレードを利用してみましょう。デモトレードとは、本番と同様の環境で取引の練習ができる取引ツールです。自己資金を減らすことなく、無料で利用できます。注文方法やテクニカル分析など、実際の取引を通じて覚えていくべき項目については、デモトレードをしながらインプットするのが効果的といえるでしょう。

Step6. 実際に少額で取引の練習をする

デモトレードで操作に慣れた後は、少額の資金で取引の練習をすることが大切です。デモトレードとは違い、実際に口座の資金が減るリスクを抱えることになるため、緊張感を持った取引になります。デモトレードよりも、少額取引で経験を積んだほうが早く成長できるといわれることもあるため、積極的に取り組んでみるとよいでしょう。

FXを勉強するときのポイント

FXの勉強をより効率的に進めるために、押さえておきたいポイントについて解説します。

お金のことをメモしたノートと鉛筆

目標を設定する

FXの勉強を始めるときには、最初に目標を決めることが大切です。いつまでに、どのくらい利益を出すかなどの目標を設定することで、勉強する意味や方向性を見失わずに学習ができます。ゴールから逆算して、やるべきことを日々の行動に落とし込めば、最短距離で成果を出すことも不可能ではないでしょう。

損切りラインを見つける

損切りとは、FXにおけるリスク管理の手法の一つで、少額の損で手仕舞うことで大損を回避しようとすることを指します。損切りのタイミングを誤ると、大きな含み損を抱え、精神的に余裕がなくなってしまいかねません。最悪の場合は、証拠金を消滅させてしまう事態にも見舞われ、利益をあげることが難しくなります。FXの勉強を通じて、適切な損切りラインを見つけておきましょう。

毎日チャートを見て振り返る

取引を終えてそのままにするのではなく、取引結果を振り返ることが大切です。過去のチャートや取引実績を記録しておくことで、次回同じ状況に遭遇したときに相場状況の予測がしやすくなるでしょう。トレード日時や注文と決済のポイント、損益、取引通貨ペアなど、なるべく具体的に記録しておくと役立ちます。記録した内容を確認してからトレードを進めれば、失敗が徐々に減り、トレードが上達しやすくなるでしょう。

FXの勉強に関するよくある質問

初心者の場合、FXの勉強をして本当に成果が出るのか、疑問に感じることもあるでしょう。ここでは、FXの勉強を始める際に生じるさまざまな疑問に対して回答しています。

FXについてわからなくて悩む男性

FXの勉強は意味がないというのは本当ですか?

「FXはギャンブルだから勉強しても意味がない」と考えている人も一定数存在するようです。しかし、実際にはFXはギャンブルではないため、運任せでは稼げません。一般的に、FXはゼロサムゲームと呼ばれ、勝者と敗者が明確に分かれるため、実力のないトレーダーは勝ちにくい仕組みになっています。継続的に利益をあげたいのであれば、勉強は必須です。しっかりと勉強して実力をつければ、再現性の高い取引につなげることができます。

もちろん、取引の上達には基礎知識の勉強だけでは不十分です。座学の勉強だけではなく、実際にチャートを開き、デモトレードや少額取引を行うことも大切です。

FXは勉強すれば勝てるのでしょうか?

FXでは相場を完全に予測することはできません。そのため、勉強したからといって必ず勝てるとは言い切れない部分があります。しかし、大きな失敗やリスクを防ぐという面で勉強は大切です。初心者の場合、一度の取引で大きな損失を抱えてしまい、資金がなくなってしまう可能性も十分にあります。なるべく1回の取引におけるリスクを小さくし、大きく資金を減らさないようにするのが、FXで勝率をあげるためのポイントです。

FXの理想の勉強時間はどのくらいですか?

FXの勉強に必要な時間は、勉強を始める時点での知識や、目標によっても異なるため、理想の勉強時間というものはありません。基礎知識の習得だけであれば数時間で終えることもできるかもしれませんが、実際の取引で成果を出すためにはかなり多くのことを学ぶ必要があるでしょう。一般的に、FXではどんなに経験を積み重ねても100%の確率で利益を出すことはできないとされているため、FXの勉強には終わりがないといえるかもしれません。取引を続ける中で、勉強を継続していく姿勢が重要です。

FXの勉強を続けて勝てるトレーダーになろう

本記事では、FXの具体的な勉強方法やポイントについて解説しました。

FXは運任せのギャンブルではなく、あくまで投資です。勉強をして知識を備えておくことにより、大きな失敗を減らせる可能性があります。座学の勉強だけではなく、少額取引やデモトレードなども取り入れれば、より効率的な学習ができるでしょう。

安定して利益を出しているトレーダーほど、よく勉強しているものです。FX初心者の場合は、地道な努力を積み重ねて、勝てるトレーダーを目指しましょう。

外貨が上がって喜ぶ男性

<監修者>

木村佳子

<プロフィール>

一級FP技能士(国家資格)。NPO法人 日本FP協会上級資格CFP。IFTA国際テクニカルアナリスト連盟最上位資格MFTA®の日本で最初の女性取得者。早稲田大学大学院ファイナンス研究科専門職MBAファイナンス修士。日本ベンチャー学会。日本IR学会。生活経済学会。消費者行動学会正会員。YouTube 「木村佳子チャンネル」で資産運用情報を発信中。

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