信用評価損益率のご紹介

市場全体の相場の天井・底を探る指標として、信用評価損益率があります。
このページでは、多くの投資家に注目されている信用評価損益率をご紹介します。

信用評価損益率とは

信用評価損益率とは、信用取引を行っている投資家がどれくらい含み損益を抱えているかをパーセンテージで表した指標です。

一般的に、個人投資家は評価益が出るとすぐに利益確定を行う傾向が強いため、通常、信用残高は含み損を抱えている状況になります。そのため、信用評価損益率はマイナスの値を示すことが多く、概ね0%〜-20%で推移します。
信用買い方の評価損益率が-20%を下回ると「追証」が発生する水準となり、-20%前後で底入れの目安、反対に0%に近づくと天井圏に達したと見なされます。

ほかの証券会社や新聞記事は、前週金曜日の二市場(東証・名証)の信用評価損益率を翌週に公表していますが、松井証券ではこれに加えて、松井証券店内の信用評価損益率を毎日公表(※)しています。

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信用評価損益率の見方

信用評価損益率と日経平均の推移

信用評価損益率と日経平均の推移には相応の相関関係があり、買い方の評価損益率が0%前後になると日経平均もその前後がいったん天井となり、-20%に近づくと日経平均もその前後が底となるケースが多くみられます。

信用評価損益率の見方

上記グラフは、2016年4月1日~2017年3月27日における信用評価損益率と日経平均の推移を表しています。
例えば、信用評価損益率が-19%まで低下した2016年6月下旬を見てみると、日経平均もほぼ同時期に底を打ち、その後は上昇に転じていることがわかります。

  • 日経平均株価(c)日本経済新聞社

松井証券店内と二市場の信用評価損益率の推移

以下のグラフは、2017年1月17日~3月1日における二市場と松井証券店内の信用評価損益率を、公表日ベースで表したものです。(1月17日公表の数値は、松井証券は公表日当日のもの、二市場は前週金曜日(1月13日)のものです。)

信用評価損益率の見方

二市場(東証・名証)の信用評価損益率は前週金曜日のデータを基に公表しているため、それを確認してもタイムラグが発生します。一方、松井証券は店内の信用評価損益率を毎日公表しており、店内の数値は二市場の数値と概ね連動しています。

例えば、1月27日に公表された当日の松井証券店内の数値は-4.5%まで改善しています。その翌週1月31日に公表された二市場の数値も同じく改善しており、二市場の数値が松井証券の数値を追う形となっています。その後も松井証券店内の数値が悪化(改善)すれば、二市場の数値も悪化(改善)する動きが見てとれます。

このように、松井証券店内の信用評価損益率をその日の内に確認すれば、いち早く市場の動向を知ることができます。

投資判断に迷う場合、相場全体の動きを探る判断材料として、松井証券店内の信用評価損益率の推移に着目してはいかがでしょうか。

信用評価損益率の確認方法

当社では、二市場全体および松井証券店内の信用評価損益率について、次の方法で確認できます。

松井証券店内

松井証券WEBサイト「投資指標(松井証券店内)」ページで、松井証券店内の当日の信用評価損益率をご覧いただけます。さらに、エクセル形式で提供しているヒストリカルデータ(2013/1/4〜)では、日経平均と信用評価損益率との推移を比較することができます。

投資指標(松井証券店内)

二市場全体

松井証券に口座をお持ちであれば無料で使える情報ツール「マーケットラボ」の【市場データ】-【信用・証金金】-【信用残】ページの『評価損益率(精算時のみ)』で閲覧可能です。毎週第3営業日の18:30に更新されます。

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