NISAの始め方は?手順やNISAを始める際のよくある質問と注意点

2023/8/30
2024/2/29(更新)

NISAは投資で得た利益が一定期間非課税となる制度です。投資を始めるならNISAを活用したいと考えている方は多いでしょう。

しかし、投資の経験がない場合、どのような手続きが必要なのか、わかりにくく感じる部分もあるのではないでしょうか。

本記事では、NISAを始める際のおおまかな流れや、実際に取引をする際の注意点を解説します。NISAを活用した資産形成に興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください。

NISAの始め方

NISAをはじめるためには、証券会社や銀行などの金融機関でNISA口座を開設することが必要です。以下では具体的な手続きの流れを解説します。

Step1.口座開設の金融機関選び

まずはNISA口座を開設する金融機関を選びます。ただし、NISA口座は1人につき1口座までしか開設できません。1年に1回を限度としてほかの金融機関への変更は可能ですが、その年にNISA口座で買付けをしていないという条件がある上に、手続きに手間や時間がかかる場合もあるため、どの金融機関にするかは慎重に検討しましょう。

取扱銘柄数やポイントサービス、最低投資金額、手数料などは金融機関によって異なります。自身のニーズに合った金融機関を選びましょう。なお、松井証券のNISA口座では、株式の取引手数料・投資信託の購入時手数料・IPO銘柄の売買手数料が全て無料です。取扱銘柄は下記のページよりご確認いただけます。

【関連ページ】新NISAの取扱銘柄について

Step2.口座開設の手続き

金融機関を選んだあとは、NISA口座の開設手続きに進みましょう。証券会社の場合、既に証券口座を開設している場合は、追加でNISA口座の開設が必要です。ネット証券ではオンラインで申し込みできます。

  • 証券口座を開設していない場合は、証券口座とNISA口座の開設手続きが必要です。松井証券では、証券口座開設と同時にNISA口座の開設の手続きができます。

氏名・住所・電話番号などの必要事項を入力した後、本人確認書類とマイナンバーが確認できる書類を金融機関に提出します。本人確認書類は、運転免許証や健康保険証など、マイナンバー確認書類はマイナンバーカードやマイナンバー記載の住民票の写しを提出するケースが一般的です。

必要な書類を提出すると、証券会社と税務署で審査が行われます。提出した書類に不備がある場合や、すでにNISA口座を開設している場合には手続きに時間がかかってしまうため、注意しましょう。

審査が無事終わると、口座開設完了の通知が金融機関より告知されます。
口座開設の手続きをオンライン上で完結できる金融機関や、スマートフォンで必要書類を提出できる金融機関もありますので、手順をよく確認しましょう。

Step3.投資金額の設定

投資する商品を選んだら、いくら購入するのかを決めましょう。つみたて投資枠の場合は、ここで設定した金額が口座から自動的に引き落としされます。

投資金額は、余裕資金や運用目標を考慮して決めましょう。自身の収支とバランスがとれる金額を設定すると良いでしょう。

NISAを始めるにあたってよくある質問

実際の取引を始める前に、NISAに関する基本的な知識を理解しておきましょう。

NISA制度のメリットは?

投資で得た譲渡益や配当金・分配金などの利益を、非課税で受け取れるのがNISA制度の大きなメリットです。税金がかからないぶん、より多くの収益を手元に残すことが可能です。

NISA口座内の利益は非課税となるため、原則確定申告をする必要がないのもメリットといえるでしょう。

さらに、生活に負担をかけない範囲で少額から資産形成に取り組めるのもNISAの魅力です。毎月100円程度から積立投資を始められる証券会社もあります。

NISAを始める際の注意点

NISAは効率的な資産形成に役立つ制度ですが、一定の制約やリスクもあります。

元本割れの可能性がある

投資全般に言えることですが、株式や投資信託などの金融商品は元本保証のない商品です。そのため時には思いがけず相場が大きく下落し、商品の価格が当初の購入価格を下回る(元本割れする)こともあり得ます。

投資に慣れるまでは、数百円〜数千円程度の少額から運用をはじめるといいでしょう。

年間の非課税の投資額に上限がある

NISAにおいて、非課税で投資できる金額には上限があります。さらに、年間の非課税枠が残っても翌年以降には繰り越せないルールになっています。

非課税投資枠の上限は、成長投資枠は年間240万円、つみたて投資枠は年間120万円です。非課税投資枠の繰越し・再利用はできませんが、生涯非課税限度額(1,800万円)については、商品の途中売却で空いた額を翌年に再利用できますので、資産状況にあわせて入れ替えると良いでしょう。

【関連ページ】NISA制度が恒久化?旧NISAからの変更点と活用ポイント

NISAを始めるなら松井証券

NISAを始めるためには、証券会社の場合は証券口座とNISA口座の開設が必要です。松井証券は証券口座・NISA口座の開設は無料で、オンライン上で手続きが完結します。
NISAで取引するなら、松井証券での口座開設を検討してみてください。松井証券のNISA口座は、株式や投資信託などの取引手数料が全て無料です。シンプルで使いやすいスマートフォンアプリも用意しているので、投資初心者でも始めやすい環境が整っています。

<監修者>

木村佳子

<プロフィール>

一級FP技能士(国家資格)。NPO法人 日本FP協会上級資格CFP。IFTA国際テクニカルアナリスト連盟最上位資格MFTA®の日本で最初の女性取得者。早稲田大学大学院ファイナンス研究科専門職MBAファイナンス修士。日本ベンチャー学会。日本IR学会。生活経済学会。消費者行動学会正会員。YouTube「木村佳子チャンネル」で資産運用情報を発信中。

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