シニアマーケットアナリスト窪田による年末株式レポートを掲載しました | 松井証券

2016年12月30日

2016年1月~12月のネットストック年間売買代金データを基に、当社シニアマーケットアナリストの窪田朋一郎が、今年の株式相場を振り返ります。

2016年 年末株式レポート

2016年の株式市場は、前年に原油価格が下落した影響により、大きく下落してスタートしました。その後も、2月の日銀によるマイナス金利導入、6月のBrexitなど、予想外のイベントが多く発生し、そのたびに株価は大きく変動しました。また、11月には大方の予想に反してトランプ氏が米国の新大統領に当選しましたが、株価もまた予想に反して上昇し、年末には年初来高値を奪還して取引を終えました。

松井証券店内の売買代金ランキングをみると、1位となったのは「日経平均レバレッジ型ETF」でした。日経平均株価が先物取引主導で大きく変動する中で、その動きをダイレクトにとらえられる事から人気を集めています。また、個別株で一番人気となったのは「任天堂」です。据え置き型ゲーム機の人気低迷で、長らく株価は低迷していましたが、7月に「ポケモンGO」がリリースされると、同社の知的財産に対する投資家の評価は高まり、株価は大幅高となりました。その他では、アルツハイマーの新規治療薬に対する期待感が高まった「そーせい」、マイナス金利導入により株価が乱高下した「三菱UFJFG」「みずほFG」「三井住友FG」といった銀行株、為替の乱高下に伴い株価が大きく変動した「トヨタ」などが上位にランクインしています。

2017年の十二支は「酉」で、相場の格言では2016年の「申」と同じく「騒ぐ(乱高下する)」とされています。トランプ新大統領の政策や、中国経済の動向など、来年も株式市場から目が離せない展開が続きそうです。

2016年 ネットストック年間売買代金ランキング(松井証券店内)

順位 銘柄コード 銘柄名
1 1570 NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信
2 7974 任天堂
3 4565 そーせいグループ
4 7203 トヨタ自動車
5 9984 ソフトバンクグループ
6 8306 三菱UFJフィナンシャル・グループ
7 8411 みずほフィナンシャルグループ
8 6176 ブランジスタ
9 8316 三井住友フィナンシャルグループ
10 9983 ファーストリテイリング
11 4594 グリーンペプタイド
12 6758 ソニー
13 7717 ブイ・テクノロジー
14 3932 アカツキ
15 4528 小野薬品工業
16 6861 キーエンス
17 8462 フューチャーベンチャーキャピタル
18 6954 ファナック
19 1435 インベスターズクラウド
20 3914 JIG-SAW
  • 松井証券調べ。集計期間は、2016年1月4日~2016年12月26日です。
  • 対象の取引は、現物取引、信用取引、一日信用取引、立会外分売です(ETF含む)。

松井証券シニアマーケットアナリスト
窪田 朋一郎

松井証券に入社後、マーケティング部を経て現職。ネット証券草創期から株式を中心に相場をウォッチし続け、個人投資家の売買動向にも詳しい。

リスクおよび手数料などについて

  • 当社WEBサイトに記載の商品等に投資いただく際には、各商品等に所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。また、すべての商品等には価格の変動等による損失を生じるおそれがあります。商品によっては、投資元本を超える損失が発生することがあります。WEBサイトに掲載された各商品等へのご投資にかかる手数料等およびリスクについては、当社WEBサイトの当該商品等の取引ルール、上場有価証券等書面、契約締結前交付書面、目論見書またはお客様向け資料などに記載されていますので、当該WEBサイトをご確認ください。
  • 本レポートは、当社が信頼できると判断した情報に基づき記載されていますが、その情報の正確性および完全性を保証するものではありません。
  • 本レポートは、お客様への情報提供を唯一の目的としたものであり、投資勧誘を目的として作成したものではありません。
  • 投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。
  • 本レポートに掲載された情報の使用による結果について、当社が責任を負うものではありません。
  • 本レポートに掲載された意見や予測等は、レポート作成時点の判断であり、今後、予告なしに変更されることがあります。
  • 本レポートの一切の著作権は当社に帰属します。いかなる目的であれ、無断複製または配布等を行わないようにお願いいたします。