東証セミナーレポート!著名投資家から今後の日本株との向き合い方を学ぶ

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2026年02月25日

東証セミナーレポート!著名投資家から今後の日本株との向き合い方を学ぶ


2月3日、東証アローズで開かれた「東証改革徹底解剖シリーズセミナー 第3回 日本株は上がりすぎているのか!?~東証改革がもたらす変化~」。現場で拝聴させていただく機会をいただきましたが、セミナータイトルに負けない、示唆に富む、収穫の多い90分間でした。

登壇者

登壇者は松井証券のYouTube番組でおなじみの著名個人投資家、テスタさんのほか、エコノミストで投資家のエミン・ユルマズさんら個性的な面々。司会進行は元TBSアナウンサーの国山ハセンさん。私もYouTube番組で一度だけご一緒させていただきましたが、出演者のポテンシャルを最大限生かす軽妙な司会ぶりは健在でした。

セミナーのスタートは、登壇者の方々のざっくりとしたポートフォリオ紹介。ここで、私が印象深かったのがエミンさんの金に関する話です。

「金はインフレヘッジ、リスクヘッジなので足元の上げ下げは気にしない。(金が上がって)ポートフォリオの中での比率が上がればカットする。去年は上がったが、毎年株式をアウトパフォームするようなことはない」。ここ最近の金相場に触れていると抱きがちな勘違いを適切についてくれて、胸のすく思いでした。

エミン・ユルマズさん

エミン・ユルマズさん

話題は多岐にわたりましたが、特に記憶に残った場面をご紹介します。1つ目は「利益確定・損切り」に関する話。テスタさんと、エミンさん、三井住友DSアセットマネジメントのシニアファンドマネージャー、古賀直樹さんが各々、考え方をぶつけ合いました。この点は掘り下げる部分が多かったため、マネーサテライト内のコラム「週刊 ファンドアナリスト 海老澤界の視点」2月24日号でも取り上げています。以下のリンクからぜひ、ご覧ください。

テスタさん

テスタさん

もう一つは、東証グロース市場に関連した、三井住友DSアセットマネジメントのシニアファンドマネージャー、金子将大さんの話です。プライム、スタンダード、グロースの3市場指数の推移(2022年4月1日を起点)のグラフを引き合いに、「グロースは(上がっていなくて)ヤバイ。市場改革を東証さんにやっていただいたので、『真のグロース株』が出てきてほしいし、可能であれば成長しない会社さんには退場してもらった方が良い」と、中小型株のファンドマネージャーの立場から東証改革の残された課題を指摘していました。

これに関してはエミンさんも「『東証グロース250指数』はマイクロキャップ指数になってしまっている。本当のグロースの指数をもう一つ作ってほしい」と注文を付けて、「吉田カチョー」こと、東証金融リテラシーサポート部課長の吉田貴弘さんが少し慌てる場面も。

それでも、テスタさんは「資本コストや株価を意識した経営」に関する東証の取組みについて「個人投資家からすると、東証さんがしていることはめちゃくちゃありがたい。取引所がどこまで企業に口を出せるかは非常に難しいが、すごく頑張ってやってくれている」と最大限の賛辞を送っていました。

登壇者

上場企業の価値向上に積極的に関与するという、前例のない東証の挑戦が実を結んでいるのは、衆目の一致するところでしょう。そして、広い意味でとらえれば、こうしたセミナーを通じて投資、日本株に興味を持ってもらうことも改革の大切なピースなのかもしれません。今後も東証および資産運用業界の取り組みに注目していきたいと思います。

(松井証券ファンドアナリスト 海老澤界)


著者プロフィール

海老澤界

海老澤界

松井証券ファンドアナリスト。横浜国立大学経済学部卒業後、日刊工業新聞記者を経て格付投資情報センター(R&I)入社。年金・投信関連ニューズレター記者、日本経済新聞記者(出向)、ファンドアナリストを経て、マネー誌「ダイヤモンドZAi」アナリストを務める。長年、投資信託について運用、販売、マーケティングなど多面的にウォッチ。投信アワードの企画・選定にもかかわる。日本証券アナリスト協会認定アナリスト。投資信託を多面的にウォッチし、豊富な投信アワードの企画・選定経験から客観的にトレンドを解説。


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