資産運用とは?種類やおすすめの始め方、シミュレーションまでわかりやすく解説

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2026年10月20日

資産運用とは?種類やおすすめの始め方、シミュレーションまでわかりやすく解説

資産運用とは、保有している資産を預金・株式・投資信託などに活用することで、資産の維持・増加を図ることです。インフレの進行や老後資金への不安が高まる現代において、貯蓄だけに頼らず投資を組み合わせた資産運用の重要性はますます高まっています。

本記事では、資産運用の種類から初心者におすすめの始め方、方法別のシミュレーションなどまでわかりやすく解説します。


資産運用とは?

資産運用とは、保有している資産を活用することで資産の維持・増加を図ることです。将来の生活資金や老後資金の準備、教育資金の形成など、長期的な目標に向けて資産を育てる手段として近年注目が高まっています。

「貯蓄」と「投資」の違い

資産運用は大きく「貯蓄」と「投資」の2つに分けることができます。

貯蓄とは、収入から支出を差し引いた残りのお金を預金などで蓄えることです。一定元本が保証されているため安全性が高い一方、現在の金利環境では預金に預けているだけでは大きくお金を増やすことは難しい状況が続いています。

投資とは、株式・投資信託・債券・不動産などにお金を振り向けることで、貯蓄よりも高いリターンを目指す方法です。ただし、価格変動リスクが伴うため、元本割れが生じる可能性がある点は貯蓄と大きく異なります。


貯蓄 投資
主な方法 預金 株式・投資信託・債券など
元本保証 あり(預金保険制度の範囲内) なし
リターン 低い 高い可能性がある
リスク 低い 商品によって異なる
インフレ耐性 弱い 強い
目的 お金を守る お金を増やす

なぜ今資産運用が必要なのか

近年、資産運用への注目が高まっている背景には、物価上昇(インフレ)の進行があります。インフレとは物やサービスの価格が継続的に上昇することで、同じ金額でも購入できるものが少なくなっていく現象です。預金にお金を預けているだけでは、インフレ率に対して金利が低い場合、実質的な資産価値が目減りするリスクがあります。

また、少子高齢化による公的年金の先行き不安や「人生100年時代」と呼ばれる長寿化の進行により、老後に必要な資金が増加していることも資産運用が注目される大きな理由のひとつです。将来に向けて計画的に資産を形成していくためにも、貯蓄だけに頼らず投資を組み合わせた資産運用に取り組むことが重要といえるでしょう。


資産運用の主な種類

資産運用にはさまざまな方法があります。それぞれの特徴やリスク・リターンの水準を理解したうえで、自分に合った方法を選ぶことが大切です。


種類 リスク リターン
預金 低 低
株式投資 高 高
投資信託 中~高 中~高
債券 低〜中 低〜中
不動産投資・REIT 中〜高 中〜高

預金

預金とは、銀行や信用金庫などの金融機関にお金を預けることで利息を受け取る貯蓄方法です。価格変動リスクなどがなく安全性が最も高い資産運用方法のひとつです。一方で、金利が低いと大きなリターンは期待しにくく、インフレが進む局面では実質的な資産価値が目減りするリスクがある点には注意が必要です。日本国内の金利は長らくゼロ金利政策などにより、低金利が続いていましたが、現在連続して利上げが行われており、各銀行の利息についてもばらつきが出始めています。

株式投資

株式投資とは、企業が発行する株式を購入し、値上がり益(キャピタルゲイン)や配当金(インカムゲイン)を得る投資方法です。企業の業績や市場の動向によって株価が大きく変動するため、資産運用の中でもリスクが高い部類に入りますが、その分大きなリターンが期待できる点が魅力です。株主優待といった株式投資特有の特典が得られる銘柄があるのも特徴です。日本株は原則100株単位での取引が基本ですが、米国株は1株から購入できるため、少額から始めることも可能です。

投資信託

投資信託とは、多くの投資家から集めた資金をプロのファンドマネージャーが株式や債券などに分散投資し、その運用成果を投資家に還元する金融商品です。100円などといった少額からでの購入が可能で、1銘柄買うだけで複数の株式・商品に分散投資したのと同じ効果が得られるため、投資初心者にも取り組みやすい方法のひとつとなっています。商品によってリスク・リターンの水準が大きく異なるため、投資目的やリスク許容度に合わせて選ぶことが重要です。

債券

債券とは、国や企業が資金調達のために発行する有価証券のことです。購入すると定期的に利息(クーポン)を受け取ることができ、満期時には元本が返還されます。株式と比べて価格変動が小さく安定性が高い傾向がありますが、発行体によっては、財務悪化によって元本と利息を支払えなくなるなどの信用リスクが生じる場合もあります。国が発行する国債は信用リスクが低く、安定的な資産運用を重視する方に向いていると言えるでしょう。

現物資産(コモディティ)

現物資産(コモディティ)とは、金・銀・プラチナなどの貴金属や、原油・小麦などの商品といった実物の資産のことです。株式や債券とは異なり、企業の業績や金利の影響を受けにくく、インフレ局面でも価値が維持されやすい点が特徴です。特に金(ゴールド)は「安全資産」として知られており、世界的な景気後退や地政学リスクが高まる局面で価値が上昇しやすい傾向があります。

コモディティへの投資手段としては、金の延べ棒や金貨などを直接購入する方法のほか、ETFや投資信託などがあります。株式や債券とは異なる値動きをする傾向があるため、ポートフォリオ全体のリスク分散先のひとつとして活用されることも少なくありません。

不動産投資・REIT

不動産投資とは、マンションや一戸建てなどの不動産を購入し、賃料収入(インカムゲイン)や売却益(キャピタルゲイン)を得る投資方法です。実物資産であるため比較的安定した収益が期待できる一方、まとまった初期費用が必要で流動性が低い点には注意が必要です。

まとまった資金がなくても不動産投資を行う方法として、REIT(不動産投資信託)があります。投資家から集めた資金で不動産への投資を行い、そこから得られた利益を投資家に還元する金融商品です。証券取引所に上場しており、株式のようにリアルタイムで売買できるほか、少額から始められる点が魅力です。


初心者におすすめの資産運用の始め方

資産運用を始める際は、いきなり大きな金額を投資するのではなく、段階を踏んで準備を進めることが重要です。ここでは、初心者の方に特におすすめしたいNISAやiDeCoを活用した資産形成のポイントを紹介します。

NISAを活用して非課税で投資を始める

資産運用を検討している場合、まずはNISA(少額投資非課税制度)を活用した投資信託の積立から始めることをおすすめします。投資信託はプロのファンドマネージャーが株式・債券などに分散投資してくれる金融商品で、1本購入するだけで複数の銘柄に分散投資したのと同じ効果が得られるため、初心者でも取り組みやすい点が特徴です。

NISAのつみたて投資枠を活用することで、年間120万円、最大合計1,800万円までの投資信託の運用益・分配金が非課税となります。

松井証券では、NISAのつみたて投資枠・成長投資枠ともに購入時手数料が無料です。クレカ積立を活用すれば積立をしながらポイントも貯められます。

iDeCoで老後資金を準備する

老後資金の形成を目的とする場合は、iDeCo(個人型確定拠出年金)の活用も検討しましょう。iDeCoは毎月の掛け金が全額所得控除の対象となるため、現役世代の節税効果が大きい点が特徴です。NISAと異なり原則60歳まで引き出せないという制約がありますが、その分長期での積立継続がしやすい仕組みとなっています。

NISAとiDeCoを組み合わせることで、中長期の資産形成と老後資金の準備を同時に進めることができます。


貯蓄 vs 投資!資産運用シミュレーション

同じ毎月3万円を積み立てた場合でも、運用方法によって将来の資産額は大きく変わります。以下の表で預金と投資信託の違いを確認してみましょう。


運用期間 積立元本 預金(年率0.5%) 投資信託(年率5%)
10年 360万円 約369万円 約466万円
20年 720万円 約757万円 約1,233万円
30年 1,080万円 約1,163万円 約2,496万円

※上記はあくまでシミュレーションであり、実際の運用成果を保証するものではありません。税金・手数料は考慮していません。投資には価格変動リスクが伴い、元本割れが生じる可能性があります。

預金で積み立てた場合

預金は元本が保証されており安全性が高い一方、得られる利息は限定的です。年率0.5%で30年間積み立てた場合、元本1,080万円に対して約83万円の利息が積み上がる計算です。安全に資産を守る手段としては有効ですが、インフレが進む局面では実質的な資産価値が目減りするリスクも念頭に置いておく必要があります。

投資信託で積み立てた場合

投資信託は、預金と比べて価格変動リスクがあるなど安全性は高くない一方で、得られる利益は大きくなる可能性があります。年率5%で30年間積み立てた場合、元本1,080万円に対して約1,416万円の運用益が期待できる計算となります。長期投資では複利効果が積み重なるため、運用期間が長くなるほど預金との差が大きくなります。

このシミュレーションからわかるように、預金は安全性が高い反面リターンは限定的で、投資はリターンが期待できる反面リスクも伴います。どちらか一方に偏るのではなく、余裕資金は投資信託などで運用しながら、すぐに使わない待機資金は高金利で預けて活用するという両輪での運用が、資産形成において効果的なアプローチといえるでしょう。


資産運用に関するよくある質問

資産運用におけるリスクは?

資産運用のリスクは運用方法によって大きく異なります。預金は元本が保証されており価格変動リスクはほぼゼロですが、インフレが進む局面では実質的な資産価値が目減りするリスクがあります。一方、株式・投資信託・債券などへの投資は価格変動リスクがあり、元本割れが生じる可能性があります。

ただし、複数の資産クラスや地域に分散して投資したり、毎月一定額を継続的に購入するドルコスト平均法を活用したりすることで、リスクを抑えながら資産運用をすることができます。預金と投資をバランスよく組み合わせることが、リスク管理の基本といえるでしょう。


タマゴはひとつのカゴに盛るな

古くから伝えられてきた「タマゴはひとつのカゴに盛るな」という相場の格言。ひとつに盛ると、カゴを落としてしまった場合にタマゴが全部割れてしまいかねませんが、いくつかのカゴに分けてタマゴを盛っていれば、カゴを1つ落としてもすべてのタマゴを割ってしまうことは避けられます。集中投資を避け、リスクを分散させることの大切さを説く格言です。


資産運用の税金はどうなる?

預金の利息や株式・投資信託などの投資で得た運用益や分配金には約20.315%の税金がかかります。ただし、投資に関してはNISAを活用することで年間最大360万円、生涯1,800万円の非課税投資枠の範囲内で得た運用益や分配金が非課税となります。

またiDeCoは掛け金が全額所得控除の対象となり、運用益も非課税で受け取ることができます。税負担を抑えながら効率よく資産形成を進めるうえでは、NISAとiDeCoの積極的な活用が効果的です。


貯蓄と投資の両輪で効率的な資産運用を始めよう

資産運用とは、預金・株式・投資信託・債券・不動産など様々な方法を活用して資産の維持・増加を図ることです。貯蓄は安全性が高い一方でリターンが限定的であるのに対し、投資はリスクを伴うものの長期的に大きなリターンが期待できます。インフレや老後資金の不安が高まる現代において、貯蓄と投資をバランスよく組み合わせた資産運用の重要性はますます高まっています。

初心者の方はまずNISAを活用した投資信託の積立からスタートし、老後資金はiDeCoで準備するという組み合わせが、資産形成の第一歩としておすすめです。


著者プロフィール

松井証券WEBサイト編集チーム

松井証券WEBサイト編集チーム

「投資をまじめに、おもしろく」を目指して、株式投資(日本株・米国株)、投資信託、FX、NISA、先物・オプション取引などの用語解説や取引の魅力などについて発信し、皆さんの資産形成をサポートします。


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