9月の高配当株5選~中間配当をゲット!~
本日紹介する銘柄一覧
| 銘柄名 | 株価 (9/3時点) |
予想年間1株配当 (中間配当) |
予想年間 配当利回り |
|---|---|---|---|
| パーソルホールディングス(2181) | 298.1円 | 13円(6.5円) | 4.36% |
| 大東建託(1878) | 3308円 | 163円(81円) | 4.92% |
| 神戸製鋼所(5406) | 2050円 | 80円(40円) | 3.90% |
| 関西ペイント(4613) | 2817円 | 116円(58円) | 4.11% |
| 野村不動産ホールディングス(3231) | 935円 | 44円(22円) | 4.70% |
権利付き最終日は9月28日
9月は3月決算企業の中間配当の権利確定月で、中間配当を得るために投資家はいつも以上に個別銘柄の選別に躍起になる月と思われます。
今年の中間配当権利付き最終売買日は9月28日(月)で、この日の大引けで当該銘柄を保有していると中間配当金権利が得られ、11月末から12月にかけて支払われます。
通常は年間配当金の半分(注:中間配当を実施していない企業や、四半期ごとに配当を実施する企業もある)が支払われます。
9月は19日~23日までシルバーウイークの5連休となり、うち21日(月・敬老の日)、22日(火・国民の休日)、23日(水・秋分の日)は通常の月・火・水とは異なり東京市場は休場です。つまり取引日が少なくなります。
シルバーウイークが明けるとすぐに中間配当権利付き最終売買日(28日)が到来するため、中間配当金を得るための銘柄選別は早めにしておくのがいいでしょう。

「配当利回りの高さ」だけに惑わされない
狙うのは当然、高配当株ということになりますが、「配当利回りの高さ」だけに惑わされないようにすることも重要です。
高配当利回り株の中には配当水準は据え置かれているものの、足元の株価の動きが不調で、結果的に配当利回り(配当÷株価)が高くなってしまっているものもあります。
株価が不調ということは業績の先行きなどを投資家が不安視していると推察でき、その通りであれば「減配」や「無配」に陥る可能性もあります。
単純に高配当利回り銘柄をスクリーニングして上から順に選択、というわけにはいかないでしょう。
配当落ちとは
このほか「配当落ち(はいとうおち)」についても認識しておきましょう。「配当落ち」とは、権利確定日の翌日(配当落ち日)に、支払われる配当金の分だけ株価が理論上値下がりすることを指します。
いや、実際にはその日も通常通り取引されているため、売買状況によって、配当分よりも小さい値下がり、配当分よりも大きい値下がりになることが大抵です。
もちろん買い先行となった場合は一日で配当落ち分を埋めてしまうこともあります。
配当をゲットしてもあまり儲からないケースとは
わかりにくいのでもう少し詳しく説明すると、仮に1,000円の銘柄があるとして、年間配当が30円(うち中間配当15円)だった場合、中間配当の権利が確定した翌日は、配当が支払われたと同じことになり理論上は中間配当分が差し引かれ株価は985円になるということです。
しかし、その時の取引の様子によっては970円にもなれば950円にもなり(さらに売られる場合も)、逆に買われることもあるということです。「必ずそうなる」というわけではありません。
配当落ち分を取り戻して株価が上昇しなければ配当をゲットしてもあまり儲からないケースが出てきます。
その意味では高配当に目を付けた投資を行う場合も、その企業の状況や株価の動き、さらには東京市場全体の物色の流れがどうなっているかを認識しなければならないということになります。
うまくいけば配当(インカムゲイン)と値上がり益(キャピタルゲイン)の両方を得ることにつながるため、取り組む意味もあると思われます。
流動性にも注意!
もうひとつ注意点を付け加えます。配当落ち日には、どうしても急に売却する投資家の存在があり、流動性が低い銘柄の場合、売りを吸収できず想定外の安値となることもあります。
対象とする銘柄はある程度の流動性を保っている銘柄がいいでしょう。
物色向かう内需、バリューセクター
8月の東京株式市場は、6月からのAI半導体株の下落が7月末に一旦収束し、まず急激な下落に対するリバウンド高があったものの、その後の円高進行や中東での地政学的リスクの長期化、さらには株式市場内の需給が懸念され、好調な四半期決算と通期業績が示される中でも上値が重い印象がありました。
しかし、中旬に米半導体大手エヌビディアがAIデータセンターの構築を支援する仕組みを作ると公表したあたりから持ち直しの動きが表れてきました。日経平均よりも市場全体の動きを示すとされる株価指数、TOPIX(東証株価指数)は8月14日に4197.20ポイントを付け史上最高値を更新しました。
その後も一旦下落したものの、すぐに切り返しの動きを見せています。日経平均ほどAI半導体株に左右されないTOPIXが高値更新ということは「それ以外の銘柄」に物色が向かっていることの証でもあります。
年初来高値更新銘柄を見ても、AI半導体株はほとんど見当たらず、「内需株」、「バリュー株」が目立っています。
ここでは物色が向かう内需株とバリュー株の中から高配当銘柄を選別していくのが良さそうです。
配当と値上がり益のダブルゲットに近づくかもしれません。
9月の高配当銘柄5選!
参考となる銘柄を挙げます。
人材総合サービス業界2位企業のパーソルホールディングス(2181・プライム)は深刻な人手不足を背景に、人材派遣やスポットワーク、エンジニアなどの技術者派遣の単価と稼働率の上昇が株価上昇要因となっています。
2027年3月期予想年間配当13円(中間配当6円50銭)、年間予想配当利回りは4.36%です。
大東建託(1878・プライム)は地主へのアパート賃貸経営提案が主力の企業です。建設請け負いから仲介、管理、家賃保証まで一貫サービスに強みがあります。金利上昇に弱いとされる業態ながら足元の株価は持ち直しの動きです。
2027年3月期予想年間配当163円(中間配当81円)、年間予想配当利回りは4.92%です。
神戸製鋼所(5406・プライム)は鉄鋼高炉で国内3位企業です。アルミ・銅、建機・電力など複合経営に特長があります。バリュー株の象徴的なセクターのひとつは「鉄鋼株」です。2027年3月期予想年間配当80円(中間配当40円)、年間予想配当利回りは3.9%です。
関西ペイント(4613・プライム)は日本ペイントホールディングスと並ぶ国内総合塗料首位級企業です。自動車用塗料で国内トップを誇り、海外ではインドでの展開を進めています。2027年3月期予想年間配当116円(中間配当58円)、年間予想配当利回りは4.11%です。
野村不動産ホールディングス(3231・プライム)は総合不動産大手の一角で、首都圏中心の高グレード分譲マンション「プラウド」で知られています。2027年3月期までで15期連続の増配が予定されています。
2027年3月期予想年間配当44円(中間配当22円)、年間予想配当利回りは4.7%です。