キャピタルゲインとは?インカムゲインとどっちが良い?特徴などを比較

2025/1/24

投資をする人なら「キャピタルゲイン」という言葉を一度は耳にしたことがあるでしょう。キャピタルゲインとは資産を売却することで得られる利益のことです。しかし、キャピタルゲインを得ることにはどのようなメリットがあるのか、似た言葉であるインカムゲインとはどのような違いがあるのか、正確に理解していない人もいるでしょう。

本記事では、キャピタルゲインとインカムゲインの違いや、それぞれのメリット・デメリットを初心者にもわかりやすく解説します。自分に合った投資スタイルを見つけるための参考にしてください。

キャピタルゲインとは?

キャピタルゲインとは、株式や不動産などの保有資産を売却した際に得られる利益を指します。「譲渡所得」や「値上がり益」と呼ばれることもあります。この利益は、投資した資産を購入価格よりも高い価格で売却した場合に発生します。

例えば、100万円で購入した株式が120万円に値上がりした際に売却すれば、差額の20万円がキャピタルゲインです。ただし、実際には手数料や税金が差し引かれるため、最終的な利益はその分減少します。

一方で、購入価格よりも売却価格が低い場合に発生する損失を「キャピタルロス」と呼びます。例えば、100万円で購入した株式を80万円で売却した場合、20万円のキャピタルロスが発生します。

「キャピタルゲイン」と「インカムゲイン」の違いは?

投資で得られる利益は、「キャピタルゲイン」と「インカムゲイン」の2種類に分けられます。特徴の違いを理解し、投資目的に合わせて使い分けましょう。

インカムゲインとは

インカムゲインとは、資産を保有している間に得られる収益のことです。主に株式の配当金や投資信託の普通分配金、預金や債券の利子などがあてはまります。

また、外国為替(FX)では、低金利通貨を売却し高金利通貨を購入することで「スワップポイント」を得られますが、これもインカムゲインの一種です。

「キャピタルゲイン」と「インカムゲイン」の違い

キャピタルゲインは、保有している資産を売却して得られる売買差益です。購入時よりも高い価格で売却した場合に発生します。一方、インカムゲインは、資産を保有している間に得られる利益です。

キャピタルゲイン インカムゲイン
特徴 資産売却によって得られる利益 資産の保有中に得られる利益
発生タイミング 利益の出ている資産売却時 継続的に発生する
リターン 短期的に大きな利益を得られる可能性がある 長期的に小さな利益を積み上げられる可能性がある
リスク ハイリスク ローリスク

キャピタルゲインを目的に資産運用を行う場合、市場価格の変動を利用するため、リスクは高くなりますが、その分短期間で大きな収益を得られる可能性があります。

一方で、インカムゲインを重視する運用は、定期的に安定した収入を得られるため、長期的な資産形成に適しているという特徴があります。

「キャピタルゲイン」と「インカムゲイン」それぞれのメリット・デメリット

「キャピタルゲイン」と「インカムゲイン」には、それぞれ異なるメリットとデメリットが存在します。投資の目的やリスク許容度に合わせて選ぶことが重要です。

キャピタルゲインのメリット

キャピタルゲインのメリットは、短期的かつ効率的に利益を得られる可能性がある点です。資産の価格が大きく上昇するタイミングを狙っての売却で、購入時の価格との差額を利益として得られます。

また、価格変動を活用し、こまめに売買を繰り返すことで利益を積み上げることも可能です。特に値動きの大きい商品であれば、インカムゲインよりも大きな収益を得られる可能性があります。

キャピタルゲインのデメリット

キャピタルゲインのデメリットは、購入した資産の価格が下落した場合、損失を出す可能性がある点です。特に市場の変動が激しい状況では、価格の下落リスクが増加するため注意が必要です。

また、値動きが小さい資産では十分なキャピタルゲインを得るのが難しい場合があることも覚えておくと良いでしょう。

インカムゲインのメリット

インカムゲインのメリットは、資産を保有しているだけで定期的に収入を得られる点です。株式の配当金や債券の利息、不動産の家賃収入などは、資産自体の価格変動の影響を受けにくいため、安定した収益を確保できる可能性があります。

また、キャピタルゲインのように価格下落による損失をそれほど気にする必要がないため、価格をこまめにチェックしなくても、保有しているだけで利益を得られる可能性がある点もメリットです。

インカムゲインのデメリット

インカムゲインはキャピタルゲインと比べると、大きな利益を得にくいというデメリットがあります。1回あたりの収益が少額であるため、大きな収益を得るには相応の元手が必要になることも少なくありません。

また、収益が安定しているとはいえ、期待通りの収入が得られないケースもあります。例えば、不動産の家賃収入は入居率が低下すると収益が減少するリスクがあります。

キャピタルゲインとインカムゲインの共通点

キャピタルゲインとインカムゲインは、どちらも利益に対して課税されます。通常は、売買益や分配金などに対しては20.315%の税金がかかります。

ただし、NISA(少額投資非課税制度)口座で購入した商品については、原則として非課税です。

投資でキャピタルゲインを狙う際のポイント

キャピタルゲインを狙うためには売買タイミングを見極めることやリスク管理の徹底が重要です。ここでは効率的に利益を得るための具体的なポイントを解説します。

こまめに資産の価格変動を確認する

キャピタルゲインを得るには、売却のタイミングを見極めることが重要です。適切な売り時を逃さないためにも、資産の価格変動をこまめに確認する習慣を身につけましょう。前提として、価格変動をチェックする時間を確保することも必要です。

損切りを設定する

キャピタルゲインを狙う投資では、利益を追求するだけでなく、損失を最小限に抑える工夫も重要です。損切りラインを決めておくことで、損失を抑えやすくなる可能性があります。

損切りとは、資産の価格が期待とは逆方向に動いた場合、損を承知の上で決済することです。例えば、購入した株式が一定の値下がり幅に達した時点での売却で、それ以上の損失を防ぐことができます。

いざ値下がりしている状況を目の前にすると、冷静な判断ができなくなることもあるので、あらかじめ損切りする条件や値幅を決めておきましょう。損切りの徹底で、大きな損失を避けやすくなるはずです。

分散投資をする

キャピタルゲインを狙った投資では、分散投資によってリスクを軽減することも大切です。

例えば、キャピタルゲインを狙うための資金を全体の3割程度に抑え、残りの資金をインカムゲインの獲得を目指した運用に充てる方法があります。このように資金配分を工夫することで、キャピタルゲインで損失が発生した場合でも、インカムゲインから得られる安定した収益でリスクを補うことが可能です。

また、複数の株式や資産に投資することも効果的です。一つの投資対象に集中するよりも、異なる銘柄や市場に分散することで、価格変動の影響を軽減できます。特に、異なる業種や地域の資産を組み合わせると、リスクがより分散されやすくなります。

キャピタルゲインを狙いたいなら松井証券で投資を始めてみよう

キャピタルゲインを狙うには、こまめにチャートを確認するだけでなく、損切りラインを決めることや、分散投資をするなどのリスク管理が欠かせません。しかし、投資経験が少ない方は、自力で投資判断をするのが難しく感じる場合もあるでしょう。

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