経営メッセージ

代表取締役社長 和里田 聰
代表取締役社長 和里田 聰

平素より格別のご高配とご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。

当社がオンライン証券サービスを開始して20年以上が経過しました。当社を含むオンライン証券会社の登場によって、個人投資家の取引環境が、より便利で快適になりました。

政府においても、一貫して「貯蓄から投資/資産形成へ」を掲げ、「NISA」の制度を充実させ、「個人型確定拠出年金制度(iDeCo)」の制度を改善し、学校教育の場でも資産形成という視点を盛り込むなど、我が国全体として、個人の資産運用、資産形成を本格的に推し進めてきました。

このような20年間を経て、我が国の個人の資産運用、資産形成には変化の兆しが見え始めました。新NISA制度をきっかけに金融商品に興味を持ち、投資を始める方が増えています。また、日経平均株価が34年ぶりに最高値を更新したことも、投資に対する興味・関心を高めることに繋がっていると思います。しかしながら、そのような変化の兆しはあるものの、日本の個人が保有する金融資産2,100兆円の大半は未だに預貯金であり、日本における個人投資家の裾野拡大は始まったばかりの状態です。

かつてバブルの崩壊など、投資で痛い目にあった方の存在もありますが、リスクを嫌う日本人の安全志向は強く、また投資に対しては、「難しい」「わかりにくい」といったイメージも強く、多くの消費者にとっては、取り組むにも高い心理的な壁があると思います。加えて、「老後の生活資金を準備する」という目的で投資を促されても、現時点の生活に不都合のない方も多く、「喫緊の課題」という認識にはなりにくいため、躊躇される方も多いものと思います。

そのような消費者の行動を変えていくには、心理的な壁を取り除くことを最優先にするべきであると考えます。それは投資を趣味のようなものとして捉え、まずは「楽しむこと」から始めていただくことだと考えています。金融商品への投資は、「知的なエンターテインメント」という側面があります。金融商品への投資が「学びの機会」となり、知的好奇心を刺激し、投資体験自体が楽しいと感じるようになるのです。釣りや旅行が趣味の方と同じように、まずは投資体験を通じたワクワク感、楽しさを感じてもらうこと、これこそが重要であると考えています。

このような投資を楽しむ体験を、より多くの皆様にお届けするため、「金融機関としての信頼性」と「知的エンターテインメント性」を両立した事業展開を推進することで、投資の新たな可能性を切り拓いていきたい、そうした強い決意をコーポレートスローガン「投資をまじめに、おもしろく。」に込めました。

私たちは「お客様の豊かな人生をサポートする」という企業理念のもと、個人投資家にとって価値のある商品・サービスを提供してまいります。皆さまのご期待に添えるよう努めてまいりますので、今後ともご支援、ご愛顧を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。

代表取締役社長
和里田 聰