みんなはどうやって割安な銘柄を探しているの? 割安な銘柄を探す切り口として、株価の水準を客観的に表す、PERとPBRという指標が広く用いられています。 みんなはどうやって割安な銘柄を探しているの?

割安な銘柄を探す切り口として、株価の水準を客観的に表す、PERとPBRという指標が広く用いられています。

企業が稼ぐ利益から現在の株価水準を評価する指標「PER」

PERとは

PER(ピー・イー・アール)は株価収益率と呼ばれ、「株価÷1株あたりの純利益」で算出されます。 「現在の株価」が、1株あたりの「企業が稼ぐ利益」の何倍かを表しており、値が小さいほど割安、大きいほど割高といえます。

企業の利益は、一部は配当として直接的に株主に配分され、残りは企業内に留められます。上場企業は株主の所有物なので、企業内に留められた利益も、間接的に株主のものといえます。例えばPERが10倍の銘柄は、10年間その株式を保有することで、現在の株価に相当する利益を直接的・間接的に得られると考えることができます。
※税金や株価・利益の変動は考慮していません。

PERの基準は何倍?

PERの明確な適正水準はありません。多くの場合、同じ業種の企業などと比較して割安(高)感を判断します。例えば、日経225採用銘柄の平均PERは約14倍です。(2017年6月23日終値基準)

企業の純資産から現在の株価水準を評価する指標「PBR」

PBRとは

PBR(ピー・ビー・アール)は株価純資産倍率と呼ばれ、「株価÷1株当たりの純資産」で算出されます。
「現在の株価」が、1株あたりの「企業が解散した際に株主が受け取れる資産」の何倍かを表しています。

PBRが1倍だと、企業の解散価値と株式の時価総額が等しい

PBRが1倍を下回っている場合、理論上は現在の株価で株式を買い占めて企業を解散させてしまえば利益が出ることになります。そのため、PBRが1倍以下の企業は割安であるといえ、株価の下値を探る基準の一つとして使われることが多いようです。

割安株を探す最初の切り口としてPERやPBRを活用しよう!

注意

PER、PBRは現在の純利益・純資産から算出される指標であり、将来の純利益・純資産は変動します。
PERやPBRが低い銘柄は、今後の業績に不安があるなど、今回紹介した指標だけでは判断できない要因を抱えていることも考えられます。 実際に投資をする際は、他の指標や決算資料なども参考にしましょう。

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