12月の株価下落はアノ年と同じ?
&2018年の売買代金ランキング

12月の株価下落はアノ年と同じ?&2018年の売買代金ランキング

日経平均株価は12月に入り大きく下落しました。10月にペンス副大統領が中国に対して強硬姿勢を示した政策演説以降、米中関係の緊張が高まるにつれて、世界的な景気減速懸念から株式市場は軟調となりました。更に、12月のFOMC(連邦公開市場委員会)で利上げを決定したことを受け、下げが加速しています。

このような現在の株式市場について、1937年によく似ているとの意見があります。 1929年10月、ニューヨークの株式市場は大暴落を起こしました(暗黒の木曜日)。いわゆる大恐慌ですが、その対策として、米国では1930年代にゼロ金利が導入されています。以降、自律的な景気回復と合わせて株式市場も上昇していきましたが、1937年にFRBがわずかな金融引き締めを行うと、債務の拡大により回復を維持していた景気は再び停滞に陥り、株式市場も大きく下落していきました。2008年のリーマンショック以降、世界各国でゼロ金利政策や量的緩和といった金融緩和策が採られましたが、直近では過剰な金融緩和の弊害が目立ち、修正が図られています。また、1930年代も、経済成長の果実が国民に広がらず、世界各国でポピュリズムが台頭していきました。これらの点が、当時とよく似ていると言われる所以です。

【1937年のダウ平均株価の推移】

1937年のダウ平均株価の推移

  • 市場データより松井証券作成

もちろん、当時の出来事が繰り返すとは限りません。現代では、政府や中央銀行が当時より積極的な対策を打ち出してくると考えられますが、注意が必要な局面であることは確かでしょう。

2018年の松井証券売買代金トップはアノ銘柄

さて、今回のランキングは松井証券店内の2018年の売買代金ランキングです。個人投資家は、2018年にどのような銘柄を取引したのでしょうか?

順位 銘柄コード 銘柄名 売買代金(億円)
1 7974 任天堂 28,993
2 1570 日経平均レバレッジETF 18,809
3 9984 ソフトバンクG 11,457
4 8306 三菱UFJ 7,088
5 8698 マネックスG 6,998
6 6758 ソニー 4,919
7 9983 ファーストリテイリング 4,404
8 7203 トヨタ自動車 4,202
9 5301 東海カーボン 3,868
10 3436 SUMCO 2,958
  • 松井証券内の売買データ(2018/1/1~2018/12/26)より作成

1位は昨年に引き続き「7974 任天堂」です。昨年、家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」が好調で株価は大きく上昇しましたが、今年はヒット作が少なく、株価は下落基調でした。しかしながら、12月7日に発売したゲームソフト「大乱闘スマッシュブラザーズ スペシャル」が、発売後1週間で500万本を売り上げるといった好材料もあり、2019年も引き続き売買代金が膨らむと予想されます。

2位は「1570 日経平均レバレッジETF」です。米トランプ大統領の政策により、株価が大きく動いた1年でしたが、銘柄を選ばずに取引できる点が個人投資家に支持されました。下げ相場で利益を狙える「1357 日経平均ダブルインバースETF」とあわせて、取引するといいでしょう。

3位は「9984 ソフトバンクグループ」です。世界中の先進企業に投資しているソフトバンク・ビジョン・ファンドや、年末に上場した通信キャリアの「9434 ソフトバンク」など、1年を通じて様々な材料が出続けました。2019年も、多くの好材料・悪材料が出てくると予想され、目が離せない銘柄となりそうです。

2019年の十二支は「亥」で、相場の格言では「固まる」とされています。「前年の流れを固める」という意味があるようで、12月の株式市場の動きからは若干気がかりな格言ではありますが、見方を変えれば仕込みの年になるとも言えます。引き続き、株式市場から目が離せない1年となるでしょう。

松井証券シニアマーケットアナリスト 窪田朋一郎

2001年、松井証券に入社。マーケティング部を経て現職。
ネット証券草創期から株式を中心に相場をウォッチし続け、投資家動向にも詳しい。

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