【重要】仮装売買と疑われる可能性のある株式取引の注文制御について

2022年11月25日

松井証券は、相場操縦・作為的相場形成※の一形態である「仮装売買(自身の注文を対当させ、出来高を増加させるような行為)」を未然に防止する観点から、2022年12月10日(土)より、一部注文の制御を行います。

※相場操縦・作為的相場形成の詳細はこちら

概要

お客様が注文を発注する際、同一銘柄・同一市場で発注されている反対売買の注文がまだ約定していない場合は審査を行い、対当する可能性がある注文は発注エラーとなります。

対当する可能性は注文の価格で判定し、市場の気配の影響は受けません。また、訂正時も同様に審査を行います。

ただし、板寄せ時のみ有効となる、執行条件「寄付」、「引け」、「大引け」を指定した注文は本制御の対象外となります。

また、逆指値・追跡指値、返済予約注文での取り扱いは以下の通りとなります。

<逆指値・追跡指値>

発注方法 発注時 訂正時 トリガー抵触後の発注・自動訂正時
逆指値 制御対象外 <トリガー抵触前>
制御対象外

<トリガー抵触後>
訂正する価格で審査を行う。
発注される価格で審査を行う。
対当する可能性がある場合は失効する。
追跡指値 発注・訂正される価格で審査を行う。 訂正される価格で審査を行う。
対当する可能性がある場合、注文は訂正されず、元の指値注文が存続する。

<返済予約注文>

返済予約注文も制御の対象です。
ただし、元注文約定後の二次注文は発注時、トリガー抵触後の発注・自動訂正時ともに制御対象外です。

対象取引

  • 現物取引
  • 制度信用取引
  • 無期限信用取引
  • 一日信用取引
  • 短期信用取引

具体的な発注事例

(例1) 執行条件「最良」「指値」1,000円で発注した買注文が未約定の場合

(例2)執行条件「寄付」「成行」で発注した売注文が未約定の場合

クロス注文機能について

松井証券では、クロス注文機能をご用意しています。

クロス注文機能は「保有株式の売却」や「信用建玉の返済」と反対の注文を同時に立会外市場(ToSTNeT)へ発注することで、同値で約定させる注文方法です。

立会外市場を利用するため、仮装売買とみなされることはなく、制御の対象外です。

優待取りのつなぎ売りや保有株式の売却・信用建玉の返済と買い方の注文を同時に注文することで、保有残高や建玉を残しつつ一時的に損益を確定させることや、弁済期日の迫った制度信用取引の建玉をロールオーバーさせることなど、組み合わせ次第で様々な目的で利用することができます。

是非、ご活用ください。

また、つなぎ売りとして、現物買いと信用新規売りを同時に行う場合等は、原則としてクロス注文機能をご利用ください。

やむを得ずクロス注文機能を使用せずに発注する場合は、以下の点にご注意ください。

  • 寄付までに「同一株数」「成行」かつ、執行条件を「寄付」で注文をご発注ください。
  • 異なる株数で発注した場合、および一方を成行・他方を指値で発注した場合には、株価形成に影響を与え、不公正取引に該当する場合があります。

その他、株価形成に影響を及ぼす可能性が高いと判断される取引については、当社より売買動機等の確認を行わせていただく場合があります。

関連リンク

クロス注文機能

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