【鈴の運用アイデア】
投資資金20万円で始める ポートフォリオ成長戦略

鈴

会社を辞めたくてFXを始めたが、2015年末からの半年で500万円の損失を計上。そこから必死にFXを勉強してFX自動売買で生活費を稼げるようになり、2018年9月に退職してセミリタイアを実現。さらに、2021年6月に田舎でスローライフを開始。

今回は、リピート系自動売買の第一人者である鈴さんに長期的に資産形成をするためのポートフォリオ構築法を教えてもらいました。

ポートフォリオというと、組むのが大変そうで、なおかつたくさんの資金が必要というイメージを持たれるかもしれませんがご安心を。鈴さんにバッチリ流れを解説してもらいましたし、1通貨から取引できる松井証券で自動売買を運用をすれば、最初に20万円ほど用意するだけで、屈強なポートフォリオ構築にチャレンジできるのです。

①ポートフォリオ成長戦略 4つの考え方

1. 「ワイド戦略」~相場を予想せずに広い範囲に設定~

ワイド戦略は、鈴さんの自動売買設定のベースになるものです。「為替相場は、超長期的にはレンジになりやすい」という特徴を活かすための戦略で、幅広い範囲に注文を敷き詰めます。下のチャートは豪ドル円におけるワイド戦略の例ですが、過去20年間に値動きしたゾーンの大半をカバーしていることが分かります。このことから、ワイド戦略には相場観が必要なく、よほどのことがない限りは追加の設定や操作は不要です。

ただし、入れる注文数が多いことから多くの資金が必要で、想定リターンも控えめなものになります。また、放置はできるものの、最高値や最安値付近では、長期間の含み損を耐える必要があります。

「ワイド戦略」~相場を予想せずに広い範囲に設定~

2. 「ハーフ設定」~買いと売り併用で資金効率が良い~

ワイド戦略とセットになるのがハーフ設定です。仕掛ける範囲を上下2分割し、上には売り、下には買いを入れることで、同じ注文本数でも必要な最大資金は約3分の1になり、非常に資金効率に優れます。

資金効率が良いことから、たくさんの注文を仕掛けるワイド戦略との相性が良いのですが、デメリットもいくつかあります。スワップポイントが支払いになる局面は必ずあり、また上がり過ぎても、下がり過ぎても、含み損が拡大するリスクがあります。

「ハーフ設定」~買いと売り併用で資金効率が良い~

3. 「ポートフォリオ」~狙うはリスクとリターンの分散~

複数の通貨ペアの自動売買を組み合わせることで、リスクとリターンの分散を狙います。特に重要なのがリスクの分散で、違う通貨ペア同士なら含み損が一番多くなるタイミングが重なる可能性は極めて低いです。よって、運用する通貨ペアの種類を増やすことで、リターンを確保しつつ、最大含み損を抑えることが期待できます。通貨ペアのAとBとCは全て単独の最大含み損が100万円として、A+B+Cで運用することで、含み損の合計を300万円から200万円に抑えることを狙うイメージです。

また、リターンも分散されることにより、利益確定が安定して発生する効果も望めます。こういった分散の効果をより大きくするため、できるだけ値動きの特徴が違う通貨ペアを組み合わせることが肝要。例えば円絡みだけでなく、ドルストレートも組み入れると、ポートフォリオ効果がアップします。

「ポートフォリオ」~狙うはリスクとリターンの分散~

4. 「分散&再投資」~少額からでも無理なく拡張!~

ワイド戦略でポートフォリオを組むためには、複数の通貨ペアでたくさんの注文を入れなければいけません。そのためにはたくさんの資金が必要になりますが、最初から全ての通貨ペアで始める必要はなく、 まずは1つの通貨ペアからスタートすることも可能です。仕事の給与などから定期的に口座に入金しつつ、発生した利益も追加し、必要金額になったら次の通貨ペアの自動売買を設定するのです。こうすることで、少額資金からでも開始できます。

松井証券の自動売買は1通貨単位で注文を入れられるため、少額資金からの分散投資&利益再投資との相性が良いです。ポートフォリオは、通貨ペア数が増えるほど安定感が増すため、続けるほどポートフォリオが成長していく楽しみがあります。

分散&再投資」~少額からでも無理なく拡張

②ポートフォリオの構築順と設定例

ポートフォリオの構築順と設定例

鈴さんが推奨するポートフォリオ構築順では、最初に豪ドル/NZドルの自動売買を設定します。20万円を用意し、100通貨取引で下の設定をセットすれば、いよいよ自動売買の運用開始です。あとは資金が貯まるたびに、②~⑤、そして余裕資金確保と進んでいきます。これらのサイクルが完了したら、また①に戻って2セット目を追加していくのもありです。

①豪ドル/NZドル

以下のイメージで、自動売買設定を組み合わせます。
※1回の設定で入れられるのは100注文までなので、買い設定と売り設定をそれぞれ2分割して設定します。

豪ドル/NZドル
豪ドルNZドル_買い1 豪ドルNZドル_買い2 豪ドルNZドル_売り1 豪ドルNZドル_売り2

②ユーロ/ポンド

以下のイメージで、自動売買設定を組み合わせます。
※1回の設定で入れられるのは100注文までなので、買い設定と売り設定をそれぞれ2分割して設定します。

ユーロ/ポンド
ユーロポンド_買い1 ユーロポンド_買い2 ユーロポンド_売り1 ユーロポンド_売り2

③NZドル/米ドル

以下のイメージで、自動売買設定を組み合わせます。
※1回の設定で入れられるのは100注文までなので、買い設定と売り設定をそれぞれ2分割して設定します。

NZドル/米ドル
NZドル米ドル_買い1 NZドル米ドル_買い2 NZドル米ドル_売り1 NZドル米ドル_売り2

④カナダ/円

以下のイメージで、自動売買設定を組み合わせます。
※1回の設定で入れられるのは100注文までなので、買い設定と売り設定をそれぞれ2分割して設定します。

カナダ/円
カナダ円_買い1 カナダ円_買い2 カナダ円_売り1 カナダ円_売り2

⑤豪ドル/円

以下のイメージで、自動売買設定を組み合わせます。
※1回の設定で入れられるのは100注文までなので、買い設定と売り設定をそれぞれ2分割して設定します。

豪ドル/円
豪ドル円_買い1 豪ドル円_買い2 豪ドル円_売り1 豪ドル円_売り2

本記事は、外国為替vol.7(2023年10月発売)に掲載された記事の内容を再編集したものとなります
記事掲載日:2023年12月18日

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