自動売買に必要な資金
松井証券では100円から自動売買を取引できますが、資金が多ければ多いほど、より幅広いレンジの中で取引ができ、急な相場変動でもロスカットが発生しにくい資産運用が可能になります。
ここでは、自動売買の取引に必要な資金の考え方を解説します。
Point
- ポイント 必要な資金は①必要証拠金と➁ロスカットに備えた証拠金
- ポイント 一時的な評価損は、後の利益のために必要なもの
- ポイント ロスカットに備えた証拠金が少ないと、一時的な評価損によりロスカットされる危険性がある為、余裕をもって資金を準備しましょう。
FXの自動売買では、必要な資金として、FXの取引に必要な①必要証拠金と、②ロスカットに備えた証拠金の2つがあります。
自動売買に必要な資金 =
➀必要証拠金 + ➁ロスカットに備えた証拠金
自動売買に必要な資金
➀必要証拠金とは
FXは、自分の資金を担保にして、為替の取引を行います。その際に、この担保にするお金のことを「証拠金」と言います。取引に必要な証拠金(必要証拠金)は、レバレッジや取引額に応じて、変わっていきます。
②ロスカットに備えた証拠金
リピート系の自動売買は、益出し注文と反対方向に推移するなかでも発注を行うため、一時的に「評価損」が膨らんでいくケースがあります。しかし、ガッカリしなくても大丈夫。自動売買の取引では、どうしても「評価損」が発生してしまいますが、その後、相場が反転した場合、「評価損」となっていた注文は、たちまち「利益」を生み出す金の卵に変わります。
ただ、「評価損」が貯まっていってしまうと、資産を守るためのロスカットが発生してしまいます。そのため、ロスカットに備えた証拠金を準備する必要があるのです。
【必要資金 例1】
- 分かりやすく解説するため、取引内容を簡略化しています。
- レバレッジ25倍・米ドル/円での取引例になります。
- 図表の内容は、それぞれ100ドルずつ買った場合を記載。
①必要証拠金
A.101円×100ドル×4%=404円
B.100円×100ドル×4%=400円
C.99円×100ドル×4%=396円
合計で、1,200円の証拠金が必要になります。
②評価損(99円に到達した際)
A.(99円 - 101円)×100ドル=-200円
B.(99円 - 100円)×100ドル=-100円
C.(99円 - 99円)×100ドル=0円
合計で、300円のロスカットに備えた証拠金が必要になります
最低限の必要資金として、ここでは1,500円が必要となります。
【必要資金 例2】
- 分かりやすく解説するため、取引内容を簡略化しています。
- レバレッジ1倍・米ドル/円での取引例になります。
- 図表の内容は、それぞれ1ドルずつ買った場合を記載。
①必要証拠金
1.101円×1ドル×100%=101円
2.100円×1ドル×100%=100円
3.99円×1ドル×100%=99円
合計で、300円の証拠金が必要になります。
②評価損(99円に到達した際)
1.(99円 - 101円)×1ドル=-2円
2.(99円 - 100円)×1ドル=-1円
3.(99円 - 99円)×1ドル=0円
合計で、3円のロスカットに備えた証拠金が必要になります。
最低限の必要資金として、ここでは303円が必要となります。
このように、例1・2のように注文できるのは、1通貨から取引できる松井証券だけ!
一般的には、最低1000ドルずつしか注文できませんが、松井証券では1ドルから注文することが可能です。
安定的に自動売買を取引するために
しかし、最低限の資金だと、こんな時にロスカットされてしまいます。
- レンジ内の値動きでも、レンジ内で発生する評価損やスワップの支払いなどによってロスカットが執行される場合があります。
必要証拠金やロスカットに備えた証拠金は、通貨の数量や注文の値幅、決済の値幅、注文レンジなど、自動売買の設定を調整することで変わってきます。
自分の投資資金と自動売買の設定のバランスを調整し、ロスカットにならないように十分な余裕を持った状態で、自動売買に取り組みましょう。