アメリカ

アメリカは世界で3番目に広い国土、約3億３千万人と日本の3倍近くの人口、世界最大のGDPを擁する経済大国です。
産業はIT、バイオテクノロジー、小売を含むサービス業がアメリカ経済への貢献度が高く、他にも多様な産業が存在する国ですが、最近では原油価格の上昇によってシェールガスの採掘が活発となりエネルギー輸入国から輸出国への転換も果たしています。第2次大戦で国土が戦場とならなかったことも経済大国化を後押しし、アメリカの通貨である米ドルを基軸通貨の地位に押し上げました。
政治的には2大政党による大統領制となり、大統領選挙の年にはその政策によって外国為替市場で米ドルが大きく動く場合もあります。

アメリカの通貨は米ドルであり、国際間の決済や貿易などの金融取引に基軸通貨として広く使用されています。アメリカは経済の発展と共に各国との貿易を拡大、各国はその受払を米ドルで行うことが多くなりました。経済環境が変化してもその通貨の価値が大きく変わらないことにより基軸通貨として各国から支持され、多くの国が外貨準備を米ドルで保持するようになっています。
外国為替取引においても基本は米ドルを基軸として各国の通貨の価格を提示しています。一部には米ドルを介すことなく市場で取引される主要通貨の市場は存在しますが、基本はすべて米ドルを介して価格を設定したり、取引されたりしています。
このため、各国は外貨準備を米ドルや米国債など、アメリカの資産で保有することが多いですが、サブプライムローン問題のような金融危機が発生すると米ドルに対する信用が傷つき、世界的な金融危機に発展する場合もあります。

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