ノルウェー

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国の概要
ノルウェーは北欧に位置し、面積は日本とほぼ同じ、人口は約560万人と日本の約20分の1ですが、一人当たりGDPは世界第6位(2024年IMF推計)と高水準です。豊富な石油・天然ガス資源を背景に、世界有数の産油国として知られています。
EUには加盟していませんが、欧州経済領域(EEA)協定を通じてEU単一市場に参加し、経済的結びつきを保っています。また、NATO創設メンバーとして西側同盟国との安全保障面での関係も深いです。
石油・ガス産業への依存度が高いものの、その収益を「Government Pension Fund Global」(石油基金)として積み立て、将来世代のために運用しています。同時に、環境保護や再生可能エネルギーの分野でも先進的で、電気自動車の普及率は世界トップクラスです。漁業や海運業も重要な産業となっています。
高福祉高負担の北欧型社会民主主義モデルを採用し、充実した社会保障制度と高い生活水準で知られています。教育、医療、育児支援などの分野で手厚い公的サービスを提供し、国連の人間開発指数では常に上位にランクインしています。
しかし、人口の高齢化や移民の統合、気候変動対策など、様々な課題に直面しており、これらへの対応が今後の経済・社会の持続可能性の鍵となっています。


通貨の概要
ノルウェーの通貨はノルウェー・クローネ(NOK)で、「北欧の資源国通貨」として知られています。ノルウェー経済が石油・天然ガスといった資源産業に大きく依存しているため、ノルウェー・クローネは一般的に資源国通貨として分類され、原油価格の変動に強い影響を受けやすい特性を持っています。原油価格が上昇すればノルウェー・クローネも強くなる傾向があり、逆に下落すれば弱くなる傾向が見られます。
通貨政策はノルウェー中央銀行(NorgesBank)が担っており、政策金利の決定を通じてインフレ抑制と経済成長のバランスを図っています。原油価格の動向と中央銀行の金融政策は、ノルウェー・クローネの相場を左右する主要な要因となります。
また、ノルウェーは世界でも有数のキャッシュレス化が進んだ国であり、現金決済の割合が非常に低いです。このため、将来的には中央銀行デジタル通貨(CBDC)の導入も検討されています。ノルウェーの健全な財政状況と安定した政治情勢は、ノルウェー・クローネの信認を支える要因となっています。国際外国為替市場における取引量は主要通貨には及びませんが、その独特の特性から、特定の投資家やトレーダーから注目される通貨となっています。
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政策金利の推移

出典:Bloombergより当社作成
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国勢データ
政治体制 |
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議会制度 |
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国土面積 | 386千km2 |
主要産業 | 石油・ガス産業、電力多消費産業、水産業 |
名目GDP(2022年) | 5,793億 米ドル |
一人あたりGDP(2022年) | 10万6,328 米ドル |
インフレ率(2022年) | 5.9% |
中央銀行 | ノルウェー中央銀行 |
出典:外務省
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