人民元/円

コンテンツ
通貨ペアの特徴
人民元/円は、中国の通貨である「(オフショア)人民元」と日本の通貨である「日本円」の通貨価値を決める通貨ペアです。
オフショア人民元は、主に香港など中国国外で取引される中国の通貨で、中国本土のオンショア人民元よりも取引の自由度が高いのが特徴です。
この通貨ペアは、世界第2位と第4位の経済大国の通貨の交換取引で、中国の急速な経済成長と日本の安定した経済基盤の変動が投資家にとって興味深い取引機会を提供します。また、両国の貿易関係の深さから、企業や投資家にとって重要なヘッジツールともなっています。
近年の人民元/円は、円安もあり為替市場での重要性を増している人民元高傾向が強まっています。一方で、対ドルでは人民元の下落傾向が見られ、米中関係や中国の主要貿易相手国の貿易政策が為替動向に大きな影響を与えていると考えられます。
魅力
人民元/円の魅力は、外交政策や金融改革からの人民元への評価や中国の貿易黒字解消の為に元高誘導の可能性があることから、今後の為替変動が見込まれることにあります。
中国の金融市場開放や人民元の国際化進展が進むことになれば、将来的に人民元の信頼性と共に元をさらに押し上げる可能性があります。
また、中国の貿易黒字が拡大すると2005年に続いて通貨の切り上げによって調整することも考えられます。
人民元の変動要因を把握することは、中国の影響の強いアジア経済全体の動向を把握することにつながる場合もあります。
リスク・取引のポイント
人民元は管理変動相場制を取り、オンショア人民元は中国人民銀行がその変動幅を制限しています。
当社の取り扱う人民元はオフショア人民元と呼ばれる中国本土外の香港市場で決済される比較的自由な人民元となります。
オフショア人民元はオンショア人民元とは違い変動の幅は拡大されていますが、オンショア人民元との乖離幅が拡大すると中国人民銀行の為替介入や中国当局による突然の規制変更が行われる可能性があります。
また、為替市場は各国のファンダメンタルを背景に変動する場合も多くありますが、中国の経済指標の場合、その信頼性に疑問を持つ投資家も多く、これが予期せぬ市場の反応を引き起こすこともあります。
取引のポイントとしては、中国の経済指標、特にGDP成長率や貿易収支などに注目しながら、米中関係やアジアを中心とした地政学的変化を注意深く見て行くことが必要です。
注目指標・イベント
GDP
国内で一定期間内に生産されたモノやサービスの付加価値の合計額です。
PMI(購買担当者景気指数)
製造業やサービス業の購買担当者を調査対象にした、企業の景況感を示す景気指標のひとつです。
CPI(消費者物価指数)
消費者が購入するモノやサービスなどの物価の動きを把握するための統計指標です。
経常収支
ある国が一定期間におこなった海外との経済取引のうち財やサービスの貿易、配当・利子の受け払いなどを記録したものです。一般的に経常黒字は自国通貨高要因、経常赤字は自国通貨安要因といわれています。
経済指標カレンダーはこちら
取引におすすめ!
