ノルウェー/スウェーデン(NOK/SEK)
裁量+自動売買の買い戦略

為替研究所
松井証券はノルウェー/スウェーデンでもスプレッド・スワップポイントともに自動売買の中でもトップレベル※となっております。1通貨単位からの取引も可能で、非常に少額からも取引可能です。また設定の自由度も高いので、ぜひ色々とやってみてください!
- ノルウェー/スウェーデンについて、自動売買の取扱い業者(マネースクエア、インヴァスト証券)のリピート系注文に適用されるスプレッド・スワップと比較。2025年8月7日時点、当社調べ。
為替研究所さんに、自動売買に適した通貨ペア、ノルウェー/スウェーデン(NOK/SEK)の設定を教えてもらいました。
買いの自動売買設定だけでなく、裁量買いも組み合わせることにより、スワップを受け取りながら効率的に利益を上げることが期待できる運用設定となっています。
① ノルウェー/スウェーデン 為替レート別フローチャート


ノルウェー/スウェーデン・2023年5月~2025年の推移(日足)
買い設定①
裁量買い&0.95利確で自動売買シフト

注文レンジ | :0.90000~0.95000(合計注文本数:49) |
数量 | :0.1万通貨(1,000通貨) |
注文値幅 | :10.0pips |
益出し幅 | :20.0pips |
必要資金 | :8~9万円(※1) |
- 1ロスカットレートが0.85の場合
自動売買設定レンジが0.9-0.95で、これは2025年4月の「トランプ関税ショック」前には下限として機能していた0.95を割った超安値圏での設定となっています。最近は0.95を超えることも出てきたので、設定レンジの中央値である0.925割れ水準では裁量で買って、0.925で利確&その利確したタイミングで0.9-0.95での自動売買を入れるという設定になります。私自身は、0.917くらいの時に裁量で買って、0.95では半分利確して自動売買に移行、そして次に書く0.97での第二次利確も考えながらやっています。
買い設定②
裁量第二次利確ポイント0.97-0.98

注文レンジ | :0.951~0.970(合計注文本数:17) |
数量 | :0.1万通貨(1,000通貨) |
注文値幅 | :10.0pips |
益出し幅 | :20.0pips |
必要資金 | :4~5万円 |
2024年は0.95-1.0という狭いレンジの値動きで、1.0がかなり重い上値となっていました。そのことを考えると、0.95と1.0の中間である0.97で裁量を利確して、そこで利確できたタイミングで第二次設定として0.95-0.97で自動売買を入れ直しというのも考えています(0.98利確であれば上限は0.98、本数は27本になります)。
② おすすめポイント
ポイント① 安値圏での買い戦略
ノルウェー/スウェーデンは直近10年くらいは0.95-1.1をメインとしたレンジを形成しています。そのため、1.0以下なら基本的に買いゾーンで、執筆時点の0.95前後というのはかなりの割安ゾーンとなっています。この安値ゾーンで裁量買いと買いの自動売買を組み合わせることで利益を狙っていきます。
ポイント② 買いでスワップも貰える
ノルウェーとスウェーデンの金利を比較すると、2025年7月現在でノルウェーが4.25%、スウェーデンが2.0%となっており、ノルウェーの方が高金利となっています。そのため買いでスワップが貰え、上で書いたように今は割安ゾーンで買いレンジなので、スワップを貰いながらの自動売買が可能です。
ポイント③ 利益はあえて狭めで、回転重視
益出し幅は20pipsとかなり狭く設定していますが、これは直近1年・3年を自分でバックテストしたところ成績が良かった益出し幅となっています。自動売買では益出し幅は広めの方が良いことが多いのですが、狭いレンジで細かく値動きするノルウェー/スウェーデンだとそのセオリーは通じないようで、狭めの益出し幅の方が成績が良さそうで、またそれに加えて益出し幅が狭いと利確回数も多く、やっていて楽しい戦略になっています。
③ 運用のチェックポイント
- ノルウェー/スウェーデンは史上最安値がコロナショックの時につけた0.85で、トランプ関税ショックの時は0.90台で止まりました。基本的にはこの0.9、0.85というのは堅い下値と見ていますが、流動性の低い通貨でもあるので、一瞬割って戻すというリスクはあり、一瞬割ったくらいでは損切されない資金管理が重要です。
- ノルウェー/スウェーデンは過去の値動きを見ると、原油との連動性が非常に高くなっています。そのため、特に原油価格が暴落した際は、上記の0.9の下値割れは可能性として考える必要があります(0.85の史上最安値はコロナショックで原油価格がマイナス&政策金利も両方0まで行った時なので、さすがに堅いとは思っていますが、上記の通り流動性の低い通貨でもあり、注意は必要です)。
- ノルウェーは2025年6月にはサプライズ利下げもあり、今後年内にあと1-2回は利下げがあるだろうとノルウェー中銀のバーチェ総裁もコメントしています。スウェーデンも利下げ方向にあるため金利差がある状態は当面維持されると思いますが、今後の金融政策次第でスワップは増減しうる点は注意が必要です。
- 「買い設定②でスタートし、0.95を割って買い設定①を追加する」というような場合だと、買い設定①の8~9万円を新しく追加する必要があり、合計では13万円程度の入金が必要です。
- 松井証券のスワップポイントは「小数点第4位を切り捨て、第3位まで計算」というルールのため、1万通貨あたり5~6円のノルウェー/スウェーデンは10通貨(0.005~6円)単位でスワップポイントが計算されます。
そのため、1通貨単位ではスワップポイントを受け取ることができないため、10通貨単位での取引を推奨します。
- 記事執筆日:2025年7月28日
- 記事掲載日:2025年9月26日