【スノーキーの運用アイデア】5年以上狭いレンジ相場が続くユーロ/ポンドの「ハーフ&ハーフ戦略」

記事掲載日:2025年12月8日

スノーキー

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リピート系FX歴11年以上のスノーキー(小手川征也)です。
松井証券さんのFX自動売買は類似サービスと比較して、スプレッド、スワップポイントなどの優位点に加えて、「ハーフ&ハーフ」ができることに特に魅力を感じています。

スノーキーさんに、初めてのリピート系自動売買向けのアイデアとして、「ハーフ&ハーフ」と呼ばれる戦略を教えてもらいました。リピート系FXでは知名度の高い運用法とのことです。

ユーロ/ポンド 2019年12月~2025年11月(週足)

買い設定

注文レンジ :0.81947~0.87636(合計注文本数:17)
数量 :0.1万通貨(1,000通貨)
注文値幅 :30.0pips
益出し幅 :30.0pips
運用停止ライン :設定しない

売り設定

注文レンジ :0.87636~0.93250(合計注文本数:17)
数量 :0.1万通貨(1,000通貨)
注文値幅 :30.0pips
益出し幅 :30.0pips
運用停止ライン :設定しない

欧州通貨の組み合わせ・ユーロ/ポンド

EU(欧州連合)の通貨である「ユーロ」と、英国の通貨である「ポンド」を組み合わせた通貨ペアである「ユーロ/ポンド」。

英国がEUを離脱した、いわゆる「ブレグジット」も記憶に新しいかと思います。
しかし、離脱をしたとはいえ国の位置が変わったわけではなく、双方がヨーロッパに位置します。
つまり、近隣の国家と国家(の集合体)同士の通貨であるということです。
そのため、地理的に近く、経済的な結びつきも強いことから、同じような値動きをしやすい傾向にあります。

さらに、世界の外国為替取引におけるシェアは、ユーロが2位で、ポンドが4位。(※)
取引量の多い・流動性の高い通貨同士の組み合わせということは、マイナーな通貨同士の通貨ペアと比較して、ショック安が起きにくいと私は考えます。

こういった特徴がレンジ相場を形成・継続しやすい理由です。

加えて、「ハーフ&ハーフ」を用いることにより、少ない資金で始められることができるため、初心者の方でも簡単に始められる設定例を考えました。

おすすめポイント

「ハーフ&ハーフ」のメリット

今回の例では「ハーフ&ハーフ」と呼ばれる戦略を用います。「ハーフ&ハーフ」とは、ある為替レートを境に、買いと売りを切り替えて仕掛ける、リピート系FXでは知名度の高い運用法です。
そのメリットとして、買いのレンジ内で為替が動いているときは売りのレンジ用の証拠金が温存され、売りのレンジ内で為替が動いているときは買いのレンジ用の証拠金が温存されるため、設定したレンジの全面を買いのみや売りのみにした場合と比較して、資金効率が良いことなどが挙げられます。

運用のチェックポイント

  • 前述の通り、欧州と英国の二つの地域・国は、地理的にも経済的にも関係性が強いため、ユーロとポンドの組み合わせであるユーロ /ポンドはレンジ相場を形成しやすいです。
  • 実際に「ユーロ / ポンド」は5年以上もの間、1,100pips以内という、非常に狭いレンジ内での値動きが続いています。さらに9年前まで遡ってみても、相場が混乱したコロナショック時の上抜けを含めても、1,300pips以内の値動きです。
  • 必要証拠金の目安は、約12.5万円です。ハーフ&ハーフなので、この金額が、この設定例の元手資金の目安になります(*記事執筆時点 / 2025年11月12日)。
  • 記事執筆時点(*2025年11月12日)の月足チャートを確認すると、ユーロ/ポンドは5カ月連続陽線を形成中で上昇トレンドです。今回の設定例だと、売りのレンジ内で推移しています。執筆時点のスワップポイントを確認すると、売りの場合は1万通貨あたり+81円のスワップポイント受取りです。
  • 余裕を持たせて、コロナショックレベルのレンジアウトに耐えるには、18万円ぐらいの資金が必要です。こちらの方が初心者向けかと思います。
  • レンジ相場が長期間続いていますが、コロナショック時には少し上に、ブレグジットの国民投票前後には大きく下に抜けていた時期もあり、これから先も設定例の範囲内で動くかどうかはわかりませんのでご注意ください。
  • 今回の設定例のレンジから抜けそうになった時は、ご自身の投資スタイルと合っている方をお選びください。
    一時的に抜けたとしても、またレンジ内に戻ってくるだろう、という考えをお持ちで資金に余裕のある方は入金して耐えるのが良いでしょう。
    一方、もしも「大きく」レンジ抜けをしてしまった際に損失が膨らむのが嫌だ、という方は損切りするのが良いでしょう。
  • 記事執筆日:2025年11月12日
  • 記事掲載日:2025年12月8日

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FX書籍2冊の著者でFX歴15年以上のスノーキー(小手川征也)が、主にリピート系、スワップ投資など中長期投資・資産運用としてのFXに関する情報を配信しています。サイト内ではリピート系FX・スワップ投資の設定例のほか、運用実績なども公開しています。

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