EU（欧州連合）

EUは加盟国27か国で構成された国家連合で、加盟国が一体となって標準化された法制度を運用し、域内単一市場を作っています。EU域内では人、物、サービス、資本の自由な移動を許容することで域内の発展を目指しています。
EU加盟国のうち20か国で単一通貨ユーロを利用し、域内の経済活動を更に活性化をしようとしています。EUは1999年にユーロを通貨とする同盟を設立、2002年に完全施行されています。その後もユーロを導入する国が徐々に増えており、EU加盟・ユーロ非採用国7か国も将来はユーロを採用する義務があります。EU圏は世界の6％弱程度の人口ではあるものの、GDPは世界のGDPの4分の1程度を占める巨大な経済圏となります。貿易はEU圏内が半分近くを占め貿易の多くはその圏内で行われ、壮大な実験と呼ばれた通貨統一はうまく働いていると言えそうです。
今後もトルコを含めて9か国がEU加盟を目指していますが、満たすべきコペンハーゲン基準(経済、政治的条件)があるため加入には時間が掛かる見込みです。

EU加盟国は、1999年以前は各国の独自通貨を使用していましたが、域内の経済を活性化するために同一通貨による貿易・サービスの統一化を目的としてユーロを作りました。
ユーロ導入前に欧州通貨制度（EMS）によって欧州域内各国の通貨に変動制限を設けていましたが、経済状況の違いに欧州通貨制度の変動幅拡大を余儀なくされる場面もありました。その後、誕生したユーロは米ドルに次ぐ世界2位の取引高を誇り、第二の基軸通貨とも呼ばれ国際的な取引で重要な役割を果たしています。
ユーロは欧州中央銀行(ECB)によって管理され、域内の金融政策を受け持っています。ユーロ導入当初は経済規模の違いにより、金融政策に対する各国の意見が大きく違う場面が見られましたが、地域格差は未だ解消されないものの、最近では統一性のある動きを見せ欧州金融体制の信頼性を強固にしつつあります。

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出典：ブルームバーグ

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出典：日本貿易振興機構(JETRO)