ポーランド/円

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通貨ペアの特徴
ポーランド/円は、ポーランドの通貨である「ポーランドズロチ」と日本の通貨である「日本円」の通貨ペアです。ポーランドの主要な貿易相手国は欧州諸国が中心で、輸入については中国からの輸入がドイツに次いで2位となっています。この通貨ペアは、EUに加盟するポーランドと日本という経済圏の異なる資金の動きや金融政策の違いが為替レートに影響を与えるポイントとなります。EUに加盟しているポーランドは、ユーロの導入は見合わせているものの、ユーロ圏の経済指標や政策が大きな影響を与える傾向にあります。さらに、ポーランドはEU最大の経済国であるドイツと特に経済的に密接なつながりがあり、ドイツ経済の変化も重要です。
近年のポーランド/円は、ロシアによるウクライナ侵攻を背景とした地政学的リスクやインフレ対応の金融引き締めを受け、2022年に上下動を繰り返しました。2023年以降は日本の金融政策修正や円安基調の影響もあり、対円でポーランドズロチが底堅く推移しています。
魅力
ポーランド/円の魅力は、高い金利差です。ポーランドはユーロに比べ比較的高い政策金利を維持しているため、スワップポイントを意識した中長期の取引が優位な場合があります。
さらに、ポーランド経済は堅調で、特に輸出産業が成長しています。そのため、ポーランドズロチの価値が上昇する場面も多く、円との相対的な動きが注目されることになります。特にリスクオンの市場環境では、新興国通貨として投資家にとって魅力的な通貨ペアになっています。
リスク・取引のポイント
ポーランド/円は比較的ボラティリティが高いため、短期的なトレードには注意が必要です。中央銀行の重要な金利政策変更に敏感に反応する場合が多くあります。また、グローバルなリスクオフの動きや経済活動に影響を与える原油価格の変動もポーランド/円に影響を与えるため、経済指標の発表や欧州を中心とした国際情勢を注視することが重要です。
注目指標・イベント
金融政策委員会
ポーランドの中央銀行にあたるポーランド国立銀行において、金融政策を決定する機関です。
GDP
国内で一定期間内に生産されたモノやサービスの付加価値の合計額です。
PMI(購買担当者景気指数)
製造業やサービス業の購買担当者を調査対象にした、企業の景況感を示す景気指標のひとつです。
CPI(消費者物価指数)
消費者が購入するモノやサービスなどの物価の動きを把握するための統計指標です。
経常収支
ある国が一定期間におこなった海外との経済取引のうち財やサービスの貿易、配当・利子の受け払いなどを記録したものです。一般的に経常黒字は自国通貨高要因、経常赤字は自国通貨安要因といわれています。
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