【鈴木翔】米ドル/カナダ レンジ相場を狙う10万円戦略
記事掲載日:2026年6月11日
鈴木翔
米ドル/カナダはレンジ相場を形成しやすいのが特徴です。2023年から足元にかけて、ほとんどの期間を1.30~1.45のレンジで推移しており、FX自動売買に適している通貨ペアといえます。今回は、10万円でスワップポイントと利益をコツコツ積み上げる戦略を考えてみました。
松井証券マーケットアナリストの鈴木翔が、自動売買に適した通貨ペアである「米ドル/カナダ」の自動売買戦略を解説します。買い設定だけで、為替差益を狙いながらスワップポイントでの利益も期待できるため、初心者の方でも始めやすい運用設定となっています。
①自動売買設定
小額で始める買い戦略
米ドル/カナダ
2025年6月~2026年6月(日足)
| 注文レンジ | 1.30 ~ 1.45 |
|---|---|
| 数量 | 0.02通貨 |
| 注文値幅 | 100pips |
| 益出し幅 | 80pips |
| 必要資金目安 | 10万円 |
少額でも始められるように必要資金は10万円としています。
数量は0.02万通貨としており、必要資金10万円に対して余裕をもって取引できる数量となっています。1.20近辺までの下落には耐えられる設計です。
2021年以降の1日の平均値幅は概ね60~80pipsとなっているため、注文値幅は100pips、益出し幅は80pipsとしました。ポジションが増えすぎず、1日1回程度利確できる設定になっています。
②設定の背景と相場観に関するコメント
レンジ推移を狙う買い戦略
米ドル/カナダドルは、2023年1月〜2026年6月にかけて1.30〜1.45のレンジで概ね推移しています。
2026年5月以降は、米国の利上げ期待の高まりによるドル高と、カナダ経済の減速によるカナダドル安が重なり、レートは上昇基調にあります。ただし、2025年初頭に上値を抑えられた1.45は強いレジスタンス(抵抗帯)として機能すると見込まれます。
一方、ドル高トレンドが転換した局面では、直近レンジの下限である1.30が強いサポート(支持帯)になると考えられます。
③ おすすめポイント
ポイント① レンジ推移が継続
直近の相場変動で既往レンジから外れる通貨ペアが増えていますが、米ドル/カナダは2023年以降、概ね1.30~1.45のレンジで推移しており、ほとんどの期間を1.30~1.40(コアレンジ)で推移しています。2025年には、関税リスクや米国とカナダの金利差拡大による米ドル高などをきっかけに1.45を上回る水準まで上昇しましたが、一時的な値動きに留まりました。
ポイント② 買いでスワップも貰える
米ドル/カナダは買いの取引でスワップポイントを受け取ることができます(2026年6月時点)。短期的には両国とも大幅な政策変更の可能性は低いとみられており、金融政策要因でスワップポイントが減額となる可能性は低いといえます。
④ 運用のチェックポイント
- 10万円で始める場合、1.20近辺までの下落には耐えられる設計になっていますが、1.30を割り込んだ際は、トレンドが転換した可能性もあるため、運用停止などを検討してください。
- カナダ経済の減速が長期化した場合、ドル高カナダドル安が長期化し、再び1.45を目指す可能性があります。
- リスク要因は、米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)の見直し協議です。協議の行方次第では、米ドル/カナダが急変動する可能性があります。
- 記事執筆日:2026年6月8日
- 記事掲載日:2026年6月11日
米ドル/カナダの詳細はこちらから
鈴木翔
松井証券 マーケットアナリスト
ディーラー経験ならではの先見性と客観性で、あらゆるマーケット参加者の心理から相場動向を分析
略歴
地方銀行、ネット銀行の運用部門で国内外の債券や株式などのディーラーを経験。松井証券に入社後はディーラーの経験を活かし、マーケットアナリストとして金利動向を踏まえた市場分析や、機関投資家・個人投資家などの投資家動向を組み合わせたマーケット情報などを提供している。