米ドル/カナダドル

米ドル/カナダドル

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通貨ペアの特徴

米ドル/カナダドルは、アメリカの通貨である「米ドル」とカナダの通貨である「カナダドル」の組み合わせです。2022年時点で世界の為替取引数量において「米ドル」が第1位、「カナダドル」が第7位ということもあり、世界でも取引量の多い通貨ペアになっています。(出典:国際決済銀行)
両国は地理的に隣国関係にあるということから、カナダは「アメリカの工場」としての側面が映し出されています。また農産物や地下資源などの対米輸出がカナダの輸出の多くを占めているため、米国経済の影響を強く受けやすいといえます。さらに金融政策についても基本的には似たような政策をとることも多いことから連動性が高くレンジ推移になりやすい通貨ペアといえます。

魅力

アメリカとカナダは地理的に近いこともあり、経済的な結びつきが強く為替の流動性が高いため為替レートは比較的緩やかに変動しながら、レンジ推移をしている通貨ペアになっています。実際2015年以降、1.20カナダドル~1.40カナダドルの間で推移しています。そのため事前に設定したレンジ内で新規注文と決済注文を繰り返す自動売買に向いている通貨ペアといえます。さらに両通貨とも世界の中でも取引量が多く、通貨としての信用力の高さも魅力の一つといえます。

リスク・取引のポイント

基本的には、為替レートの動きとしては緩やかに変動しながらレンジ推移をしていますが、取引におけるリスクとしてはそのレンジを上下のどちらかに抜ける場合があるということが挙げられます。金利差の拡大・縮小やアメリカとカナダの国内における政治的な動きによって両国の結びつきに変化が生じると通貨の需給バランスが崩れ為替市場が大きく動く可能性がありますので、自動売買を利用して取引をする場合は両国の動向を注視していくことが重要です。

注目指標・イベント

雇用統計

米国では、FRBが金融政策を運営するうえで最も注目する指標の一つです。なかでも、非農業部門雇用者数、失業率、平均時給が注目されています。カナダでは特に、製造業やエネルギー産業の雇用動向が注目されます。

消費者物価指数(CPI)

米国では、PCEデフレーターと並んで注目されているインフレ指標の一つです。なかでも、価格変動の激しいエネルギーや食品を除いたコアCPIが注目されています。PCEは個人が実際に使った金額をもとにインフレ率を算出しているのに対し、CPIは約200項目の価格の変化からインフレ率を算出しています。

実質GDP

米国は内需主導型の経済構造を持ち、個人消費がGDPの約70%を占めるため、消費者動向や企業投資が経済成長を左右します。一方、カナダは資源依存型経済であり、特にエネルギー価格や鉱物資源の動向が輸出に影響を与え、経済成長に直結します。

カナダ中銀政策金利

政策金利の変更や経済見通しが市場に大きな影響を与えます。声明の内容や総裁の発言も市場に織り込まれるため重要です。

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直近の値動き

チャート画像

(出典:松井証券 お客様サイト)

コロナショックからの回復が見えた2023年以降、アメリカの政策金利の上昇に連動する形でカナダも政策金利を引き上げたことにより1.32カナダドル~1.39カナダドルを推移してきました。一方で2024年6月にカナダの中央銀行が先行して利下げを決定してからは下限が1.34カナダドルにまで引きあがってきています。

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