値上り益を重視した国内株式への投資
NISA口座での取引であれば、株式の売却益にかかる税金が非課税になります。そのため、非課税のメリットを最大限に享受したいという方には、値上り益を重視した投資戦略がおすすめです。
- NISA口座内の損失は、ほかの口座で発生した利益と通算できません。
値上り期待の大きい銘柄の条件とは?
「できれば積極的に売買益を狙っていきたい!でも銘柄の選び方がわからない…」とお悩みの方に、値上り期待の大きい銘柄の条件についてご紹介します。
企業の「成長性」と「将来性」
第一に、企業の「成長性」が挙げられます。高成長を続けている企業には市場の注目が集まりやすく、なかでも前年の業績に対して2桁超の増収増益を達成している企業は、株価上昇が期待できる投資先と言えます。さらに、前四半期に対しても高い伸びを示すなど、四半期ごとの業績推移も右肩上がりであれば、企業への関心は高まりやすくなります(ただし、業種によっては下期に売上や利益の計上が集中する企業もあります)。
大切なのは、過去の実績や足元の業績よりも〝将来性〟です。四半期ごとに発表される決算短信や今期の業績予想に加えて、中長期的な経営方針もチェックして、将来性のある企業を探しましょう。
テーマ性
マーケットの関心はテーマ性の高い銘柄に向かいやすく、投資資金が集中しやすい傾向があります。2014年に関心を集めたテーマとしては、MVNO(格安スマホ)・ロボット・水素ステーション・ゲーム・カジノなどが挙げられます。MVNOとは、他社の通信キャリアから回線を借りてサービスを提供している仮想移動体通信事業者のことです。筆頭銘柄である日本通信(9424)は大人気化し、株価は半年で10倍以上と大幅な値上りを見せました。ゲーム関連の銘柄では、〝第2・第3のミクシィ探し〟が活発となり、新作アプリのリリースなどに敏感な反応を見せる傾向があります。
テーマ株とは
テーマ株は、日経平均が下落する局面でも強い動きを見せますが、値動きが激しいことが特徴です。
強いテーマ性を保有し、人気が集中すると驚くような値上りとなる反面、利益確定の流れになると一気に売り物が出て大暴落ということもしばしば。つまり、上手く流れに乗ることが大切!トレンド転換を見逃さないようにしましょう。
また、セクター全体が活気づくと、業績があまり良くない銘柄でも一時的に強い動きを見せるものです。バイオやロボットなど高い技術やテーマ性を持っている企業は、赤字続きでもその将来性を期待された買いが向かうこともあります。いま、世の中でどんなテーマが注目されているのかを意識しながら、次に関心が向かうテーマを考えられるといいですね。
株の値動きとは
基本的なことですが、株の値動きは買い手(需要)と売り手(供給)のバランスによって決まります。人気のない銘柄はたとえ割安でもなかなか上昇してくれないものです。値上り期待株を見つけるには、売り手よりも買い手が圧倒的に増えるような〝兆し〟見つけることが大切です。
その〝兆し〟は業績の変化かもしれないし、新たに関心が向かい始めたテーマなのかもしれません。
もしくは、画期的な新商品の開発ということもあるでしょう。
投資で大切なこと
大切なのは、「いま流行っている株に注目しつつ、次の人気者を探すリサーチを続ける」ことです。成功もあれば失敗もあるのが投資の世界。常に勝ち続けることを求めるのではなく、負けよりも勝ちを多くすることが重要です。NISA口座を上手く活用し、充実した投資ライフを目指しましょう。