【2022年9月】手に入れやすく、使いやすい注目優待銘柄をご紹介

2022年9月の権利確定月銘柄は408銘柄となっており、優待銘柄数が1年の中でも2番目に多い月です。

その日まで株を保有していると株主優待がもらえる日である権利付き最終日は「9/28(水)」、権利取得後の最初の営業日である権利落ち日は「9/29(木)」となっています。

それでは、9月の株主優待について「優待の価値・使いやすさ、配当額、購入価格」などを評価した上で、わたしが注目している銘柄を3つご紹介します。

トリドールホールディングス(3397)

株価 2,918円
予想1株配当 7.5円
優待の価値 3,000円相当(×年2回)
優待の最低取得額 291,800円

優待品:株主優待食事割引券

100株:3,000円相当
200株:4,000円相当
1,000株:10,000円相当
2,000株:15,000円相当

【株式継続保有期間1年以上】
200株:3,000円相当を追加贈呈

  • 写真は優待割引券が利用できる商品のイメージ

優待品は【株主優待食事割引券(3,000円相当~)】です。100株の保有から優待をもらうことができ、年に二回もらえるため、年間では6,000円相当の割引券をもらうことができます。
具体的には100株の場合「100円券30枚セット」になった冊子がもらえ、1枚ずつを切り離して使っていくという内容になっています。他社の優待をみてみると、この手の割引券は「一枚◯千円」などが多く、多少の使いにくさがあったりするものが多いのですが、同社の場合は1枚100円でとても使いやすい点が特徴です。丸亀製麺といえば、一品数百円の商品が多いので、提供商品にあわせた優待内容ともいえますね。
株主優待食事割引券は、できたてのうどんを提供する「丸亀製麺」をはじめとして、同社が運営する様々な飲食店で利用できます。利用枚数の制限はないので一度に何枚でも使えますが、釣り銭が出ないことには注意しましょう。他の金券や割引券、クーポンなども併用できるので、色々組み合わせて食事を安く楽しめる万能な優待内容となっています。

アトム(7412)

株価 782円
予想1株配当 0円
優待の価値 2,000円相当(×年2回)
優待の最低取得額 78,200円

優待品:「ステーキ宮」のほか、グループ店舗で使える優待ポイント

100株:2,000円相当
500株:10,000円相当
1,000株:20,000円相当

  • 写真は株主優待カードのイメージ
  • 写真は「ステーキ宮」の商品のイメージ

優待品は【「ステーキ宮」のほか、グループ店舗で使える優待ポイント(2,000円相当~)】です。優待回数は年2回で、100株保有の場合は年間で「4,000円相当」がもらえます。

使い方は、優待カードに付与されたポイントを支払い時に使っていく、というシンプルなものになります(前回の優待をもらっていない新規株主のみ優待カードが届きます)。特筆すべきはその優待対象の店舗数。アトムは、有名なコロワイドグループの傘下なので、多くのグループ店舗で利用ができます。たとえば、回転寿司で有名な「かっぱ寿司」や、リーズナブルな値段でステーキが食べられる「ステーキ宮」、そのほか居酒屋の「甘太郎」など、さまざまな業態のお店で利用ができます。ポイントの利用期限も1年間となっているので、あせって使わなくていいのもうれしいところ。また、万が一お店が近くにない場合でも、優待ポイントと引き換えにギフト商品がもらえる点も安心できるポイントです。配当金は0円の予定ですが、優待の取得金額の割には付与されるポイントが多く、使い道も豊富であることから魅力ある優待なのではないでしょうか。

ヤマダホールディングス(9831)

株価 480円
予想1株配当 18.25円
優待の価値 年間1,500円相当
優待の最低取得額 48,000円

優待品:「ヤマダ電機」のほか、グループ店舗で使える優待買物割引券

<3月>
100株:500円相当
500株:2,000円相当
1,000株:5,000円相当
10,000株:25,000円相当

<9月>
100株:1,000円相当
500株:3,000円相当
1,000株:5,000円相当
10,000株:25,000円相当

  • 写真は買物優待券(基準日3月末)のイメージ
  • 写真は買物優待券(基準日9月末)のイメージ

優待品は【「ヤマダ電機」のほか、グループ店舗で使える優待買物割引券(500円相当~)】です。100株保有していれば、3月の株主には500円相当、9月の株主には1,000円相当の割引券がもらえます(年間1,500円相当)。
ヤマダ電機は日本で最大の家電小売店で、北は北海道、南は沖縄まで、その店舗ネットワークは日本全国を網羅しています。つまりは日本のどこにいても使いやすい優待内容であることは特筆すべき点です。また、優待取得のしやすさも見逃せません。直近5年ほどの株価をみてもほぼ500円台となっており、6万円ほど用意すれば優待がもらえると予想されます。取得のしやすさ、使いやすさのバランスが優れた銘柄であると言えます。また配当金もそこそこもらえるので、そういった点も合わせると魅力的な銘柄といえるでしょう。
注意点は、優待券利用時の制限がある(※)ことと「ヤマダウェブコム・ヤマダモール」といった通信販売では利用できないことです。基本は使いやすい優待内容ですが、中には「考えていた使い方ができない」という可能性もありえるので、十分に注意してくださいね。

  • 1回の購入金額1,000円以上につき、1,000円ごとに優待券1枚(500円)しか使えない。
  • 株価や優待内容のデータは2022年8月24日時点の情報です。
  • 優待の最低取得額は、2022年8月24日の終値に株主優待取得に必要な最低購入株数をかけた金額です。1株当たりの配当予想値は、Quick情報を用いて松井証券が作成(2022年8月24日時点)
  • 本特集は、個別の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はお客様ご自身の判断でお願いします。
  • 掲載している画像はイメージ写真であり、実際の株主優待と異なる場合があります。株主優待の内容は変更される場合がありますので、必ず当該企業のホームページ等をご確認ください。
  • 2022年9月権利確定銘柄の中には、権利確定日が9/30とは異なる銘柄もございます。その場合、権利付最終日も9/28とは異なりますので、ご注意ください。
  • PTSナイトタイム・セッションの取引は翌営業日扱いとなるため、権利付最終日にPTSナイトタイム・セッションで買付した株式は権利落ちとなり、株主優待の権利はつきません。
竹内 弘樹氏

寄稿者:竹内 弘樹

ライフパートナーズ 代表取締役

1978年、愛知県生まれ。岐阜大学農学部卒業後、大手食品メーカーに入社し、3年目に研究開発業務の課長を任される。資産運用の必要性を強く感じたため、ファイナンシャルプランナーの資格を取り退社。
独学で株式投資を学びながら、個人事業主として独立し、WEBサイト:やさしい株のはじめ方楽しい株主優待&配当やさしいIPO株のはじめ方やさしい投資信託のはじめ方などを立ち上げる。株初心者でもわかりやすいとの声が多く、現在のアクセス数は延べ1000万人を超える。その後、ライフパートナーズ株式会社を設立、代表を努める。

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