【2022年11月】手に入れやすく、使いやすい注目優待銘柄をご紹介

2022年11月の権利確定月銘柄は39銘柄となっており、銘柄数は比較的少ない月です。
その日まで株を保有していると株主優待がもらえる日である権利付き最終日は「11/28(月)」、権利取得後の最初の営業日である権利落ち日は「11/29(火)」となっています。

それでは、11月の株主優待について「優待の価値・使いやすさ、配当額、購入価格」などを評価した上で、わたしが注目している銘柄を3つご紹介します。

ヴィレッジヴァンガードコーポレーション(2769)

株価 1,080円
予想1株配当 0円
優待の価値 10,000円相当
優待の最低取得額 108,000円

優待品:ヴィレッジヴァンガードで使える優待買物割引券(1枚1,000円相当)

100株:10,000円相当

【株式継続保有期間1年以上】
100株:11,000円相当

【株式継続保有期間2年以上】
100株:12,000円相当

優待品は【ヴィレッジヴァンガードで使える優待買物割引券(10,000円相当~)】です。100株を保有していれば「1,000円の買物割引券✕10枚(合計10,000円相当)」がもらえます。購入合計金額2,000円(税込)ごとに1枚を利用できるので、ちょうど2,000円の商品であれば実質半額で買えるといううれしい内容になっています。
さて、ヴィレッジヴァンガードといえば「遊べる本屋」をコンセプトに掲げた、書籍・雑貨などを大量に扱う「まるで秘密基地」のようなお店です。雑貨の山をかいくぐって、面白い商品を見つけたときの独特のうれしさは、ヴィレッジヴァンガードならではといえます。商品の値段もお手頃なものがそろっているので、買物割引券が活躍する場面も多いのではないでしょうか。通常の優待だけでも十分お得なヴィレッジヴァンガードコーポレーションの優待。実は長期保有制度も実施しており、株の継続保有期間が1年以上で+1,000円、2年以上で+2,000円増額され、さらにお得な優待にグレードアップします。
このように魅力がいっぱいの優待ですが、注意点として「オンラインショップ」やエステールホールディングス株式会社が運営するHOME COMING、こととや、ヴィレッジヴァンガードダイナーなどの一部店舗では利用できない点が挙げられます。予め買物割引券が使えるかどうかをしっかりと確認しておきましょう。

タマホーム(1419)

株価 2,306円
予想1株配当 130円
優待の価値 500円相当 (×年2回)
優待の最低取得額 230,600円

優待品: QUOカード(×年2回)

100株:500円相当

【株式継続保有期間3年以上】
100株:1,000円相当

優待品は【QUOカード(500円相当~)】です。優待回数は年2回で、100株保有の場合は「年間1,000円相当」がもらえます。また、長期保有制度も実施しており「3年以上」株を保有するとQUOカードの金額がなんと倍増します。
QUOカードは、セブンイレブン・ローソン・ファミリーマートといったコンビニ各社や、ジュンク堂書店・紀伊國屋書店など、全国の書店で幅広く使えるプリペイドカードです。買い物でお釣りが出たとしても残高情報がカードに残るため、ギフト券のように「一気に使い切ってしまわなければいけない」ということはありません。カード残高が0円になるまで使えるので、財布に1枚入っていると何かと便利なカードです。
タマホームの優待でもらえるQUOカードの金額は「500円~」とそれほど高くありませんが、配当も合わせた全体のインカムゲインで考えるとかなり魅力的な内容といえます。タマホームは直近で増配が続いており、今期もまた増配予定となっています。日常生活に便利なQUOカードをもらいつつ、さらなる成長を期待したいですね。

キャリアバンク(4834)

株価 1,290円
予想1株配当 14円
優待の価値 1,500円相当
優待の最低取得額 129,000円

優待品:図書カード

100株:1,500円相当
500株:2,000円相当
1,000株:3,000円相当

【株式継続保有期間1年以上】
100株:1,500円相当
500株:2,500円相当
1,000株:3,500円相当

優待品は【図書カード(1,500円相当~)】です。100株保有していれば、保有期間に関わらず1,500円相当の図書カードがもらえます。
図書カードは全国の書店で使えるので、住んでいる場所にこだわらない「使い勝手抜群のカード」といえます。本好きの人や、お子さんがいらっしゃるご家庭にとっては、欲しい本が気軽に買える魅力的な優待ではないでしょうか。その一方で、名前が示す通り「図書の購入」以外にはあまり応用できないので、その点には注意が必要です。
キャリアバンクの優待は、以前は継続保有1年未満だと「1,000円相当」の図書カードでしたが、2021年5月に内容が変更され、継続保有期間の条件なしで「1,500円相当」の図書カードがもらえるようになりました。以前よりもお得に優待をもらいやすい状況となっており、優待の取得額もそれほど高くないので、年に1度好きな本を買う際の足しにするといいかもしれませんね。

  • 株価や優待内容のデータは2022年10月19日時点の情報です。
  • 優待の最低取得額は、2022年10月19日の終値に株主優待取得に必要な最低購入株数をかけた金額です。※1株当たりの配当予想値は、マーケットラボの情報を用いて松井証券が作成(2022年10月19日時点)
  • 本特集は、個別の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はお客様ご自身の判断でお願いします。
  • 掲載している画像はイメージ写真であり、実際の株主優待と異なる場合があります。株主優待の内容は変更される場合がありますので、必ず当該企業のホームページ等をご確認ください。
  • PTSナイトタイム・セッションの取引は翌営業日扱いとなるため、権利付最終日にPTSナイトタイム・セッションで買付した株式は権利落ちとなり、株主優待の権利はつきません。
竹内 弘樹氏

寄稿者:竹内 弘樹

ライフパートナーズ 代表取締役

1978年、愛知県生まれ。岐阜大学農学部卒業後、大手食品メーカーに入社し、3年目に研究開発業務の課長を任される。資産運用の必要性を強く感じたため、ファイナンシャルプランナーの資格を取り退社。
独学で株式投資を学びながら、個人事業主として独立し、WEBサイト:やさしい株のはじめ方楽しい株主優待&配当やさしいIPO株のはじめ方やさしい投資信託のはじめ方などを立ち上げる。株初心者でもわかりやすいとの声が多く、現在のアクセス数は延べ1000万人を超える。その後、ライフパートナーズ株式会社を設立、代表を努める。

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