【2023年2月】手に入れやすく、使いやすい注目優待銘柄をご紹介

2023年2月の権利確定月銘柄は136銘柄となっており、優待銘柄数が1年の中でも多めの月です。

その日まで株を保有していると株主優待がもらえる日である権利付き最終日は「2/24(金)」、権利取得後の最初の営業日である権利落ち日は「2/27(月)」となっています。

それでは、2月の株主優待について「優待の価値・使いやすさ、配当額、購入価格」などを評価した上で、わたしが注目している銘柄を3つご紹介します。

西松屋チェーン(7545)

  • 西松屋チェーンの権利付き最終日は「2/16(木)」、権利取得後の最初の営業日である権利落ち日は「2/17(金)」となります。
株価 1,497円
予想1株配当 26円
優待の価値 1,000円相当 (×年2回)
優待の最低取得額 149,700円

優待品:「西松屋」で使える優待買物割引カード

<2月>
100株:1,000円相当
500株:3,000円相当
1,000株:5,000円相当

<8月>
100株:1,000円相当
500株:3,000円相当
1,000株:5,000円相当

【株式継続保有期間3年以上の場合、以下の金額を追加】
<2月>
100株: 500円相当
500株:1,000円相当
1,000株:3,000円相当
3,000株:4,000円相当
5,000株:5,000円相当

優待品は【「西松屋」で使える優待買物割引カード(1,000円相当~)】です。100株の保有で1,000円相当の割引を受けることができます。また、年に2回贈呈されるので、年間では2,000円相当の割引を受けられます。
西松屋チェーンは名前の通り、赤ちゃん・子供用品販売で有名な「西松屋」を運営している会社です。2022年時点で総店舗数は1,000店舗を超え、北は北海道、南は沖縄県まで日本全国幅広く出店しているので、誰もが一度は目にしたことのあるブランドではないでしょうか。西松屋の特徴は、とにかく品揃えが多く値段が安い点です。子供の身の回りで急に必要なものが出たとしても、西松屋に行けばおおよそ手に入りますし、服に関しては、こだわらなければ1,000円未満の衣服も多く取り揃えています。子育て世代の強い味方といえる存在ですね。
優待品の割引カードは、保有株数に応じた金額がチャージされた状態で送られてきます。店舗・オンラインストアのどちらでも利用できるので、場所を問わない使いやすいカードといえます。また、カード残額に満たない買い物であっても、その残高情報はカードに残るので、きっちりと金額を使い切れるところがこの割引カードのメリットといえますね。一方、注意点としては使い切りのカードなので、再チャージはできないことを覚えておきましょう。
また、長期保有優遇制度を実施していて、3年以上はさらに優待金額がアップするので、子育て世代は早めに取得しておくのもいいかもしれませんね。

ピックルスホールディングス(2935)

株価 1,209円
予想1株配当 22円
優待の価値 1,500円相当
優待の最低取得額 120,900円

自社グループ商品の詰め合わせ(選択式)

100株:1,500円相当

優待品は【自社グループ商品の詰め合わせ(選択式)】です。優待の取得基準株数は「100株以上」のみで、それさえ満たせば一律1,500円相当の詰め合わせがもらえます。とてもシンプルな優待制度ですね。

ピックルスホールディングスは、漬物の製造・販売などをおこなっている会社なので、優待品もそれに合わせたような内容となっています。

【2022年2月実施分】
「八幡屋セット(古漬け3種+糠床2個セット)」
「ピーネセット(ピーネ調味料2品+国産果実ちっぷすセット)」
「ピーネ・八幡屋セット(ピーネ商品2種+八幡屋商品2種セット)」
※八幡屋…1932年創業の老舗漬物会社
※ピーネ…「野菜と乳酸菌と暮らす」新しいライフスタイルを提案する自社ブランド

上記のように3セットのうちから1セットを選ぶ優待内容となっており、そのどれもが「野菜や漬物」に関連しています。日常的に使いやすいラインナップとなっているので、人を選ばない優待とも言えるのではないでしょうか。また、2022年2月実施分のセットの一部には「糠床(ぬかどこ)」が入っているものもありました。糠床があれば、漬物作りをはじめるきっかけにもなりますね。

イオンモール(8905)

株価 1,820円
予想1株配当 50円
優待の価値 3,000円相当
優待の最低取得額 182,000円

イオンギフトカードなど(選択式)

【優待品リスト】
(1)イオンギフトカード
(2)カタログギフト
(3)カーボンオフセットサービスの購入

100株:【上記優待品リストから1点を選択】
(1)3,000円相当
(2)3,000円相当
(3)3,000円相当

500株:【下記から1点を選択】
(1)5,000円相当
(2)5,000円相当
(3)5,000円相当

1,000株:【下記から1点を選択】
(1)10,000円相当
(2)10,000円相当
(3)10,000円相当

上記に加えて、下記内容で優待を「追加贈呈」

【株式継続保有期間3年以上】
1,000株:(1)2,000円相当を追加贈呈
2,000株:(1)4,000円相当を追加贈呈
3,000株:(1)6,000円相当を追加贈呈
5,000株:(1)10,000円相当を追加贈呈

優待品は【イオンギフトカードなど(選択式)】です。100株以上の保有でそれぞれ3,000円相当の品物を選べます。(3)の「カーボンオフセットサービスの購入」は話すと長くなるので割愛しますが、家計に直接的にうれしい品物は(1)イオンギフトカードか(2)カタログギフトとなります。
イオンモールは、みなさんご存知の「イオンモール」の開発・運営をおこなう会社です。イオンモールは、多くの専門店が立ち並び、家族そろって出かけられる施設として、多くの人に親しまれています。優待品の一つであるイオンギフトカードは、このイオンモールをはじめ、「マックスバリュ」や「ザ・ビッグ」などのイオングループ各店で利用することができます。買い物の後も残高はカードに残りますので、お釣りを気にする必要がないのがメリットです。
もう一方の優待品であるカタログギフトは、カタログ系で有名な「ハーモニック」のカタログギフトがもらえます。掲載されている品物数はとても豊富で、選ぶ楽しさがあるのがうれしいですね。
イオンギフトカードにしても、カタログギフトにしても、場所を問わず使いやすい優待品であることがこの銘柄の特徴です。また、配当に目を向けると予想配当「50円」と、なかなかの配当額となっているので、優待価値+配当を考えると魅力的なインカムゲインと言えるのではないでしょうか。

  • 株価や優待内容のデータは2023年1月25日時点の情報です。
  • 優待の最低取得額は、2023年1月25日の終値に株主優待取得に必要な最低購入株数をかけた金額です。
  • 1株当たりの配当予想値は、マーケットラボ等の情報を用いて松井証券が作成(2023年1月25日時点)
  • 本特集は、個別の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はお客様ご自身の判断でお願いします。
  • 掲載している画像はイメージ写真であり、実際の株主優待と異なる場合があります。株主優待の内容は変更される場合がありますので、必ず当該企業のホームページ等をご確認ください。
  • 2023年2月権利確定銘柄の中には、権利付最終日が2/24とは異なる銘柄もございますのでご注意ください。
  • PTSナイトタイム・セッションの取引は翌営業日扱いとなるため、権利付最終日にPTSナイトタイム・セッションで買付した株式は権利落ちとなり、株主優待の権利はつきません。
竹内 弘樹氏

寄稿者:竹内 弘樹

ライフパートナーズ 代表取締役

1978年、愛知県生まれ。岐阜大学農学部卒業後、大手食品メーカーに入社し、3年目に研究開発業務の課長を任される。資産運用の必要性を強く感じたため、ファイナンシャルプランナーの資格を取り退社。
独学で株式投資を学びながら、個人事業主として独立し、WEBサイト:やさしい株のはじめ方楽しい株主優待&配当やさしいIPO株のはじめ方やさしい投資信託のはじめ方などを立ち上げる。株初心者でもわかりやすいとの声が多く、現在のアクセス数は延べ1000万人を超える。その後、ライフパートナーズ株式会社を設立、代表を努める。

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