メキシコ
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国の概要
メキシコはアメリカの南側と国境を接し、地理的に優位な場所にあります。国土は日本の5.2倍程度、人口は日本と同程度となっています。
経済規模はGDP世界16位(2021年)と経済大国と言えます。また、アメリカを中心としたアメリカ、メキシコ、カナダ協定(USMCA)に参加していることもあり、アメリカとの経済的つながりが強く、自動車関連産業など、多くの産業がメキシコに投資しています。また、産油国としての側面もあり、石油・エネルギー産業への投資も活発です。現在、50か国との間で自由貿易協定を締結しており、北米のみならず欧州、南米市場を含め世界GDPの約6割、貿易の5割を占める消費者市場に特恵的なアクセスを有しています。また、人口動態についても39歳以下が64%を占めており労働人口も今後増加、労働力を背景とした経済成長を見込むことができます。
この結果、アメリカの輸入額は中国に次いでメキシコが多くなり、アメリカの貿易赤字国として無視できなくなっています。このため、アメリカは新たに自動車の関税をメキシコやカナダと協議しています。NAFTA(現USMCA)締結によりメキシコ経済は大きく発展しましたが、アメリカとの関係によっては移民問題を含めて今後不安定要素となる可能性もあります。
通貨の概要
メキシコの通貨であるペソは、その貿易額の拡大共に取引高を増やしており、2022年の対米ドル取引高シェアは1.4%と新興国の中では大きくなっています。アメリカとの貿易が多いこともあり、流動性についても他の新興国通貨と比べ高いと言え、政策金利の高さと通貨の安定性から人気の高い通貨といえます。
メキシコの政策金利はメキシコ銀行により決定され、インフレ目標を+3.0%±1%として設定しています。多くの新興国と同様、経済活動の活発化と共にインフレ率が高まり、メキシコもインフレ率を下げる為に高い政策金利を設定しています。高い金利もあってメキシコペソ建て国債の外国人保有率は高いですが、新興国の通貨危機が発生すると、メキシコからの逃避資金の額が大きくなる可能性もあります。
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政策金利の推移
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国勢データ
政治体制 |
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議会制度 |
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国土面積 | 1,964千km2 |
主要産業 | 製造業、鉱業、観光業 |
貿易収支(2022年) | △2,687億 米ドル |
外貨準備高(2022年) | 1,941億 米ドル |
対外債務残高 | 5,886億 米ドル |
中央銀行 | メキシコ銀行 |
金融政策決定機関 |
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主な祝祭日(2024年)
1月1日 | ニューイヤーズデー(New Year's Day) |
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2月5日 | 憲法記念日(Constitution Day) |
3月18日 | ベニート・フアレス誕生日(Juarez Birthday) |
3月28日 | 聖木曜日(Holy Thursday) |
3月29日 | グッドフライデー(Good Friday) |
5月1日 | 労働者の日(Labor Day) |
9月16日 | 独立記念日(Independence Day) |
11月2日 | 死者の日(All Souls Day) |
11月18日 | メキシコ革命記念日(Mexican Revolution) |
12月12日 | 聖母の日(Our Lady Of Guadalupe) |
12月25日 | クリスマス(Christmas Day) |