メキシコペソ/円

メキシコペソ/円

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通貨ペアの特徴

メキシコペソ/円は、メキシコの通貨である「メキシコペソ」と日本の通貨である「日本円」の組み合わせです。日本における2024年2月の通貨ペア別取引金額では8位にランクインしており、人気の高い通貨ペアです。(出典:一般社団法人金融先物取引業協会)
人気の背景には、2020年以降、右肩上がりの上昇を続けていることや、通貨間の金利差から生じるスワップポイントが高水準となっていることが挙げられます。
メキシコ中銀は、2021年以降利上げ局面入りし、足元の政策金利は11.25%となっています(2024年3月現在)。10%を超える政策金利は主要国の中でも最も高い水準となっており、これがメキシコペソのスワップポイントが主要通貨の中でも高水準になっている理由です。(※)また、近年メキシコへの直接投資が活発化しています。米中対立を背景に米国の近くに生産拠点を置く「ニアショアリング」が加速していることが、メキシコへの投資を活発化させています。
これらの理由からメキシコペソへの資金流入が継続しており、2023年のメキシコペソ/円は一時32%上昇しました。(高値23/8/28:8.778円、安値23/1/3:6.6514円)

  • 主要通貨:(米ドル、ユーロ、豪ドル、カナダドル、スイスフラン、ポンド、NZドル、南アフリカランド、シンガポールドル、台湾ドル、韓国ウォン、デンマーククローネ、スウェーデンクローナ、ノルウェークローネ、日本円)

魅力

米国の近くに生産拠点を置く「ニアショアリング」の活発化によって、メキシコ経済の成長が期待できることは、メキシコペソが安定的に推移する可能性を高める材料となります。また、今後も日本とメキシコの金利差が拡大した状況が継続するとみられ、高水準のスワップポイントを享受できる環境が継続する可能性が高いと考えます。

リスク・取引のポイント

リスクは2024年の米大統領選挙でトランプ前大統領が当選した場合です。トランプ前大統領は当選が決まった2016年11月からメキシコに対して強硬姿勢を示し、在職期間中、メキシコペソは軟調に推移し、対ドルで最大30%弱下落する場面もありましたが、対円では比較的落ち着いた動きとなっていました。トランプ前大統領は米国の製造業の生産拠点を国内に回帰させる方針を掲げていたことから、トランプ前大統領が再選した場合は、メキシコ経済・メキシコペソにとって逆風になる可能性が高いため、注意が必要です。

注目指標・イベント

GDP(国内総生産)

国内で一定期間内に生産されたモノやサービスの付加価値の合計額です。

PMI(購買担当者景気指数)

製造業やサービス業の購買担当者を調査対象にした、企業の景況感を示す景気指標の一つです。

CPI(消費者物価指数)

消費者が購入するモノやサービスなどの物価の動きを把握するための統計指標です。メキシコは2週間に1回、隔週CPIが公表されます。

送金金額

出稼ぎ労働者などによる本国あての送金額です。メキシコへの送金は10年連続増加しており、海外からの送金がメキシコペソを下支えしているともいわれています。

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直近の値動き

チャート画像

(出典:松井証券 お客様サイト)

2016年11月にかけて、トランプ氏が大統領選挙当選への警戒感から大きくペソ安が進みましたが、2017~2019年にかけてはNAFTA再交渉妥結などもあり、概ね安定した推移となりました。2020 年には、世界的な新型コロナウイルスの流行を受けて急落しましたが、その後は堅調地合いが続いています。

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