ポンド/円

ポンド/円

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通貨ペアの特徴

ポンド/円は、イギリスの通貨である「ポンド」と日本の通貨である「日本円」の組み合わせです。日本における2024年3月の通貨ペア別取引金額では米ドル/円に次いで2位にランクインしており、人気の高い通貨ペアです。(出所:一般社団法人金融先物取引業協会)
人気の背景には、2020年以降、右肩上がりの上昇を続けていることや、通貨間の金利差から生じるスワップポイントが高水準となっていること、さらにはボラティリティが高い(価格変動が大きい)ことが挙げられます。

イングランド銀行(英中央銀行)は、2021年末に利上げ局面入りし、足元の政策金利は5.25%となっています(2024年5月現在)。先進国の中では、ニュージーランドの5.5%、米国の5.25-5.50%に次いで3番目の政策金利水準になっています。先進国の中でもトップクラスの政策金利の高さから、日本との金利差に着目した買いが入っている状況です。

魅力

ポンド/円は、ボラティリティが高い(価格変動が大きい)ことが特徴です。ボラティリティが高いポンド/円は、他通貨ペアに比べ利益を得る機会が増えるとも言え、一部の投資家から人気を集めています。また、イギリスと日本には2024年5月時点で5%以上の金利差が存在しています。この金利差を背景とした高水準のスワップポイントが享受できるのもポンド/円の魅力といえます。

リスク・取引のポイント

ポンド/円は、ボラティリティが高い(価格変動が大きい)ことから、利益を得る機会が増える反面、保有しているポジションに対して価格が反対方向に動いた際は、短期間で含み損が拡大してしまう可能性があります。
例えば、日本時間2016年6月24日に英国で欧州連合(EU)から離脱の是非を問う国民投票が行われ、僅差で離脱が残留を上回り、Brexit(英国のEU離脱)が決定した際、ポンド/円は1日で26.88円(高値:160.19円と安値:133.31円の差)も急落しました。
最近では、トラス首相が大幅な減税策を発表したことを受けてイギリス財政への懸念が高まり、2022年9月26日にポンド/円は8.36円(高値:157.22円と安値:148.86円の差)急落しました。対ドルでは、1972年の変動相場制移行後の最安値をつけました。
これらはリスクイベントが発生した際の値動きであり、頻繁に発生するものではありませんが、日々の値動きについても、他の通貨ペアに比べて大きいことは留意する必要があります。

注目指標・イベント

金融政策委員会

イギリスの中央銀行であるイングランド銀行(BOE)において、金融政策を決定する機関です。総裁、副総裁を含む計9名の委員で構成されており、年8回会合を開きます。イングランド銀行は、2%のインフレ目標を掲げています。

GDP

国内で一定期間内に生産されたモノやサービスの付加価値の合計額です。

PMI(購買担当者景気指数)

製造業やサービス業の購買担当者を調査対象にした、企業の景況感を示す景気指標のひとつです。

CPI(消費者物価指数)

消費者が購入するモノやサービスなどの物価の動きを把握するための統計指標です。

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直近の値動き

チャート画像

(出典:松井証券 お客様サイト)

ポンド/円は2020年以降、日本との金利差拡大を背景に上昇基調が継続しており、2024年4月には、一時2008年8月以来となる1ポンド200円台を回復しました。現在、市場ではイングランド銀行が2024年夏頃から利下げを開始するとみられています。イギリスが利下げに舵を切れば、日本とイギリスの金利差が縮小し、ポンド/円の上昇はピークアウトすることが見込まれます。しかし、イギリスの利下げペースが緩やかなものになる場合、大幅な円高ポンド安は見込まれず、円安基調(高値圏での推移)継続の可能性が高いと考えます。

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