4.オプションプレミアムの特性

オプション取引を行うためには、オプションの価格であるプレミアムの変動要因を理解することが大切です。

ここでは、さまざまな要因の変動がプレミアムに与える影響について、各要因ごとにまとめました。 ただし、実際のプレミアムは個別要因のみでなく、さまざまな要因の影響を複合的に受けて変動していることに留意する必要があります。

原資産価格

オプションのプレミアムは原資産の価格変動の影響を受けます。

  コール プット
原資産の価格上昇 上昇 下落
原資産の価格下落 下落 上昇

権利行使価格

原資産の時価から見て権利行使価格がどのくらい離れているかによってプレミアムは影響を受けます。

  コール プット
原資産の時価から見て高い 低くなる 高くなる
原資産の時価から見て低い 高くなる 低くなる

満期までの時間

オプションの権利は、満期日(期日)に権利行使をしなければ消滅します。
満期までの時間は、権利行使の可能性が高いか低いかに影響を与えるため、プレミアムにも影響します。

  コール プット
満期までの時間が長い 高くなる 高くなる
満期までの時間が短い 低くなる 低くなる

短期金利

短期金利の変化は、権利行使価格の割引現在価値※に影響を与えるのでプレミアムも影響を受けます。

  • 割引現在価値とは、ある将来に受け取れる価値が、現在はどの程度の価値を持つかを表すものです。
  コール プット
短期金利の上昇 上昇 下落
短期金利の下落 下落 上昇

原資産の変動性の大小

原資産の変動性とは、原資産価格の動きが大きくなるか、小さくなるかの予想で、オプション取引ではこれをボラティリティーという数値で表して把握します。
ボラティリティーが大きい=原資産の変動性が大きいことを意味します。
ボラティリティーが小さい=原資産の変動性が小さいことを意味します。
この原資産の変動性はプレミアムに影響を与えます。

  コール プット
ボラティリティーが大きい 高くなる 高くなる
ボラティリティーが小さい 低くなる 低くなる

ボラティリティーが大きい場合、コールの買い手は、原資産の市場価格が権利行使価格を大幅に上回り大きな利益をあげるチャンスが高くなることになります。反面、原資産価格が大幅に権利行使価格を下回る可能性も高くなります。しかし、この場合、買い方は権利放棄をすればよいわけです。原資産が上昇した時のみ権利行使すればよいわけですから、原資産のボラティリティーが大きいほど、オプション価格は高くなります。

プットの買い手も原資産価格が大きく下がった時のみ権利行使すればいいので、プットオプションの価格もまた原資産のボラティリティーが大きい方が高くなります。したがって、オプション戦略を立てるうえで、このボラティリティーの変動を予想することは大変重要になります。

その他

これらの要因以外に、個別銘柄毎の需給の関係等の影響を受け、プレミアムが短時間で急激に変動する場合があります。

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オプション取引の戦略

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