ニューヨーク市場の取引時間は?休場日や注意が必要な時間帯

2024/1/11

株式に投資する際は、市場が開いている時間に取引をしなければなりません。米国株の場合、米国の市場で取引をすることになるため、国内株と取引時間が異なります。アメリカには、主にニューヨーク証券取引所(NYSE)とナスダック(NASDAQ)の2つの株式市場があり、どちらも取引時間は同じです。本記事ではニューヨーク市場の取引時間や休場日などについて解説します。

ニューヨーク市場を含む米国株の取引時間とサマータイム(夏時間)の影響

米国は東部時間・中部時間・山岳部時間・太平洋時間の4つのタイムゾーンがあります。ニューヨークは東部時間が適用されるため、日本との時差は14時間です。

米国株の取引時間は?

米国の証券取引所がオープンしている間は、日本の証券会社を経由して米国株の取引が可能です。米国株式市場にはニューヨーク証券取引所(NYSE)とナスダック(NASDAQ)、2種類の取引所があります。これら2つの立会時間(取引が行われる時間)はどちらもほぼ同じで、現地時間の9:30〜16:00です。ただし日本とは14時間の時差があるため、日本では23:30〜翌6:00の間に取引することになります。

また、日本の証券取引所と違い、米国の証券取引所には昼休みがありません。東京証券取引所は9:00〜11:30の「前場」と、12:30〜15:00の「後場」に分かれていますが、米国の証券取引所では現地時間の9:30〜16:00まで継続して取引が行われます。

サマータイムの影響

サマータイム(夏時間)とは、太陽が出ている時間を有効活用することを目的として、日照時間が長い時期だけ時間を1時間早く進める制度のことです。欧米やオーストラリアなどで導入されています。米国のサマータイムは、3月第2日曜日から11月第1日曜日までです。サマータイム中は立会時間が1時間前倒しになるため、22:30〜翌5:00に取引時間が変更されます。変更のタイミングについては、証券会社のWEBサイトなどで確認しておきましょう。

松井証券では、サマータイムに関わらず日本時間16:00~取引終了まで注文を受け付けています。

【よくあるご質問】米国株の注文受付時間と取引時間(夏時間・冬時間)を教えてください。

ニューヨーク市場の時間外取引

ニューヨーク市場では、立会時間の前後に時間外取引という時間帯が設定されており、「プレマーケット」「アフターマーケット」と呼ばれています。

プレマーケット(時間前取引)

立会時間前の時間外取引のことを「プレマーケット」と呼びます。プレマーケットは現地時間の8:00〜9:30で、日本時間の22:00〜23:30にあたります。夏時間は1時間前倒して21:00〜22:30となります。

アフターマーケット(時間後取引)

立会時間後の時間外取引のことを「アフターマーケット」と呼びます。アフターマーケットは現地時間の16:00〜20:00で、日本時間の6:00〜10:00にあたります。夏時間は1時間前倒して5:00〜9:00となります。

なお、プレマーケット・アフターマーケットは、立会時間中と比べると取引参加者が少なくなる傾向があります。売買価格の開きが大きくなったり、値動きが激しくなったりするケースも多く、意図しない価格で取引が成立する可能性もあるため、注意しましょう。

なお、松井証券では、注文が約定するのは時間外取引を除いた通常の立会時間が対象となります。

ニューヨーク市場の休場日

ニューヨーク市場は基本的に土曜日・日曜日と、米国の祝日が休場日です。祝日については日本とは異なりますので、事前に把握しておきましょう。
以下は2024年と2025年の休場日のスケジュールです。

祝日名 2024年 2025年
元日 1月1日 1月1日
キング牧師記念日 1月15日 1月20日
ワシントン誕生日/プレジデント・デー 2月19日 2月17日
聖金曜日 3月29日 4月18日
戦没将兵追悼記念日 5月27日 5月26日
ジューンティーンス 6月19日 6月19日
独立記念日 7月4日 7月4日
レイバー・デー 9月2日 9月1日
感謝祭 11月28日 11月27日
クリスマス 12月25日 12月25日

日本の株式市場は、年末年始は少なくとも12月31日〜1月3日は休場となることが多いのに対して、ニューヨーク市場が年末年始で休場となるのは、基本的に1月1日のみです。

また、上の表以外にも、独立記念日前日や感謝祭翌日などは取引時間が短縮される「半休場日」に指定されることもあります。日本では、東京証券取引所が2008年まで1年の最後の取引日である大納会の取引時間を午前中のみとしていたことはありまでしたが、現在では半休場日はないため、この点も大きな違いといえるでしょう。

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ニューヨーク市場の取引時間を把握して米国株取引に挑戦しよう

ニューヨーク市場の取引時間や休場日は、国内市場と大きく異なります。取引時間帯は日本時間の深夜から早朝にあたりますが、注文の発注は日中に行えることが多いため、証券会社のWEBサイトなどを確認すると良いでしょう。

松井証券では、米国株取引の注文を16:00から受付しています。また、米国株取引専用アプリで初めての方でも分かりやすく、1株の少額投資から始めていただくことができるほか、2024年からスタートする新NISAでは、売買手数料が無料で取引いただけます。興味をお持ちの方はぜひこの機会に口座開設を検討してみてはいかがでしょうか。

<監修者>

川口一晃

<プロフィール>

1986 年銀行系証券会社に入社。銀行系投資顧問(現・三菱UFJ国際投信)や三洋投信で11年間ファンドマネージャーを務める。2004年10月に独立してオフィスKAZ 代表取締役に就任。テレビ番組やラジオなどメディア出演は多数。現在、FMナック5「お金の世界の歩き方」でパーソナリティを務める。「SMAP×SMAP」では木村拓哉氏とも対談。著書も多数。また、テレビ朝日のドラマ「アイムホーム」をはじめ、フジテレビの月9のドラマの監修も担当。行動経済学学会会員。

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