先物取引 概要・魅力
先物取引とは
先物取引とは、特定の商品(原資産)を、将来の決められた日に、あらかじめ決められた価格で受渡すことを売手と買手の間で約束(契約)する取引です。
松井証券では、日経平均株価(日経225)を原資産とする日経225先物やTOPIXを原資産とするTOPIX先物、東証グロース市場250指数を原資産とするグロース市場250指数先物などの株価指数先物取引ができます。
たとえば、日本の代表的な株価指数で、「現在の日経平均株価は・・・」とテレビのニュース等でよく聞き、なじみもあると思います。頻繁にニュース等で情報が発信されているので、情報収集が簡単であり、また、個別銘柄への投資ではなく株価指数を対象とした取引のため、銘柄の選択に悩む必要がなく、倒産のリスクも回避できます。
様々な指数を原資産とした先物取引
先物取引には、様々な原資産を対象とした銘柄があります。
商品名 | 対象となる指数 |
---|---|
日経225先物 | 日経平均株価 |
日経225mini | |
日経225マイクロ | |
TOPIX先物 | TOPIX |
ミニTOPIX先物 | |
グロース市場250指数先物 | 東証グロース市場250指数 |
JPX400先物 | JPX日経インデックス400 |
NYダウ先物 | NYダウ |
先物取引の魅力
売建ができる
資金効率が高い
夜間も取引可能
売建ができる
先物取引は、信用取引と同じように「買ってから売る」だけではなく「売ってから買戻す」こともできます。
相場が先行き下落すると予想する場合はまず売っておき、予想通り相場が下落したところで買戻せばその下落分(差額)が利益になるので、相場の下落局面でも利益を得ることが可能です。
また、信用取引とは違い、金利や貸株料、逆日歩等のコストが発生しないメリットがあります。
資金効率が高い
少ない資金で大きな取引ができる
先物取引は少ない資金(証拠金)で大きな金額の取引ができます。また決済の方法は、価格の差額分を受渡しする差金決済でおこなわれます。
これらの特徴によって、投資家は多額の資金を用意しなくても先物取引を利用することができます。
例えば、日経225先物の場合、松井証券で先物1枚あたりに必要な証拠金の額は売の場合1,647,956円、買の場合1,733,962円(※1)、取引金額は中心限月の終値33,270円の1,000倍となる3,327万円なので売の場合は約20倍、買の場合は約19倍のレバレッジです。
レバレッジが約3.3倍である信用取引に比べて、先物取引は一段と資金効率の高い投資手段といえます。
また、証拠金は現金(※2)のほか株式(※3)も使用することができます。そのため、保有資産の有効活用にもつながります。
- 一日先物取引の証拠金は通常の先物取引と異なる方法で算出します。詳細は一日先物取引の証拠金をご確認ください。
- 1 2023年11月29日時点、日経225先物(2023年12月限)ラージ1枚のみを保有している場合。詳細は取引ルールでご確認ください。
- 2 松井証券では必要証拠金のうち50%以上は現金が必要です。
- 3 株式の証拠金としての評価額は各証券会社で異なります。
レバレッジ効果によるリスク
少ない資金で大きな取引ができるため大きな利益が期待されますが、相場が予想とは反対に動いた場合、損失がふくらむリスクがあります。
対策
- 1 急激に相場が変動した場合、必ずしも約定しないリスクがあります。また、成行を指定した場合には、事前に想定していた範囲から乖離した価格で約定が成立するリスクがあります。
夜間も取引可能
先物取引は日中取引だけではありません。
大阪取引所では、夜間立会とよばれる17時00分〜翌06時00分の間も取引が行われているため、欧米市場と取引が重なる時間帯があります。経済指標の発表内容が市場予想と違いサプライズを招いた場合等は、ロンドン、ニューヨークといった市場で値動きが大きくなることがあり、その影響が日本の市場にも及んで日経平均先物も大きく動くことがあります。取引時間の長さを活かしてその流れにうまく乗れば、利益を狙うことも可能です。