オーストラリア
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国の概要
オーストラリアは、オセアニアと呼ばれる太平洋とインド洋に挟まれた大陸にあり、6州、2特別地域からなる連邦制立憲君主国家です。国土は日本の約20倍あり、世界6位の国土面積となっています。人口は日本の5分の1程度、人口密度は1平方キロあたり3.4人と少なく、人口の8割が東部に集まっています。
経済規模を示すGDPは2021年に1.6兆米ドルと世界12位。1人あたりのGDPは世界10位となっています。オーストラリアは地下資源が豊富で鉄鉱石、石炭の生産が多く、資源輸出が半分以上となり経済を支えています。また、農産物の輸出も盛んで輸出額の11%程度を占めています。一方で、輸入は石油精製品、自動車、通信機器などが占めています。
一時は中国への石炭、鉄鉱石の輸出が多くを占めたことで、中国の経済指標によって豪ドルの大きな為替変動が見られました。直近では、米中関係の悪化や中国景気の後退もあり、中国への輸出量は減少傾向を見せており、中国経済指標との連動性は以前に比べ低下しつつあります。オーストラリアは1991年以来、一次産品の輸出によって28年間にわたり経済成長を続けてきましたが、資源への依存度が高く、また近年は豪ドル高で推移したこともあり、製造業の輸出競争力は削がれる結果となっています。
通貨の概要
オーストラリアの通貨である豪ドルは、世界の外国為替取引の中で対米ドルでは2022年に6位、5.1%のシェアとなっており、主要通貨の中でも比較的流動性が高い通貨といえます。
オーストラリアの金融政策を担うのはオーストラリア準備銀行(RBA)で、インフレ目標を前年比+2~3%に設定し年11回の金融政策理事会で金融政策を決定します。
豪ドルの為替相場は、オーストラリアが資源輸出国であることも手伝い、資源価格や農産物との連動性が高いと言われています。また、中国向け輸出が36%、輸入も23%と中国への依存が高く、中国景気が悪化すると豪ドルは低下傾向を見せることが多くありました。最近は中国の輸入制限もあり石炭の輸出量は減っていますが、鉄鉱石については輸出額が増加しており依然として中国依存に大きな変化はありません。また、最近では中国以外の他国への輸出額も増加していることもあり、中国景気との連動制は低下しつつあります。
オーストラリアはインフレ対策から金利を高めに誘導しており、主要国の中でも高金利通貨のイメージを持たれてきましたが、2023年の各国利上げ競争の結果、アメリカやイギリス、カナダに比べて金利は低く設定されています。
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政策金利の推移
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国勢データ
政治体制 |
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議会制度 |
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国土面積 | 7,692千km2 |
主要産業 | 農林水産業、鉱業、製造業、建設業、卸売・小売業、運輸・通信業、金融・保険業、専門職・科学・技術サービス |
貿易収支(2022年) | 877億 米ドル |
外貨準備高(2022年) | 537億 米ドル |
対外債務残高 | 3兆456億 米ドル |
中央銀行 | オーストラリア準備銀行(=RBA) |
金融政策決定機関 |
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主な祝祭日(2024年)
1月1日 | ニューイヤーズデー(New Year's Day) |
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1月26日 | オーストラリアの日(Australia Day Holiday) |
3月29日 | グッドフライデー(Good Friday) |
3月30日 | 復活祭(Easter Saturday) |
4月1日 | イースターマンデー(Easter Monday) |
4月25日 | ANZACの日(Anzac Day) |
6月10日 | キングズバースデー(King's Birthday) |
8月5日 | バンクホリデー(Bank Holiday) |
10月7日 | 労働者の日(Labour Day) |
12月25日 | クリスマス(Christmas Day) |
12月26日 | ボクシングデー(Boxing Day) |