NZドル/円

NZドル/円

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通貨ペアの特徴

NZドル/円は、ニュージーランドの通貨である「NZドル」と日本の通貨である「日本円」の組み合わせです。日本における2024年3月の通貨ペア別取引金額では9位にランクインしています。(出所:一般社団法人金融先物取引業協会)
ニュージーランドの中央銀行であるニュージーランド準備銀行は、2021年10月に利上げ局面入りし、足元の政策金利は5.5%となっています(2024年5月現在)。これは、先進国の中では最も高い水準となっており、日本との金利に着目した買いが入りやすい特徴があります。
国際決済銀行が公表した2022年における対ドル通貨ペア別の1日当たりの為替取引高を見ると、NZドルはトップ10にランクインしていません。隣国の豪ドルの取引高の1/3以下の水準となっており、取引規模が大きくないことなどから、売値と買値の差であるスプレッドが広いことも特徴です。

魅力

ニュージーランドは地理的な面から地政学リスクが起こりづらい、政情が安定していることが魅力として挙げられ、世界的に相場環境が良好な(リスクオン)局面では、NZドルにとって追い風になる傾向があります。また、NZドル/円は、米ドル/円や豪ドル/円などに比べるとボラティリティ(価格の変動率)が高い傾向があり、収益機会が多く得られる可能性があります。

リスク・取引のポイント

NZドル/円は、ボラティリティ(価格の変動率)が高いことから、下落時のスピードも速くなる傾向にあります。また、売値と買値の差であるスプレッドが広いことにも留意が必要です。世界的なリスクオフが発生した際には、通常時よりもスプレッドが広がる可能性がありますので、ご注意ください。

注目指標・イベント

金融政策委員会

ニュージーランドの中央銀行であるニュージーランド準備銀行(RBNZ)において、金融政策を決定する機関です。総裁、副総裁を含む計4名の委員と計3名の外部委員で構成されており、年7回会合を開きます。ニュージーランド準備銀行は、1~3%のインフレ目標を掲げています。

GDP(国内総生産)

国内で一定期間内に生産されたモノやサービスの付加価値の合計額です。

PMI(購買担当者景気指数)

製造業やサービス業の購買担当者を調査対象にした、企業の景況感を示す景気指標のひとつです。

CPI(消費者物価指数)

消費者が購入するモノやサービスなどの物価の動きを把握するための統計指標です。

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直近の値動き

チャート画像

(出典:松井証券 お客様サイト)

NZドル/円は2020年以降、日本との金利差拡大を背景に上昇基調が継続しており、2024年4月には、一時2007年7月以来となる1NZドル95円台を回復しました。現在、市場ではニュージーランド準備銀行が2024年11月から利下げを開始するとみられています。ニュージーランドが利下げに舵を切れば、日本とニュージーランドの金利差が縮小し、NZドル/円の上昇はピークアウトすることが見込まれます。しかし、ニュージーランドの利下げペースが緩やかなものになる場合、再び1NZドル100円を目指す可能性は低下しますが、大幅な円高NZドル安は見込まれず、円安基調(高値圏での推移)継続の可能性が高いと考えます。

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