トルコリラ/円

トルコリラ/円

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通貨ペアの特徴

トルコリラ/円は、トルコの通貨である「トルコリラ」と日本の通貨である「日本円」の組み合わせです。日本における2024年3月の通貨ペア別取引金額では22位になっています。(出所:一般社団法人金融先物取引業協会)
トルコは日本と同じく資源輸入国です。資源価格が上昇すると輸入額が増加し、貿易赤字が拡大してしまいます。この赤字に起因する通貨安を背景に高インフレが定着しています。
トルコのエルドアン大統領は、「高金利がインフレを引き起こす」という非正統的な考えの下、経常赤字や高インフレに直面しているにもかかわらず2021年9月に利下げを行い、リラ安が進行、インフレが加速するという悪循環に陥っていた。しかし、2023年6月にトルコの財務相にシムシェキ元財務相が就任し、金融政策の正常化が図られ、大幅な金融引き締めに舵を切った。
2024年5月時点でトルコの政策金利は50%になっているが、消費者物価指数(CPI)は前年比69.8%とインフレには歯止めがかかっていません。政策金利から消費者物価指数を差し引いた実質金利を見てもマイナスの状況が続いていることなどから、トルコリラ安が続いている状況です。

魅力

トルコリラ/円の魅力はスワップポイントです。2024年5月時点でトルコの政策金利は50%であり、日本の政策金利とは大きな差があります。この金利差から得られる利益であるスワップポイントが大きな魅力といえます。

リスク・取引のポイント

トルコリラ/円の魅力であるスワップポイントを享受するには買いポジションを持つ必要があります。しかし、たとえスワップポイントが高くてもトルコリラ/円の下落率がそれ以上であれば、収益はマイナスになる可能性があります。また、トルコリラは新興国通貨の中でも取引高は多くなく、流動性が低いことや政情不安などもあり、売値と買値の差であるスプレッドが広いことにも気を付ける必要があります。

注目指標・イベント

金融政策委員会

トルコ中央銀行(TCMB)において、金融政策を決定する機関です。総裁、副総裁を含む計7名で構成されており、年8回会合を開きます。トルコ中央銀行は、インフレ・ターゲットを採用しており、現在の目標レンジは3~7%です。

GDP

国内で一定期間内に生産されたモノやサービスの付加価値の合計額です。

PMI(購買担当者景気指数)

製造業やサービス業の購買担当者を調査対象にした、企業の景況感を示す景気指標のひとつです。

CPI(消費者物価指数)

消費者が購入するモノやサービスなどの物価の動きを把握するための統計指標です。

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直近の値動き

チャート画像

(出典:松井証券 お客様サイト)

トルコ中銀は、2023年6月以降、金融引き締めに舵を切り、インフレ抑制姿勢を強めているものの、トルコリラ/円は下落基調が続いています。政策金利から消費者物価指数を差し引いた実質金利がマイナス圏で推移している間は、下落基調継続の可能性が高いです。

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