配当金・株主優待狙いの長期投資

NISA口座で買付した株式は、一度売却すると売却した分の非課税投資枠を再利用できません。そのため、配当金や株主優待狙いの長期投資により、5年間の非課税投資期間を最大限に活用する投資戦略も選択肢の一つです。

配当金・株主優待狙いの投資イメージ

NISA口座やジュニアNISA口座で投資した上場株式等の配当金を非課税で受取るためには、受け取りが確定する前に配当金の受領方式を「株式数比例配分方式」に登録する必要があります。配当金受領方式の確認・変更方法は「Q&A」をご確認ください。

高配当株を長期保有

長期投資で銘柄を選ぶ際のチェックポイントは?

配当利回りが高いこと

一般的に、高配当と位置付けられる銘柄は〝利回り3%以上〟が目安とされています。

  • 東証一部全銘柄の平均配当利回りは約1.7%(2017年2月末時点)

配当利回りとは、株価に対する配当金の割合ですので、株価が上がれば利回りは低くなり、株価が下がれば利回りは高くなります。つまり、「利回りが高い=売られて株価が下落している」と捉えることもできるため、利回りが高いけれども下値不安の少ない銘柄に投資することが重要です。そこで注目したいのが、食品や医薬品といったディフェンシブ銘柄(景気による利益変動が小さい銘柄)です。これらの銘柄は、配当利回りが高い傾向があり、株価の値動きも比較的小さいことから長期保有向きといわれています。

配当とは

企業が株主に対して利益の一部を還元する制度のことで、株式を保有している限り受け取り続けることができます。ただし、金額は企業によって異なり、積極的に設備投資などを行う必要がある成長過程の企業は、業績が好調でも配当を行わない場合もあります。

配当利回りとは

株の購入金額(株価×最低売買単位)に対して、リターン(受取る配当金)がどのくらい期待できるのか?を表しています。
「配当利回り(%)=配当金額÷株価×100」で求められ、利回りが高いほど〝お得〟な株ということになります。

増配の状況

東証一部上場企業が2016年4月~2017年3月期に支払った配当総額は10兆5,000億円を超えており、前年に比べて約8%増加しています。業績の改善により、期末配当に加え中間配当を新たに設ける企業や、配当金を引き上げる企業が増えているようです。
初配・増配・復配は株主に好感され株価の上昇要因となりますが、反対に業績が悪化し無配に転落した場合は株価の下落要因となります。単に利回りを比較するのではなく、業績成長に伴い毎年増配を続けているような企業を見つけることを心掛けましょう。
企業の将来性を見極めたうえで、配当利回りにも魅力を感じるのであれば、投資対象として選択肢に入れてもいいのではないでしょうか。

  • 初配: 上場後に初めて行う配当のこと
  • 増配: 前の決算期よりも配当が増えること
  • 復配: 業績の改善等により、無配だった企業が配当を復活させること
  • 無配: 業績の悪化等により、配当を行わないこと

権利確定日

配当を受取るには「権利確定日」に株主名簿に登録されている必要があります。「権利確定日」は3月末としている企業が最も多いですが、月日は企業によって異なります。
また、「権利確定日」が3月末の企業であっても、3月末に株式を購入すればいいというわけではありません。株式を買付けてから受け渡されるまでに2営業日かかるため、実際には「権利確定日」の2営業日前である「権利付最終日」までに現物株式を買付けし、株主になる必要があります。
(「権利付最終日」の翌営業日{「権利落ち日」と言います}以降に株を売却しても、その基準日分の配当はもらえます。)
配当狙いで株を購入する際には、必ずスケジュールを確認しておきましょう。

  • PTSナイトタイム・セッション(17:30~23:59)の取引は翌営業日扱いとなるため、権利付最終日にPTSナイトタイム・セッションで買い付けした株式は権利落ちとなり、株主優待の権利はつきません。

2019年39末が権利確定日の場合

優待株でお得な株主ライフ

優待株の魅力

長期投資で銘柄を選ぶ際のポイントとして、高配当株の次に挙げられるのが優待株です。配当だけを行っている企業もあれば、配当と株主優待の両方を行っている企業もあります。NISAがスタートしたことにより、最近は株主還元策に積極的な企業が増えています。自社株を長期で保有してもらえるように株主へアピールするため、新たに優待制度を導入したり、更に強化する企業が増えているのです。

株主優待とは

配当と同様に株主に与えられる権利です。配当との違いは企業利益の一部をお金ではなく〝モノ〟で還元していることです。そのため、〝モノ〟や〝サービス〟を扱っている企業が優待制度を多く導入しています。
自社の商品や割引券などが多いですが、クオカードや図書カード、またはお米など優待品は企業によって実に様々です。優待制度の拡充により長期保有する個人株主が増えると株価の下支えになるため、企業・株主双方にとってメリットがあると言えます。

優待株選びはここに注目!

配当+優待で考える

配当と株主優待の両方がある場合、それぞれ別々に考えるのではなく、配当と優待を合わせた金額が株価に対してどのくらいあるかを考えましょう。株価がその金額に対して割安であれば、数年間株式を保有しているだけで投資額を回収できることもあります。また、長期保有すると優待内容がアップする株などは、NISAでの投資にピッタリかもしれません。

買付タイミング

優待株は「権利付最終日」に向けて株価が上昇し、その翌営業日の「権利落ち日」から売られ始めて下落する傾向があります。そのため、「権利付最終日」間近に買付けると高値掴みになる可能性がある点には、注意が必要です。また、「権利付最終日」を過ぎてからの数ヶ月間は株価が比較的上がりづらい時期ですが、言い換えれば、安く買えるタイミングと言えるかもしれません。優待株を買付ける際には、上手にタイミングを狙うということもポイントになります。
例えば、優待銘柄として人気のエム・エイチ・グループ(9439)の日足チャートを見てみると、権利付最終日の12月末に向けて株価は上昇していますが、その翌営業日の権利落ち日に株価が下落していることがわかります。

  • 2014年12月末以降、エム・エイチ・グループ(9439)の株主優待の権利確定月は12月末のみです。

エムエイチグループ(9439)の株価推移

優待株選びの注意点
1.権利確定日 優待を受取るには、配当を受取る際と同様に「権利確定日」に「優待対象株数」を保有している必要があります。「高配当株を長期保有」で説明したように、「権利確定日」の2営業日前である「権利付最終日」まで現物株式を買付けし、株主になっておきましょう。(「権利落ち日」以降に株を売却しても、その基準日分の優待がもらえる点も同じです。)
2.優待対象株数 「優待対象株数」は最低売買単位と異なる場合があるため注意しましょう。例:最低売買単位=100株だけど、優待は300株以上の株主が対象、など。

優待株投資の大事なポイント

長期で株を保有するには納得のいく株価で買付けることが肝心です。また、優待株の場合は優待品が自分でもらって嬉しい品かどうかも大事なポイントです。
さらに、投資先を選ぶ際には、「応援したい!」と思える企業かどうかも重要です。あまり値動きに一喜一憂せず、企業の成長を見守る気持ちを持つことは、あなたの株主ライフをより素敵なものにしてくれるはずです。

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