初心者におすすめの少額投資とは?メリットとデメリットを理解しよう

2023/7/31

投資を始めてみたいと考えているものの「損をするのが怖い」「多くの資金を用意できない」と考え、ためらっている人もいるでしょう。

そんな人におすすめしたいのが「少額投資」です。少額投資であれば、一般的な投資よりも手軽に始められるため、初心者でも取り組みやすいはずです。

本記事では少額投資のメリット・デメリットなどを詳しく解説します。具体的な投資の種類も解説しますので、自分に合った方法を見つける際の参考にしてください。

少額投資とは?

少額投資とは1~10万円程度の資金から始められる投資のことで、小口投資やマイクロ投資とも呼ばれます。

少額投資のメリット

手軽に始めることができる

少額投資はその名の通り、少ない資金で手軽に始められます。

例えば、一般的な株式投資では100株単位で購入することになるため、最低でも10万円以上の資金が必要になることも少なくありません。一方、少額投資は数百円程度から始められるため、まとまった資金を用意することなく、手軽に取り組めます。

損失額が小さい

投資には価格変動のリスクがあるため、投資に必要な額が大きくなるほど変動時の損失額も大きくなります。元本が保証されていない商品も多いため、一回の価格変動で一気に手元の資金を失う可能性もゼロではありません。

少額投資は投資に必要な金額自体が少ないので、損失が出た場合の額面も相対的に小さくなります。損失を出したとしても大きなダメージになりにくいので、投資に怖いイメージを持っている初心者でも取り組みやすいでしょう。

分散投資がしやすい

分散投資とは、投資先を一つに限定せず、複数に分けて投資する方法のことです。性質の異なる銘柄に投資することで、一つの銘柄が値下がりした場合でも、他の銘柄の値上がり分でカバーすることができるようになり、結果としてリスクを軽減できる可能性があります。

少額投資では一つの商品の購入金額を少なくできるため、多くの資金を用意できなくても、株式や投資信託、債券など、さまざまな商品の購入が可能です。一つの商品に投資する場合も、値動きの異なる銘柄に投資することで、価格変動によるリスクを軽減できるでしょう。

投資の練習ができる

実際の取引を通じて、投資経験を積めることも少額投資のメリットの一つです。

投資の練習をする方法としては、現金を使わずに本番同様の環境で取引ができる「デモトレード」があります。しかし、取引の手順に慣れるのには有効ですが、損失を出しても資金が減らないため現実味に欠ける面があることは否定できません。

実際の取引では、想定外の事態が起きることもあります。そのような時に売買の判断を下す冷静さを鍛えられるのも、少額投資のメリットです。失敗しても損失は比較的小さいため、積極的にさまざまな手法を試すこともできるでしょう。

少額投資のデメリット

利益が小さい

少額投資は損失額を抑えられる反面、高いリターンを望めないのがデメリットの一つです。

投資金額が少ないので、利益を得るためには時間がかかります。短期間で大きなリターンを狙うのは難しいでしょう。気長に取り組み、小さな利益を重ねることが大切です。

手数料が割高になる

少額投資では、投資額に対する手数料の割合が高めに設定されている場合があります。

相応のリターンが得られなければ、せっかく利益が出ても手数料で相殺されてしまい、結果的に損失を出してしまうこともあるでしょう。

そのため、銘柄や取引数量によっては、利益が出るまでに時間がかかるケースもあります。

自由度が低い

少額投資できる商品や銘柄は限定されているため、一般的な投資と比べて自由度が低くなるのがデメリットの一つです。

自分の取引したい銘柄が買えないばかりではなく、取引時間に制約が設けられているケースもあります。

少額投資の種類

少額投資できる商品は数多く存在します。松井証券で取り扱っているサービス以外も含めて紹介しますので、実際に投資を始める前に、それぞれの特徴を理解しておきましょう。

投資信託(投信)・投信積立

投資信託とは、投資家から集めた資金を株式や債券、不動産などさまざまな商品に投資し、専門家が運用する商品のことです。運用の成果は、投資額に応じて投資家に分配されます。

投資信託は一度にまとまった金額で購入することもできますが、一定金額で定期的にコツコツと購入することも可能です。この方法を「投信積立」と呼びます。

投信積立では毎月5,000円、1万円と同じ金額を積み立てるため、価格が安いときには多く、高いときには少なく商品を購入することになります。積み立てを長く続けるほど購入価格が平準化されるため、価格変動のリスクを軽減できるのが特徴です。

松井証券では、毎月100円から投信積立を始められます。

【関連ページ】投資信託の積立投資

ロボアドバイザー

ロボアドバイザーとは、AIを活用して、資産運用のアドバイスや、投資家の代わりに運用をしてくれるサービスのことです。

投資家に対して適切な資産配分の助言だけを行う「アドバイス型」と、助言に加えて実際の運用まで丸ごと任せられる「投資一任型」の2種類があります。投資一任型なら投資目的や毎月の積立金額を設定すると自動で運用できるため、普段から忙しく投資に時間を割けない人にもおすすめです。

毎月、1万円程度からはじめられるサービスが多くなっています。

【関連ページ】投資信託のロボアドバイザー 投信工房

FX(外国為替証拠金取引)

FX(外国為替証拠金取引)とは、二国間の通貨を売買するときに発生する差額によって、利益を狙う取引のことです。

買いからも売りからも取引をはじめられる点が特徴で、円高の局面でも円安の局面でも利益を狙うことができます。

松井証券では1通貨単位から取引が可能なため、少額から取引を始められます。

株式累積投資(るいとう)

株式累積投資(るいとう)とは「毎月1万円」のような定額で、株式を毎月購入し続ける投資方法のことです。

通常の株式投資と異なり、少額で投資できるため、初心者でも手軽に取り組めます。複数の銘柄に投資し、リスクを分散することも可能です。

単元未満株

単元未満株とは、株式市場での小口投資のことです。通常100株単位(1単元)でしか購入できない株式を、最低1株単位で購入できるため、数千円程度の資金で始められます。

複数の企業の株式に投資すればリスク分散の効果も得られます。少額の資金でも手軽に株式取引の経験を積めるため、初心者も始めやすいでしょう。

少額投資で失敗しないためのコツ

少額投資といえども、やみくもに取り組むと、失敗してしまうことがあります。投資に失敗しないために押さえておきたいポイントを解説します。

投資資金の上限額を決めておく

取引をする前に投資資金の上限額を決めておくことで、損失を抑えやすくなります。万が一大きな価格変動が起きたとしても、あらかじめ決められた範囲に損失を限定できるからです。

反対に投資する資金の上限を決めずに損失が出るたびに資金を追加していった場合には、少額投資といえども損失が大きくなり、余裕資金を圧迫してしまう可能性もあるでしょう。

ハイリターンを期待しない

リスクとリターンは比例する傾向があります。リスクの低い少額投資はリターンも低くなりやすいため、一度の取引で大きなリターンを獲得するのは難しいということを覚えておきましょう。ハイリスク・ハイリターン、ローリスク・ローリターンの関係なのです。

特に初心者のうちはほとんど利益を得られないこともあります。短期的な目線ではなく、長期的にコツコツと投資を行うことが大切です。

手数料や課税額に注意する

先述のように、少額投資は手数料が割高になりがちなため、手数料が運用の成果を上回ってしまう「手数料負け」を起こしやいのがデメリットです。さらに、投資で得た利益に対しては約20%の税金がかかるため、手元に利益が残らない可能性もあります。

そこで、NISAやつみたてNISA、iDeCoなどの税制優遇制度を活用するのもよいでしょう。これらの制度では投資で得た利益に対して税金がかからないため、手元に残るお金が増え、効率的に運用ができます。

とくにNISA・つみたてNISAは2024年から新しい制度がスタートすることが決まっており、期間の制限なく運用できるようになります。

【関連ページ】NISAの恒久化でどう変わる?新NISAの変更点と活用ポイント

少額投資は初心者にこそおすすめ

少額投資は1万円程度の少ない資金から始められるのが特徴です。一般的な投資と比べると損失額を抑えられるため、取引経験を積むためにも初心者は積極的に取り組んでみるとよいでしょう。その際は、NISAやiDeCoのような税制優遇制度を活用することも一つの方法です。

ただし、少額投資には手数料が割高になることや、選べる商品が限られるといったデメリットもあるため、慣れてきたら少額投資以外の投資に取り組んでみるのも良いでしょう。

【関連ページ】NISAとは?種類やメリット、デメリットをわかりやすく解説

<監修者>

川口一晃

<プロフィール>

1986年銀行系証券会社に入社。銀行系投資顧問(現・三菱UFJ国際投信)や三洋投信で11年間ファンドマネージャーを務める。2004年10月に独立してオフィスKAZ 代表取締役に就任。テレビ番組やラジオなどメディア出演は多数。現在、FMナック5「お金の世界の歩き方」でパーソナリティを務める。「SMAP×SMAP」では木村拓哉氏とも対談。著書も多数。また、テレビ朝日のドラマ「アイムホーム」をはじめ、フジテレビの月9のドラマの監修も担当。行動経済学学会会員。