FXの自動売買とは?メリットやデメリット、活用するポイント

2023/6/2

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手間をかけずに利益を狙えることで注目を集めているFXの「自動売買」。使ってみたい気持ちはあるものの、本当に利益を狙えるのか、リスクはどのくらいあるのかなど気になってしまう人もいるでしょう。

本記事ではFXの自動売買に関する基本的な知識やメリット・デメリットなどを詳しく解説します。実際の取引で活用するためのポイントについても触れていますので、自分に向いているツールなのかを知りたい人は参考にしてみてください。

なお、松井証券が提供する自動売買は、あらかじめ「注文する値幅」や「注文を仕掛ける範囲(レンジ)」などを設定し、設定したルール通りの注文を繰り返すリピート系の自動売買です。このページでは一般的な自動売買の仕組みについて解説し、松井証券で提供するサービスとは異なる点がありますので、ご注意ください。

そもそもFXとは?という方はこちらをご覧ください。

FXの自動売買とは?

FXの自動売買とは、通常手動で行うFXの取引を自動で行うことを指します。専用のツールやシステムを使用するのが特徴です。

FX自動売買ツールの種類

FXの自動売買ツールは大きく3種類に分けられます。

リピート型

リピート型の自動売買ツールは、事前に設定した価格の範囲で自動取引を繰り返すタイプのツールです。上昇と下降を繰り返す相場の傾向を利用して利益の積み上げを狙います。決められた価格で「買い」(または「売り」)の注文を出し、決められた利幅(または損失)を獲得した時点で利確(または損切り)を繰り返すのが特徴です。

FXではレンジ相場(為替レートのはっきりした方向性が定まらず、一定の値幅で価格が上下している状態のこと)が7割と言われているため、このリピート型の自動売買ツールを用いた取引はよく利用されています。

選択型

FX会社やトレーダーが用意した取引ルールを選択して売買するのが選択型ツールです。初心者でも利益が出ているプロトレーダーの動きを再現することも可能で、高度な知識やトレード技術がなくても利益を狙えます。ただし、あらかじめ組み込まれたロジックの変更はできないのが難点です。

設定型

自分で取引ルールを細かく設定して、自動売買をするのが設定型の自動売買ツールです。相場状況に合わせて自分の好きなようにカスタマイズできます。

ただし、使いこなすためには過去の価格から将来の価格を予測する「テクニカル分析」やプログラミングの知識が必要です。また、有料ツールやスペックの高いPCが必要になるなど、導入するにはややハードルが高い側面があります。

自動売買とシステムトレードの違い

これらはほぼ同じものとして扱われますが、厳密には違いがある点を覚えておきましょう。あらかじめ決めた一定の取引ルールに従って、機械的・継続的にトレードする手法のことを「システムトレード(シストレ)」と言います。

自動売買はシステムトレードの一種で、ツールやシステムを使用して、自動で売買を繰り返すことです。このコラムではシステムトレードではなく、自動売買について説明しています。

FX自動売買のメリット・デメリット

FXの自動売買には時間的な面をはじめとして多くのメリットがあります。ただし万能な手法ではないため、デメリットも理解しておきましょう。

FX自動売買のメリット

FX自動売買の主なメリットは以下の3つです。

24時間利益のチャンスを逃しにくい

仕事中や夜間など24時間取引のチャンスを逃さずに済むのがFX自動売買のメリットです。

自分で相場を分析して売買する取引は「裁量トレード」と呼ばれます。裁量トレードではリアルタイムでチャートを見て売りどき・買いどきを見極めなければなりません。

一方、自動売買なら一定の取引ルールに従って自動的に取引が繰り返されるため、自分でこまめにチャートを気にする必要はありません。特にFXではロンドン時間やニューヨーク時間と呼ばれる、日本時間で夕方から深夜の時間帯に大きく為替レートが動く傾向があります。利益を出せそうなタイミングを逃さずに注文を出せるのは、FX自動売買の大きなメリットといえるでしょう。

感情に影響されずに取引ができる

感情に振り回されず利確や損切りをできるのがFX自動売買のメリットです。利確は、価格が予測通りに推移して利益が出たタイミングで決済すると実現できます。損切りは損失の拡大を防ぐためにあえて損を覚悟で決済することです。

FX取引でよく陥るのは、「もう少し儲かるかもしれない」「負けた分を取り戻したい」などの感情が強くなり、判断を誤るケースです。これらの感情はベテラン投資家でもコントロールが難しいものです。一方、自動売買なら感情の入り込む余地がないので、常に一定のルールに従って取引ができます。

FXに関する難しい知識がなくても取引ができる

FX自動売買は、難しい専門知識がなくても取引を進められるので、スキルや経験に不安がある初心者でも取り組めるのがメリットです。

裁量トレードでは、企業や国の経済状態をもとに将来の相場を長期的に予測する「ファンダメンタル分析」や過去の価格推移から値動きを予測する「テクニカル分析」を駆使する必要があります。しかしFXを始めたばかりでそれらの知識を駆使しようとするのはハードルが高いでしょう。

一方、自動売買では一定の成果を期待できる取引戦略があらかじめ取引ツールに組み込まれています。そのため、分析方法や売買タイミングに悩まずに済むというわけです。

【関連ページ】FXのテクニカル分析とは?代表的な6つの分析指標と注意点

FX自動売買のデメリット

FX自動売買には主に以下のようなデメリットがあります。

相場の急変動に対応しにくい

FXの自動売買は一定のルールに従って取引が行われるため、相場の急な変動には対応しにくいことを覚えておきましょう。

たとえばレンジ相場で有効な取引戦略は、相場で一定のトレンドが発生すると機能しにくくなるケースが多くあります。そのまま運用し続けると損失が膨らむこともあるため、定期的に見直す必要があるでしょう。

ツールの設定が難しいことがある

FXの自動売買ツールは、大手FX会社が開発したものから、一個人が作成したものまでさまざまです。ときにはツールの設定が難しく、使いこなせない可能性がある点にも注意しましょう。

特にMT4(メタトレーダー4)と呼ばれる取引ツールは、自動売買の設定が難しいことでも有名です。自分で開発・購入した自動売買プログラムをMT4に自ら組み込み稼働させる必要があります。自由度が高い分設定が難しくなっている側面があるのは否めません。

初心者の場合はシンプルな設定で使いやすいFX会社が提供するツールから利用するのがおすすめです。

分析の知識やスキルが身に付きにくい

FXの自動売買を使うと、取引がシステム任せになってしまうため、トレードや相場に関する知識が身につきにくいのがデメリットです。

優れた取引ロジックを活用できれば、労力をかけずに取引ができてしまうので、テクニカル分析やファンダメンタルズ分析などのスキルは身につきにくくなってしまうでしょう。

裁量トレードよりも手数料は割高になることが多い

FXの自動売買は、裁量トレードと比べて手数料が割高になりやすいのがデメリットの一つです。

自動売買プログラムの開発やサーバーの維持管理などのコストとしてスプレッド(売値と買値の差のことで、実質的な取引コストに当たる)を広くしたり、取引手数料を高くしたりしているケースがあります。

FXの自動売買を活用するポイント

ツールを導入したからといって必ず利益を狙えるとは限らないのが、FX自動売買の難しいところです。「こんなはずではなかった」と後悔しないように、実際の取引で活用するために抑えておきたいポイントを解説します。

基本の知識を身に付けたうえで利用する

FXの自動売買は初心者にもおすすめです。ただし、FXの取引に関して基本的な知識がないとツールの設定や運用ができなくなる可能性があるため注意しましょう。

自動売買はどのような相場にも対応できる万能な物ではありません。相場に合った取引戦略を選択する・使いこなすための知識が必要とされます。一度自動売買の設定を行ったあと、相場のトレンドが変わったり、予想した値動きとならなかったりする場合には、調整を行うことも重要です。企業や国の経済状況、各国の中央銀行の金利政策など、為替相場の転換や為替の方向性から価格を予測するスキルもある程度身についていたほうが、情勢に合わせた柔軟な対応が可能になるでしょう。

松井証券では、あらかじめ「注文する値幅」や「注文を仕掛ける範囲(レンジ)」などを設定し、設定したルール通りの注文を繰り返す【リピート系の自動売買】を利用して発注することもできます。1通貨から取引できますので、少額から始めたい初心者の方にも使いやすいでしょう。

メジャーな通貨ペアを選んで取引をする

初心者がFXの自動売買を使う場合には、米ドル・ユーロ・円を含むメジャーな通貨ペアを選んで取引しましょう。流動性が高いため、値動きが比較的安定している傾向があるからです。

マイナー通貨は突発的な値動きが多く、自動売買が機能しにくくなる可能性もあるため、自動売買の利用はおすすめできません。

【関連ページ】FX初心者におすすめの通貨ペア3選!通貨の特徴を徹底解説

余裕のある投資資金で取引を行う

FX自動売買を利用していると慢心し、為替相場を揺るがしかねない政治経済の動きやチャートから目を離す機会が多くなりがちです。気付かないうちに急な相場変動が起き、ロスカットされてしまう可能性があるので注意しましょう。

ロスカットとは、一定水準以上の損失が発生した場合に、保有しているポジションを運営会社側で強制的に決済する仕組みです。予期しないタイミングで強制決済されないためには、FX口座に預ける資金に余裕を持たせておくことです。そうすれば、ロスカットされるリスクを抑えられます。

【関連ページ】FXにおけるロスカットとは?仕組みや計算方法、回避する方法を解説!

短期間ではなく長期運用を前提に利用する

FXの自動売買は長期運用に向いている手法であることを意識しておきましょう。
短期的な成績の良し悪しで判断してしまうと思うような成果が得られない可能性があります。

適切なFX自動売買ツールを選ぶ

FX自動売買はツール選びが大切です。複雑な売買システムではなく、使いやすいシステムを選びましょう。
知識が少ないまま複雑なシステムのツールを選択しても、使いこなせない場合があります。シンプルな仕組みのツールを選んで、知識と経験を積んでいくのがおすすめです。

FXの自動売買は初心者や忙しくて取引時間を確保できない人におすすめ

FXの自動売買は、24時間利益を得るチャンスを逃さずに済む、感情に影響されず取引ができる、などのメリットがあります。そのため、初心者や普段忙しい人にもおすすめです。

ただし、確実に利益を狙えるわけではなく、自動売買に頼りきってしまうと大きな損失を出してしまう可能性もあります。また、自動売買のツールやプログラムを使いこなし、状況に合った適切な取引をできるようにするためにも、FX取引に関する基礎知識を身につけましょう。

冒頭でも記載した通り、松井証券ではあらかじめ「注文する値幅」や「注文を仕掛ける範囲(レンジ)」などを設定し、設定したルール通りの注文を繰り返すリピート系の自動売買サービスを提供しています。詳しくはこちらをご参照ください。

【関連ページ】松井証券 FX「100円から自動売買」

<監修者>

木村佳子

<プロフィール>

一級FP技能士(国家資格)。NPO法人 日本FP協会上級資格CFP。IFTA国際テクニカルアナリスト連盟最上位資格MFTA®の日本で最初の女性取得者。早稲田大学大学院ファイナンス研究科専門職MBAファイナンス修士。日本ベンチャー学会。日本IR学会。生活経済学会。消費者行動学会正会員。YouTube 「木村佳子チャンネル」で資産運用情報を発信中。

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