FXはいくらから始められる?最低取引金額や初心者向けFXのポイント
FXに興味はあるものの、どの程度の資金が必要なのかわからず、取引を躊躇している人も多いのではないでしょうか。
投資に対して「多額の元手が必要」といったイメージを持っている人は多いかもしれませんが、FXは少額からでも取引可能です。
本記事ではFXは具体的にいくらから始められるのか解説します。初心者がFXを始めるときのポイントもご紹介しますので、口座開設を検討している人は参考にしてみてください。
FXはいくらから始められる?
FXを始めるのに必要な資金は、FX会社によって異なりますが、多額の資金を用意できなくても、一般的には数千円から数万円の資金で始められます。
FXの最小取引単位とは
最小取引単位とは、FXの1回の注文で出せる少ない取引単位のことです。最小取引単位がいくらに設定されているかはFX会社や通貨ペアによって異なりますが、1,000通貨または1万通貨としているケースが一般的です。つまり、最小取引単位が1ロット=1,000通貨で、米ドル/円を購入する場合、1,000ドル分(1米ドル=130円の場合には13万円)の資金が必要となるのです。
ただし、松井証券では1通貨単位から取引できるため、1米ドル=130円の場合は130円程度から取引をスタートできます。
FXはいくらから始めるのが良い?
余裕資金の範囲であれば、FXはいくらから始めても問題ありません。ただしFX初心者の場合は、少額から取引を始めることで、リスクを抑えつつ取引経験を積むことが良いでしょう。
初心者は少額から始めるのが良い
FX初心者はまず少額から取引のスタートをおすすめします。取引経験が少ないうちは、一度に大金を投じたとしても失敗するリスクが高く、大きな損失を被る可能性があるからです。損失額次第では取引を継続できなくなってしまうこともあるでしょう。
初心者のうちは1,000円~10,000円程度の少額で売買してみるのが良いかもしれません。生活費を切り詰め、無理をして大きな資金で取引を始めてしまうと、日常生活に影響を与えかねません。余裕資金の中からコツコツと経験を重ねていくと良いでしょう。 松井証券では最低1通貨から取引が可能なため、数百円程度の金額から始めて徐々に取引に慣れていくのも一つの方法です。
少額の実践取引のメリット
FX初心者は少額で実践的な取引経験を積むことをおすすめします。少ない資金から始めて損失額を相対的に抑えることで気持ちに余裕ができ、積極的にさまざまな手法を試せるでしょう。結果として、トレードスキルの向上につながるはずです。
少額で投資をしながら損失を出すことも経験しておくことで、大きな金額を取引するようになった際も、冷静に損切り(損失の拡大を防ぐために、あえて損失を抱えている状態で決済)や利確(利益が目標額に達した時点で決済)などの判断ができるようになるでしょう。
初心者がFXを始めるときのポイント
初心者は最低限の基礎知識を身につけてから取引を始めましょう。大きな損失を出すと取引を続けることが難しくなるため、リスクを抑えた取引を意識することも大切です。
FXの基本を勉強してから始める
数百円からスタートする場合でも、前準備をせずに取引をするのではなくFXの基本的な知識を勉強してから始めましょう。勘に頼った取引をしていると、長期的に利益を得続けるのは難しくなってしまいます。
根拠・戦略のある取引を心がけることで、徐々に勝率を高めていけるでしょう。FXの仕組みやトレードスタイル、主なテクニカル分析などを抑えておくことが大切です。これらの知識を身につけたい方は以下の記事も参考にしてください。
米ドル/円などメジャーな通貨ペアを選ぶ
FX初心者は米ドル/円のような取引量が多く、馴染みの深い通貨ペアを選んで取引を始めることをおすすめします。
メジャーな通貨ペアは比較的値動きが安定した傾向にあるため、相場が急激に変動するリスクが比較的低いからです。情報収集がしやすく、急な相場変動があった際に対応しやすい点も、初心者に適しているポイントといえるでしょう。
複数の通貨ペアに手を出すのではなく、1、2つ程度に絞って経験を積むことが大切です。
デイトレードなど短期的な取引から始める
デイトレードとは、数時間から1日のうちに取引を完結させるトレードスタイルです。デイトレードはその日のうちに決済を終えるため、取引に失敗したとしても損失を1日で動く値幅の範囲内に抑えられます。
デイトレードと同じ短期取引にスキャルピングがありますが、決済するタイミングを瞬時に判断しなければならないため、豊富なトレード経験や相場分析力が必要とされます。そのため、初心者にはあまりおすすめできません。デイトレードから始めることで、比較的リスクを抑えつつ取引の経験を積めるでしょう。
レバレッジをかけすぎない
初心者のうちは、レバレッジの倍率を上げ過ぎた取引をしないように注意してください。
レバレッジとはテコの原理のことで、少ない資金でも大きな金額の取引ができる仕組みです。FX会社に証拠金と呼ばれるお金を預けることで、証拠金の最大25倍の金額を取引できるようになっています。例えば、手元資金が1万円しかなくても、最大限のレバレッジをかけて取引をすれば25万円分の取引が可能です。
レバレッジを活用することで取引量が大きくなるため、小さな値動きでも大きな利益を出せる可能性があります。しかし、同時にリスクも高くなるため、短期間で多くの資金を失うおそれもあることには注意が必要です。
FXは少額から取引できる。初心者はリスクを抑えた取引を心がけよう
FXは数千円〜数万円の資金があれば、取引を始められるのが魅力です。特に初心者の場合は、取引に慣れることやリスクを抑えることを重視して、数百円程度の少額から始めるのも良いでしょう。
ただし少額での取引だからと言って、前準備なく飛び込むのは避けたほうが良いでしょう。ある程度の基礎知識を身につけた上で根拠のあるトレードを積み重ねることで、将来的に大きな金額の取引になった場合も、状況に応じて適切な売買判断ができるようになるはずです。
FXには最小取引単位があり、この単位はFX会社ごとに違いがあることを覚えておいてください。松井証券では最低1通貨から取引可能です。なるべくリスクを抑えながら、着実に経験を積んでいきたい方は口座開設を検討してみてください。
<監修者>
川口一晃
<プロフィール>
1986年銀行系証券会社に入社。銀行系投資顧問(現・三菱UFJ国際投信)や三洋投信で11年間ファンドマネージャーを務める。2004年10月に独立してオフィスKAZ 代表取締役に就任。テレビ番組やラジオなどメディア出演は多数。現在、FMナック5「お金の世界の歩き方」でパーソナリティを務める。「SMAP×SMAP」では木村拓哉氏とも対談。著書も多数。また、テレビ朝日のドラマ「アイムホーム」をはじめ、フジテレビの月9のドラマの監修も担当。行動経済学学会会員。