まずは、信用取引で「買い」をする場合に必要な保証金と、注文後のお金や株式の流れについて、図を使って見ていきたいと思います。ここでは保証金が62万円差入れられている設定にしています。

信用買

保証金の内訳は、現金42万円と時価25万円の株式です。このように、通常、株式などの有価証券も保証金として認められます。保証金として差入れられている株式等は代用有価証券と呼ばれます。現金は100%保証金として認められますが、代用有価証券は各証券会社が定めた「掛目」と呼ばれる保証金換算率によって保証金としての評価が決まります。ここでは、上場株式の掛目を80%とします。従って、このケースの保証金の金額は62万円(42万円×100%+25万円×80%)ということになります。委託保証金率を31%とすると、この図の投資家は保証金の約3.2倍の200万円まで信用取引が可能です。

  • 手数料、諸経費は考慮していません。

それでは、この投資家が現在差入れている保証金を最大限に生かして200万円の信用買いを行った例で、お金と株式の流れを見ていきましょう。

まず、この投資家から(1)のように、「時価200万円の株式を1株買う」という信用買い注文が出たとしましょう。証券会社は(3)のように株式市場にこの注文を取り次ぎます。ここで、(1)から(3)へと番号が飛んでいますが、それは(2)として証券金融会社の存在が出てくるからです。証券金融会社とは、証券会社が投資家から信用取引の注文を受け、約定した時に十分な資金や株式がない場合、それを証券会社に貸出すことを専業としている会社です。信用買い注文が約定した場合、証券会社は自己融資といって、自己資金を投資家に直接貸出す場合と、証券金融会社から資金を借り、その資金を投資家に又貸しする場合があります。図で、証券金融会社から出ている(2)の矢印はこの「又貸し」のパターンがあることを示しています。

さて、信用買い注文が約定すると、証券会社は売り手に(3)のように現金200万円を渡すと同時に、(4)のように株式1株を受取ります。しかし、この株式は現物取引と違って投資家は受取らず、証券会社が自己融資をしている時には証券会社に、証券会社が証券金融会社から資金を借りて、又貸ししている時には(5)のように証券金融会社に決済されるまで担保として預けられることになります。
無期限信用取引一日信用取引の場合は、(2)(5)の部分を証券金融会社ではなく証券会社が行います。

【信用取引の慣用句】

信用買いのことを「カラ買い」あるいは「買建(かいだて)する」などといいます。信用売りのことは「カラ売り」または「売建(うりだて)する」といいます。また、信用取引した時点の株価のことを「建値(たてね)」といい、株数のことを、「建株(たてかぶ)」あるいは「建玉(たてぎょく)」などといいます。

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