返済予約 取引ルール
1.サービス概要
返済予約注文とは、現物買注文や新規建注文(元注文)の発注時に、あらかじめ元注文の約定後に行う反対売買について予約する注文方法です。
返済予約注文とは何ですか。(Q&A)
2.対応商品
次の取引にご利用可能です。
3.対応チャネル
返済予約注文は次の方法で注文を受付します。
- お客様サイト
- ネットストック・ハイスピード
- 日本株アプリ
- 株touch
- スマホサイト
- 電話
4.返済予約注文の種類
元注文が約定した後に発注される返済予約注文の形式は以下の3種類から選択することができます。
注文の種類 | 返済予約発注区分 | 返済予約注文で指定する値段 |
---|---|---|
益出し予約 | 指値注文 | 指値 |
損切り予約 | 逆指値注文 | トリガー値段(逆指値)
|
益出し予約と損切り予約 | 追跡指値注文 | 指値とトリガー値段(逆指値)
|
- 当取引ルールでは元注文が未約定の段階で発注されていない返済予約注文を「益出し予約」「損切り予約」と呼び、元注文約定後に発注された返済予約注文を「益出し注文」「損切り注文」と呼びます。
5.注文
- 執行条件「最良」を選択した場合、立会外クロス取引(ベストマッチ)の注文として発注します。
元注文
元注文の入力項目は通常の新規注文と同様ですが、執行条件は商品によって選択できる内容が異なります。
商品 | 選択可能な執行条件 |
---|---|
株式取引 | 「最良」(※)「なし」「寄付」「IOC」 |
先物・オプション取引 | 「なし」「FAK」 |
- 「最良」を選択できるのは、対象銘柄の現物取引のみです。
返済予約注文
益出し(指値)、損切り(逆指値)、益出しと損切り(追跡指値)を選択し、指値、トリガー値段(逆指値)のいずれかまたは両方、執行条件、有効期間をご入力ください。
指値、トリガー値段(逆指値)の指定は、元注文の約定単価に対して足すまたは引く値幅を指定することにより行います。
返済予約注文の発注方法を教えてください。(Q&A)
返済予約注文の有効期間
選択できる有効期間は、原則発注する商品の取引ルールに準じますが、以下の点が異なります。
「当日」および「当場」は元注文が約定した日(セッション)であり、元注文の発注日ではありません。例えば、株式取引で元注文の有効期間が「週末まで」、返済予約注文の有効期間が「当日」で、月曜日に発注した元注文が火曜日に約定した場合、返済予約注文の有効期間は火曜日の取引時間終了時までとなります。
- ネットストック・ハイスピードからの注文の有効期間は「当日」および「当場」のみとなります。
返済予約注文の執行条件
返済予約注文の執行条件は、返済予約注文の種類によって選択できる内容が異なります。
注文の種類 | 選択可能な執行条件 |
---|---|
益出し予約 | 「最良」(※)「なし」「指成」「大引指成」 |
損切り予約 | 「最良」(※)「なし」 |
益出し予約と損切り予約 | 「最良」(※)「なし」「指成」「大引指成」 |
- 「最良」を選択できるのは、対象銘柄の現物取引のみです。
- 先物・オプション取引、一日先物取引では、返済予約注文の執行条件を選択できません。
訂正・取消
元注文のみの訂正、返済予約注文のみの訂正、元注文と返済予約注文の同時訂正が可能です。元注文の訂正と返済予約注文の取消は同時にはできません。
返済予約注文の種類が益出し予約と損切り予約(追跡指値)の場合、益出し予約のみまたは損切り予約のみを取消すことはできません。
元注文約定後に発注された返済予約注文の訂正・取消は、益出し注文の場合は指値、損切り注文の場合は逆指値、益出し注文と損切り注文の場合は追跡指値と同様です。
発注エラー・失効
当社では、相場操縦・作為的相場形成の一形態である「仮装売買(※)」を未然に防止する観点から、一部注文を制御しています。
- 自身の買付注文と売却注文を約定(自身の注文を対当)させ、出来高を増加させるような行為
相場操縦・作為的相場形成の疑いをもたれる場合は、どのような取引ですか。(Q&A)
市場に発注されている注文が約定していない状態で、同一銘柄・同一市場で反対売買(買付注文に対する売却注文、売却注文に対する買付注文)を発注する場合は審査を行い、自身の買付注文と売却注文が約定する可能性がある場合は、次のエラーが表示され発注できない場合があります。
「発注エラー:ご入力した価格では、対当売買が生じる可能性があるため受付できません。」
ただし、元注文約定後の益出しおよび損切り注文は、審査の対象外です。
益出し・損切り注文が発注された後、値段を訂正する場合は、審査の対象となります。
なお、当社システム事情等により、対当売買が生じる可能性がある注文に対して発注制御がされなかった場合においても、当該注文はお客様の有効な注文となります。そのため、引き続きお客様自身でも仮装売買等の不公正取引に該当しないようご留意のうえ、発注をお願いします。
6.受注審査
元注文については受注時に通常の注文と同様の審査を行います。
また、元注文の受注時に仮計算で返済予約注文の指値、トリガー値段(逆指値)の値幅審査も行います。
7.注文失効
次に該当する場合、返済予約注文は失効となります。
- 元注文が失効した場合
- 元注文約定後の値幅審査の結果、値幅制限から外れていた場合
- 元注文約定後の余力審査の結果、余力が不足していた場合
- 現物売の返済予約注文が日計り取引(ループトレード)となる場合
- 新規公開銘柄などの初値決定日に返済予約注文の執行条件で「指成」「大引指成」を選択した場合
返済予約注文が失効しています。(Q&A)
上記以外にも、それぞれの商品で定める失効の条件に該当した場合には注文が失効します。
8.その他
受付時間、取引規制など、その他ルールは、返済予約注文を利用して取引するそれぞれの取扱商品ルールに準じます。
ご注意
対応商品
- NISA口座(課税ジュニアNISA口座を除く)でのお取引、PTSへの注文にはご利用いただけません。
対応チャネル
- ネットストック・ハイスピードは、一部返済予約注文をご利用頂けない画面があります。
返済予約注文はどの画面・ツールから発注できますか。 (Q&A) - 短期信用取引、一日信用取引、一日先物取引については、電話による返済予約注文をお受けしておりません。
注文
- 元注文約定後に発注された返済予約注文は、お客様サイトでは通常の現物売注文または建玉の返済注文と同様の表示がされるため、区別ができません。
- 益出し値幅、損切り値幅にはその銘柄の呼値の単位に関係なく、任意の値を指定することができるため、元注文の約定単価に益出し値幅を足したまたは引いた結果、指値の値段が呼値の単位に合わない場合があります。益出し注文の指値が呼値の単位に合わない場合は、買注文であれば1つ下の、売注文であれば1つ上の呼値に訂正して発注します。
- 返済予約注文の銘柄、株数(枚数)(※)、発注先、口座区分は元注文と同内容、取引区分は元注文の反対売買の内容となります。
-
- 注文が部分約定した場合、部分約定した元注文の株数(枚数)と同数量の返済予約注文が発注されます。
- 元注文が大引けで約定した場合も、返済予約注文は発注されます。