逆日歩(ぎゃくひぶ)とは何でしょうか?
逆日歩(ぎゃくひぶ)とは何でしょうか?
制度信用取引で売建をしている方が支払うことがある追加コストです。
通常、買建は借りた現金で株式を買って株式を手に入れ、売建は借りた株式を売って現金を得ます。ただし、これらは担保として証券会社に預けられ、証券会社は通常、買建側の株式を売建側が借りた株式へ、売建側の現金は買建側が借りた現金へ融通しています。制度信用銘柄の場合は、証券会社の中で差引して、不足した分を証券会社が証券金融会社から借入れています。
証券金融会社でも、各証券会社からの借入れ分を融通しています。ただし、新規売建注文が増えた場合など、証券金融会社でも株式が不足することがあります。その場合、株式を保有している機関投資家などから、入札で決定した手数料を支払って株式を調達します。その手数料が、逆日歩(品貸料)と呼ばれ、株式の借り手である売建をしている方が支払う必要があります。買建をしている方は株式の貸し手でもあることから、逆日歩を受取れます。
逆日歩が発生するかどうかは、毎営業日、取引終了後に売買を差し引いてわかります。逆日歩の値段は取引翌営業日に行われる入札によって決定しますので、前もって発生するかどうか、また、いくらになるかはわかりません。ただ、お客様サイト内【マーケットラボ】-【市場データ】-【信用・証金】等に掲載されている【証金残】を見ることによって、直近の需給を確認することはできますので、売建をする場合は確認すると良いでしょう。株式の需給状況が大きく売りに傾いている場合、高額の逆日歩が付く場合もあります。そのため、売建てる場合は、銘柄の値下がりによって利益が出ていても逆日歩の支払いが上回ってしまうこともありますので、十分注意が必要です。