制度信用取引と一般信用取引(無期限信用取引、一日信用取引)の違いは何でしょうか?
制度信用取引と一般信用取引(無期限信用取引、短期信用取引、一日信用取引)の違いは何でしょうか?
制度信用取引は、取引できる銘柄、借入れた現金や株式を返済する期限などが、取引所規則により決定されている信用取引です。
一般信用取引は、投資家と証券会社の間で返済期限などを自由に設定できる信用取引です。松井証券では、「無期限信用取引」と「短期信用取引」、「一日信用取引」が一般信用取引にあたります。
ここでは、「制度信用取引」と松井証券の一般信用取引である「無期限信用取引」「短期信用取引」「一日信用取引」の違いを説明します。
取引できる銘柄
<制度信用取引>
取引所が指定する制度信用銘柄が取引の対象です。
制度信用銘柄はさらに、買建、売建両方ができる「貸借銘柄(たいしゃくめいがら)」と、買建のみできる「信用銘柄(しんようめいがら)」にわけられます。
信用銘柄 | 貸借銘柄 |
---|---|
「新規買」→「返済売」(現引) | 「新規買」→「返済売」(現引) 「新規売」→「返済買」(現渡) |
<無期限信用取引>
取引所に上場しているすべての銘柄を買建てできます。ただし、整理銘柄や当社の判断により取扱対象外となる場合があります。売建対象銘柄は当社が選定した銘柄です。
取引所に上場している全銘柄(※) | 当社が選定した銘柄 |
---|---|
「新規買」→「返済売」(現引) | 「新規買」→「返済売」(現引) 「新規売」→「返済買」(現渡) |
- 整理銘柄、当社規制銘柄を除く
<短期信用取引>
当社が選定した銘柄です。短期信用取引は売建のみとなります。
<一日信用取引>
原則、無期限信用取引と同一銘柄です。
新規上場銘柄の取引開始時期
<制度信用取引>
取引所が制度信用銘柄に指定してから取引可能となるため、上場初日から時間がかかります。
<無期限信用取引>
原則、上場初日から買建可能です。
<短期信用取引>
当社が株式調達可能となった状態で、選定基準に該当した場合に売建可能となります。
<一日信用取引>
原則、上場初日から買建可能です。
返済期日
<制度信用取引>
新規建した日から6か月以内に返済する必要があります。
<無期限信用取引>
原則、返済期限はありません(※)ので、信用取引での長期投資も可能です。
- 上場廃止、合併、株式併合、株式分割等の事象が発生した場合や、当社の与信管理の都合上、あるいは株式の調達が困難となった場合等において、返済期限が設定されることがあります。
<短期信用取引>
新規建した日から14日以内に返済する必要があります。
<一日信用取引>
新規建日の当日に返済する必要があります。
逆日歩
<制度信用取引>
証券金融会社で貸株超過になった場合、発生します。
<無期限信用取引・短期信用取引・一日信用取引>
逆日歩は一切発生しません。証券金融会社を利用しないで現金も株式も松井証券が調達しています。そのため、制度信用取引で逆日歩が発生しても、無期限信用取引、短期信用と一日信用取引では発生しません(※)。
- 松井証券が株式を調達することが困難になった場合には、期限の設定等を行う場合があります。ご注意ください。