株式投資の短期売買(デイトレード・スイングトレードとは)

デイトレードとは

デイトレードとは、保有するポジションを当日中に反対売買するトレードスタイルです。
1日の間に何度も取引を行うことが多く、1回のポジション保有時間は数十分から数時間と様々ですが、ポジションを翌日に持ち越さないのが大きな特徴です。

デイトレードと同じく当日中に売買を完結させる取引に「スキャルピング」というスタイルもあります。スキャルピングはポジションを保有している時間が数秒~数分とデイトレードよりもさらに短く、1日の間に数十回のトレードを重ねるのが特徴です。

デイトレードの手法例:株式投資の短期売買

スイングトレードとは

スイングトレードとは、ポジションを数日から数週間にわたって保有する取引手法です。
株式取引では、デイトレードなど短期の取引になるほど相場状況を予測するのが難しくなります。
そこで、スイングトレードではデイトレードよりも長い時間軸で「トレンド」と呼ばれる相場の方向性や値動きの傾向を分析します。

株価が上昇トレンドの際に「買い」、下降トレンドでは「売り」を行う「順張り取引」をメインに利益を狙うのが基本となります。

スイングトレードの手法例:株式投資の短期売買

スキャルピング・デイトレード・スイングトレード・中長期投資の違い

ポジションの保有期間 1日の取引回数
スキャルピング 数秒~数分 多い
デイトレード 数分~数時間 数回~数十回
スイングトレード 数日~数週間 少ない
中長期投資 数ヶ月~1年以上 少ない

スキャルピングやデイトレードはその時の相場状況に合わせて柔軟に売買できるため、上手くいけば損失を抑えつつ利益を積み上げることができるのが特徴です。
その反面、どのタイミングで発注するのかを瞬時に決めなければなりません。
タイミングを誤ると損失を出し続けてしまうこともあり、全体的に上級者向けのトレードスタイルと言えます。
初心者のうちは、少額で1日に数回程度の売買から始めてみるのが良いでしょう。

スイングトレードは、デイトレードやスキャルピングと比べると保有期間が長く取引回数も少なめです。
トレンドを意識するのがスイングトレードの特徴なので、1日の中で多少値動きがあってもさほど気にする必要はありません。
チャートなどを使ってトレンドを的確に予測できれば、大きな利幅も狙えます。
しかし、日を跨いでポジションを保有するため、取引時間外に発表されたニュースや海外(特にアメリカ)の相場変動の影響を受けて翌日に株価が急激に動く可能性があります。

中長期投資になると、数か月~年単位でポジションを保有します。
直近の値動きやトレンドを見る短期的な売買とは異なり、現時点の株価がその銘柄の企業価値や業績、将来性等に対して割安か否かという点が重要になります。

それぞれのメリット・デメリット

デイトレードのメリット・デメリット

まず1つめのメリットは、1日に何度も取引を行なうため資金効率がよい点です。
デイトレードでは、取引に成功すれば1日のうちに何度も利益を積み重ねて、その利益をすぐに次の取引に回すことができます。
最初は元手が少なかったとしても、短期間で資金を増やせる可能性があります。
当社の一日信用取引はデイトレードの手数料・金利・貸株料が約定代金にかかわらず0円なので、信用取引でレバレッジをかけることでさらに資金効率を高められます。

2つめのメリットは、トレード1回あたりのリスクが小さい点です。
デイトレードはその日のうちに反対売買を行なうため、原則、損失は最大でも1日で動く値幅の範囲内となります。
取引数量を抑えれば、さらにリスクを小さくすることも可能です。

3つめのメリットは、ポジションを翌日に繰り越さないことでリスクを抑えられる点です。
例えば夜間にアメリカの株式市場が暴落し、翌日日本も暴落するというケースでもデイトレードの場合は影響を受けないため、精神的な負担も少なくなります。

デメリットは、一度に大きな利益を期待することはできない点です。
デイトレードは1回で大きな利益を狙いたい方には不向きです。
また、細かな利益を積み重ねるには取引回数を増やす必要があります。
そうなると値動きの細かなチェックが不可欠となるため、取引時間中は取引に集中する時間を充分とれることが前提となります。

スイングトレードのメリット・デメリット

スイングトレードはデイトレードと比較すると取引の回数が少ないため、細かい値動きを見続けなくてもよく、時間的・精神的に余裕を持ったトレードができるのがメリットです。
また、スキャルピングのような瞬時の判断力が必要とされることがないぶん、腰を据えて冷静な取引ができるでしょう。
日中は忙しい方など、取引に使える時間が限られている方でも取り組みやすい方法です。
ひとつのトレンドを捉えてトレードすることが多いので、1回のトレードで得られる値幅がデイトレードよりも大きいのもスイングトレードのメリットです。

デメリットは、数日間に渡りポジションを保有し続けることが多いため、相場が急変動した場合に影響を大きく受けるという点です。
スイングトレードはトレンドを捉えて取引するのですが、そもそもトレンドの転換を予測することは難しく、すぐに対応することが出来ないというリスクがあります。
一度に狙える値幅がデイトレードよりも大きい反面、ポジションを保有している間は株価変動の影響を受け続けるリスクに晒されています。
その企業の悪材料のニュースだけでなく、要人発言や重要指標の発表、災害やテロ等の影響で株価が動いた場合に思わぬ損失を被る可能性があります。

中長期投資のメリット・デメリット

中長期投資の1つめのメリットは複利効果です。
短期売買と違って数ヶ月~年単位でポジションを保有するため、配当金を継続的に取得していくことができます。受け取った配当金をさらに投資に回していくことで、複利効果が得られます。

2つめのメリットは、日々の相場の状況に惑わされず、落ち着いて取引できる点です。
短期売買の場合、日々の値動きが損益に直結するため、常に株価を気にしなくてはいけません。
一方、中長期投資の場合は日々の小さな値動きはさほど気にする必要はありません。
株価に一喜一憂したり振り回されたりせず、落ち着いて取引ができます。

3つめのメリットは、リスクコントロールがしやすい点です。
資産を分散し、大きな損失を避けることが出来ます。分散の仕方は、大きく分けると資産クラスの分散・銘柄の分散・時間の分散の3つがあります。

デメリットは、短期的な利益は得られないことです。
長い視点で利益を求める中長期投資では、投資先の会社が成長することが前提です。会社が成長し、収益が拡大するには時間がかかります。
また、個別銘柄の株式を買う場合は、その会社に成長性・将来性があるかどうか、企業価値や決算内容をじっくり吟味する必要があります。

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